検査・治療

STEP1:排卵誘発方法について

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排卵誘発法には、「完全自然排卵周期法」「低刺激」「中刺激」「高刺激」などがあります。

完全自然
排卵誘発剤を使用しない方法
低 刺 激
セキソビット、
クロミッド、
フェマーラなどの経口剤
中 刺 激
クロミッド+hMG
クロミッド+rFSH
高 刺 激
ロング法
ショート法
アンタゴニスト法

採卵あたりの妊娠率を高めたい

採卵あたりの妊娠率を高めたい

採卵あたりの妊娠率を高めたい

採卵あたりの妊娠率を高めたい

体に優しい

体に優しい

体に優しい

体に優しい

自然

自然

自然

自然

①下垂体ホルモン(FSH・LH)
②卵巣ホルモン(E2・P4)
③ご年齢
④精子状態
⑤過去の不成功例

などをもとに、あなたに合った治療を選択します。当院ではオーダーメイド不妊治療が可能であり、多くの排卵誘発方法があります。大別すると以下の12種類に分けられます。

1:完全自然排卵周期法
2:クロミフェン法
3:hMG/rFSH法
4:クロミフェン+hMG/rFSH法
5:GnRHアゴニストロング法
6:GnRHアゴニストショート法
7:GnRHアンタゴニスト法
8:シリンジポンプ法
9:スプリット法
10:GH法
11:アロマターゼ阻害剤法
12:hMGスプレー法


(1)完全自然排卵周期法

排卵誘発剤を一切使用しない方法

良い点 考慮すべき点
・通院回数が少ない
・排卵誘発剤やhMG/rFSH注射を使用しないため体への負担が少ない
・連続周期採卵が可能
・不成功の度に、採卵から行うため、採卵回数が多く必要になる
・採取卵は1つのため、胚盤胞まで達成できず移植キャンセルになる可能性が他の方法より高い
・空胞採取の可能性がある

自然周期に向いている人は?

・41~43歳以上の方
・前胞状卵胞(アントラルフォリクル)が3個以下もしくはAMHが6.4以下など低値の方
・FSHが20以上など高値の方

費用は?

採取卵数が1個で余剰卵凍結費用も不要のため、採卵から胚移植までの1サイクル当たりの費用は最も低くなる。

詳細は料金のモデルシュミレーション参照

hMG/rFSH(注射薬)・rFSH(ペンタイプ自己注射)について

薬品名一覧を参照

(2)クロミフェン法(経口薬)―低刺激

クロミフェンを生理開始3日目より服用。服用開始日を遅らせると卵胞の選択が生じ発育卵胞数が減少するなど。採取卵胞数を多少調整可能な場合もある。

良い点 考慮すべき点
・経口薬のため通院回数が少ない
・刺激量が少ない
・連続周期採卵が可能
・PCOの第一選択方法
クロミフェン採卵の場合、内膜発育不全を起こす場合がある為、採取卵は新鮮胚移植せず、全て凍結し、翌周期以降の内膜状態の良い周期に凍結融解胚移植することが多い。

クロミフェン法に向いている人は?

・なるべく自然な方法を希望するが、完全自然排卵周期法では卵胞成長が認められない方
・卵巣の機能が低下している方(FSH高値、AMH低下、前胞状卵胞=アントラルフォリクルが3個以下など)

費用は?

採取卵数が少なく、余剰卵も少ないため、採卵から胚移植までの1サイクル当たりの費用は低めである。しかし、採卵数が少ない=余剰卵も少ないため不成功を反復した際は採卵から実施することになり、2~3サイクル当たりの費用は高めになる。

詳細は料金のモデルシュミレーション参照

31歳未満 3個~5個程度
31~35歳未満 2個~4個程度
35~38歳未満 1個~3個程度
38歳以上 1個~2個程度
参考:クロミフェン法での採取卵数の目安

hMG/rFSH(注射薬)・rFSH(ペンタイプ自己注射)について

薬品名一覧を参照

(3)hMG/rFSH(注射)―低刺激から高刺激まで調整可能

hMG/rFSHの排卵誘発剤を生理開始3日目から投与。投与する注射の種類は数種類あり、その種類や注射の単位量は個人により異なる。投与量を調整することで採卵数をコントロールでき、クロミフェンを使用しないため子宮内膜への影響はない。

