検査・治療

SEET法

*この方法は希望者にのみ実施します


 体外受精-胚移植の着床不全の原因のひとつに受精卵と子宮内膜の反応不全があります。最近の研究では着床準備のためには、受精卵からのシグナル(胚因子)が必要であり、それと同調し子宮内膜は着床環境を整えている(Inplantation windowを開く)と考えられています。
 胚盤胞移植単独ではそのシグナルを送るタイミングがないため着床不全の原因の1つになると言えます。そこで胚培養液ECSを胚移植数日前に子宮に注入することにより、子宮内膜が刺激を受け、受精卵の着床に適した環境を作り出すことが解明されました。
 このように移植前に胚培養液ECSを注入する方法をSEET法と呼びます。SEET法には、自身の胚培養に使用した胚因子を含む培養液を使用する「①子宮内膜刺激胚移植法」と3日目の培養に使用する一般培養液を使用する「②簡易法」の2種類があります。

  ①子宮内膜刺激胚移植法 ②簡易法
方法 ECS20マイクロLを子宮内に移植カテーテルを用いて注入。注入後は約15分の安静にて帰宅頂きます。その後はいつも通り生活して下さい。注入に関しては人工授精時と同じような仕様で痛みなどはありません。
使用
培養液
自身の胚を胚盤胞まで培養した培養液(conditioned medium)を凍結保存しそれをSEET法に使用 受精から3日目用の培養として使用している一般培養液を使用
時期 凍結融解胚盤胞胚移植の2~3日前 胚盤胞移植の2~3日前
回数 1採卵で1回の胚移植時のみ実施可能 回数制限なし
胚盤胞まで培養した培養液を胚盤胞とは別に凍結保存します。培養液の容量より1回の実施分しかありませんので凍結卵数に関わらず1採卵1回の胚移植時にのみ行えます。 一般培養液のため、回数に制限がなく、希望時実施可能です。
成績 着床率:45.1%
妊娠率:40.6%
着床率:39.6%
妊娠率:33.3%
いずれの発表もアメリカ学会誌Fertil Steril発表
(対象症例となるSEET法無しでの着床率:32.6%、妊娠率:28.8%)
費用 胚盤胞培養液凍結費用 12,000円(税込)
培養液融解+SEET費用 18,000円(税込)
SEET 10,500円(税込)
注意 胚盤胞培養液凍結は管理上の都合により凍結保存期間は1年間のみとします。(継続凍結不可)  
凍結
胚移植
中止時
凍結胚移植(胚盤胞移植)を成功させる条件として、①胚移植当日のプロゲステロンホルモン(P4)の値が5ナノg/ml以上に上昇していることが事前に予測可能値、もしくは②子宮内膜の厚さが11mm以上などが妊娠の重要な要件となります。SEET法は胚移植日決定後、排卵日(ホルモン調整周期移植の場合論理上の排卵日)から2~4日後に行います。しかし、上記のような要件を満たさない場合には、SEET法後でも凍結胚移植をキャンセルする場合があります。凍結胚移植がキャンセルになった場合簡易SEET法は次回無料にて行います。
無料SEET法振替はありません。 次回簡易SEET法を無料にて行います。
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