良い点 考慮すべき点
・クロミフェンが使用できない場合有効
・投与量の調整により発育卵胞数をコントロールしやすい
・卵数の成熟がより確実であるため、卵胞成長が遅い方に適切
・注射の日数分だけ通院が必要になる
 (自己注射により注射通院不要)
・卵巣過剰刺激症候群など副作用が起こる場合がある
・早期排卵で採卵キャンセルになる場合がある

hMG/rFSH(注射)に向いている人は?

・クロミフェンが使用できない方
・希望採卵数が多めの方

費用は?

採取卵数に応じた費用になるため、少なく採卵した場合は1サイクル当たりの費用は低く、2~3サイクル当たりの費用は高めである。逆に、多く採卵した場合は1サイクル当たりの費用は高めだが、数多くの胚凍結が出来るために数サイクル当たりの費用は低くなる。

詳細は料金のモデルシュミレーション参照

31歳未満 4個~10個程度※
31~35歳未満 3個~8個程度※
35~38歳未満 2個~6個程度※
38歳以上 1個~5個程度※
参考:hMG/rFSH法での採取卵数の目安
(※誘発量によって採取卵数の調整可能)

hMG/rFSH(注射薬)・rFSH(ペンタイプ自己注射)について

薬品名一覧を参照

(4)クロミフェン+hMG/rFSH法(経口薬+注射)―中刺激から高刺激まで調整可能

クロミフェン法とhMG/rFSH法を組み合わせた方法。生理開始3~5日目からクロミフェンを開始し、同時にhMG/rFSHの注射を投与する。注射の種類や単位量は個々に必要量が異なる為、過去のホルモン検査をもとに決定させる。

良い点 考慮すべき点
・クロミフェンの利点、hMG/rFSHの利点を使い分けることができる
・投与のタイミング、種類、単位量を変えることでバリエーションが多彩
・中刺激による採卵数が最も多く、費用対効果が最も高い
・卵巣予備機能はあるが、卵巣反応が弱く、卵胞発育が遅い場合適切である
・注射の回数分だけ通院が必要になる
 (自己注射により注射通院不要)
・卵巣過剰刺激症候群など副作用が起こる場合がある
・早期排卵で採卵キャンセルになる場合がある
・採取卵数が10以上と多い場合、卵の質が低下することがある

クロミフェン+hMG/rFSH(注射)に向いている人は?

・はじめて採卵する方―中刺激
・過去の採卵で未成熟卵が多い方―中刺激
・なるべく多く採卵したい方(採卵希望数に応じて注射量を調節します)―高刺激
・パートナーが重度な男性不妊の方―中刺激(精子要因による受精率、胚盤胞達成率が低いため)

費用は?

採取卵数に応じた費用計算により、採取卵数が少ない場合は1サイクル当たりの費用は低く、数サイクル当たりの費用は高めになる。逆に、採取卵数が多い場合は1サイクル当たりの費用は高めだが、その分多くの胚凍結が出来るため数サイクル当たりの費用は安くなる。

詳細は料金のモデルシュミレーション参照

31歳未満 5個~13個程度※
31~35歳未満 4個~9個程度※
35~38歳未満 2個~7個程度※
38歳以上 1個~5個程度※
参考:クロミフェン+hMG/rFSH法での採取卵数の目安
(※誘発量によって採取卵数の調整可能)

hMG/rFSH(注射薬)・rFSH(ペンタイプ自己注射)について

薬品名一覧を参照

スケジュール

クロミフェン+hMG/rFSH法
クロミフェン+hmg/rFSH法

詳細はスケジュールのモデルシュミレーション参照

(5)GnRHアゴニスト併用(アゴニスト製剤点鼻薬併用)ロング法(ウルトラロング法)―高刺激

ロング法は、採卵を行う予定周期の前周期高温期中頃より採卵前までGnRHアゴニスト製剤点鼻薬を使用する。下垂体のdown regulation(脱感差)を引き起こすことにより、prematureLHを抑制し、また、新たに発育する卵を均一化するという利点もある。
ウルトラロング法とは、採卵を行う予定周期の前周期低温期より採卵まで、ロング法より長い期間アゴニスト製剤点鼻薬を使用する。完全にFSH・LHの分泌を抑え込むことが目的である。

良い点 考慮すべき点
・採卵のスケジュールコントロールが最もしやすいため、採卵可能日が限定的である場合有効
・prematureLH体質(卵胞が成熟する前にLH分泌を開始してしまう)の場合、卵胞の質向上が見込める
・FSHが高く(20以上)ピルを連続周期服用しても改善が見込めない場合に通常より長期間アゴニスト製剤
 点鼻薬を使用することでFSHを抑えることが可能
・排卵を抑制(LHを抑制)するため、卵胞成長に必要なFSHも抑制の影響を受けてしまい、その分排卵誘発剤の使用量が多めとなる。また、その分だけ費用負担も上がり、来院数も多めである
・高刺激による卵巣過剰刺激症候群になる可能性が他の方法より高い
・アゴニストの量が増え卵胞の成熟が遅れる傾向にある
・下垂体回復まで時間がかかる

ロング法に向いている人は?

・採卵日の事前特定を最優先される方
・prematureLH体質の方で卵巣機能が高い方
・前胞状卵胞(アントラルフォリクル)が7個以上、AMHが正常値ある方

費用は?

注射量が多く、また点鼻薬が追加で必要となるため、費用負担が高い。

詳細は料金のモデルシュミレーション参照

hMG/rFSH(注射薬)・rFSH(ペンタイプ自己注射)について

薬品名一覧を参照

GnRHアゴニスト製剤について

薬品名一覧を参照

スケジュール

GnRHアゴニストロング法
GnRHアゴニストロング法スケジュール

詳細はスケジュールのモデルシュミレーション参照

(6)GnRHアゴニスト併用(アゴニスト製剤点鼻薬併用)ショート法―中刺激

GnRHアゴニストを使用すると、投与初期には性腺刺激ホルモンが大量に分泌される。ショート法はその現象を利用して卵胞を短時間で育てる。期間が短いため、薬の量が少なく済む半面、黄体化ホルモンの大量分泌により、卵胞の質が悪くなる場合もある。

良い点 考慮すべき点
・ホルモンの大量分泌が期待出来る
・誘発量の使用量が減らせる
・ホルモンの大量分泌による悪影響が考えられる
・効果が事前に予測しにくい
・下垂体回復まで時間がかかる

ショート法に向いている人は?

・クロミフェン法より多くの採取卵数を希望するが、通院できず、自己注射も不可能な方

費用は?

アゴニスト製剤点鼻薬分追加される。
(※GnRHアゴニストロング法・ショート法での採取卵数の目安は、個人差が大きいため医師までご相談ください。)

詳細は料金のモデルシュミレーション参照

hMG/rFSH(注射薬)・rFSH(ペンタイプ自己注射)について

薬品名一覧を参照

GnRHアゴニスト製剤について

薬品名一覧を参照

スケジュール

GnRHアゴニストショート法
GnRHアゴニストショート法スケジュール

詳細はスケジュールのモデルシュミレーション参照

(7)GnRHアンタゴニスト法(セトロタイド注射・ガニレスト注射併用)―中刺激から高刺激

複数の成熟卵胞を得るためにhMG/rFSH注射による排卵誘発を行うが、刺激に伴い早期にprematureLHが起こると、採卵前に排卵してしまったり、卵の質が低下してしまう。このprematureLHを防ぐためGnRHアンタゴニストを併用する。

良い点 考慮すべき点
・排卵コントロールが比較的可能なため採卵日を調整し易い
・prematureLH体質(卵胞が成熟する前にLH分泌を開始してしまう)の場合、卵胞の質向上が見込める
・ロング法と比較して誘発剤の使用量が少ないため、卵巣過剰刺激症候群になりにくい
・排卵を抑えつつ卵胞発育を望めるため、発育卵胞数が多くても排卵リスクなく卵胞の発育を待つことができる
・ロング法と比較すると、スケジュールコントロール性は低い
・どの程度の排卵抑制がかかるか、個人差が大きいため、併用後の卵胞確認が多めに必要になることから比較的通院数が多めになる
・予想以上に排卵抑制がかかり、卵胞が未成熟になる可能性がある
・費用負担が高め

GnRHアンタゴニストに向いている人は?

・prematureLH体質の方、恒常的に高LHの方
・PCOでOHSSの既往がある方
・他の方法で反復不成功例がある方

費用は?

同じく排卵抑制を目的とするロング法と比較すると、注射量は少なくその分排卵誘発としての費用は下がるが、セトロタイドやガニレストというアンタゴニスト注射薬が高額である。最終的にはロング法よりやや低めになる程度。

31歳未満 4個~10個程度※
31~35歳未満 3個~8個程度※
35~38歳未満 個人差大
38歳以上 個人差大
参考:GnRHアンタゴニスト法での採取卵数の目安
(※誘発量によって採取卵数の調整可能)

hMG/rFSH(注射薬)・rFSH(ペンタイプ自己注射)について

薬品名一覧を参照

GnRHアンタゴニスト製剤について

薬品名一覧を参照

スケジュール

GnRHアンタゴニスト法
GnRHアンタゴニスト法スケジュール

詳細はスケジュールのモデルシュミレーション参照

(8)シリンジポンプ法

シリンジポンプ

hMG/rFSH注射の卵巣刺激を注射器を使用せず、シリンジポンプという装置を用いて、より自然分泌に近い方法で排卵誘発を実施する方法。

良い点 考慮すべき点 費用
卵巣反応が弱い方に最適。 シリンジポンプ使用に費用が必要。台数に限りがある。使用時間の2~4時間装置を身につける必要がある。 シリンジポンプ使用代
(1回ごと)2,600円

(9)スプリット法

フォリスチム

rFSH製剤の自己注射キットを使用し、自然の下垂体FSH分泌に近い一定時間間隔をもって注射を投与する方法。

良い点 考慮すべき点 費用
卵巣反応が弱い場合でも刺激量を増やさずに注射投与回数を分けることで反応を期待できる。 rFSHの自己注射キットは高額である。1日2~3回の注射回数が必要。 フォリスチムペンの針
(3本入り)700円
フォリスチムペン
300単位 24,310円
600単位 40,060円
ゴナール450単位 31,500円
ゴナール900単位 58,800円

(10)GH法

サイゼン

卵巣刺激に成長ホルモンの使用を加える方法。

良い点 考慮すべき点 費用
排卵誘発剤やhMG/rFSH注射では卵巣反応がない場合でも卵胞成長が期待できる。 成長ホルモンの費用が高額である。 9,000円(1本)

(11)アロマターゼ阻害剤法

サイゼン

サイゼン

乳癌の治療に用いるアロマターゼ阻害剤がエストロゲンの酵素反応を抑制することから、アロマターゼ阻害剤を排卵誘発剤に応用する方法。

良い点 考慮すべき点 費用
子宮内膜への影響が少なく、低コストで、OHSSのリスクも少ない。 クロミフェンやhMG/rFSHと比較して卵巣刺激が弱い アリミデックス 570円
フェマーラ 660円
(1錠あたり)

(12)hMGスプレー法

通常は注射にて投与するhMG製剤を点鼻薬にし、鼻腔粘膜から吸引する方法。

良い点 考慮すべき点 費用
注射に通院できず自己注射も不可な場合有効。 鼻腔粘膜からの吸引は数%しかできないため効果は不安定である。 15,000円
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