検査・治療

STEP6:妊娠判定

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妊娠の早期診断は、排卵後(採卵後)16日目以降に血液中のhCGを測定し判断します(8分割移植では移植後13日目以降、胚盤胞移植では移植後11日目以降)

排卵後(採卵後)16 日目のhCG の値と妊娠が20 週まで継続する可能性(20 週まで流産しない可能性)

早期診断

●注意

・移植後の黄体補充がhCG注射の場合、注射から6日以内の採血はhCG注射の分だけ実際より高い値が出ることもあります ・移植後の黄体補充が自然、ルトラールだけ、プロゲステロン坐薬だけの場合は適正なhCGの値が検出されます

早期診断2

妊娠反応が陽性の方へ

 長い努力が実った嬉しさと同時に、本当に妊娠しているのだろうか?順調に妊娠が継 続するのだろうか?という不安もすでにあると思います。このページはそのような人の ために妊娠初期に起こりうる医学的な症状について解説したものですので、今後のご参 考にして下さい。

①出血について知ってください

 妊娠中の出血は流産に結びつく恐いものと考えられがちですが、実際には妊娠6週までに約7割の方が出血を経験しています。妊娠初期の出血のメカニズムは不明ですが、 治療を受けていない人は生理の前兆だと信じていますのでそれが異常とは誰も思っていないだけです。「出血=流産」と皆さん驚かれますが、決して異常ではありません。
トイレでティッシュに付く程度の出血は問題ないと思って下さい。但し、通常の生理と同じくらいの量の場合はクリニックへ連絡を下さい。

②腹部痛、下腹部膨満感について

 個人差はありますが、体外受精の後や排卵誘発の後では下腹部痛や下腹部膨満感が出 現する傾向があります。妊娠初期、胎盤が完成するまで(妊娠7~ 8週)は妊娠継続のた めに卵巣からのホルモン供給が欠かせません。そのため、HCG というホルモンが胚か ら分泌され卵巣を刺激します。その結果、採卵した数の卵胞(黄体)が大きくなってホル モンを分泌するために卵巣が腫れ、このような症状が出現します。したがって、ある程 度このような症状が出ることは妊娠が順調である証拠でもあります。もちろん、このよ うな症状が無いからといって心配されることはありません。あくまでも、症状の出現は 個人差が大きいのです。

③流産について

 やっと妊娠反応が陽性になったのに流産の話をしてショックだと思いますが、人間に は流産が多いことを知っておいてください。決して、不妊治療をした人に多いわけでは ありません。流産の原因のほとんどが受精卵(胚)の異常だと考えられており、初期流産 の多くは自然淘汰によるものと考えられています。一般的には13 ~ 16%が流産となり ます。皆様は妊娠したということを知っているため色々心配なことが増えますが、医学 的には初期流産は種の保存のためにやむをえない現象なのです。私たちにとっても何も できない自然界のルールなのです。従って流産に終わったからといって、何をしたから、 また何をしなかったから流産してしまったということはありませんので、妊娠したから といって急に生活を変える必要はまったくありません。流産の徴候は出血と下腹痛です ので、異常を感じた際には連絡下さい。

④性交渉について

性交渉は妊娠12週までお控えください

⑤今後の予定

 妊娠が正常に継続すると以下のようになります。

 排卵から3週日(妊娠5週) → 胎嚢(GS)が見える
 排卵から4週目(妊娠6週) → 胎芽が見える
 排卵から5週目(妊娠7週) → 胎児心拍が見える

胎児心拍が確認できますとその後の流産率は低下しますし、本当の意味での妊娠成立となり、その後は自然妊娠の人たちと同様の妊娠管理となります。

妊娠反応が陰性の方へ

 体外受精が不成功に終わった場合に、その原因を特定することは残念ながらほとんど 困難と言えます。  また、医学レベルでは可能な検査であっても、種の選別に関わる倫理的な観点から日 本では検査そのものが禁止されている例もあります。あなたの不成功の原因を正確に特 定することは出来ませんが、推測される原因は以下のいずれかと考えられます。

原 因 失敗原因に占める割合 検 査 対 策
①加齢による妊娠力の低下( 卵子の細胞質の老化) 非常に高い ORT(卵巣予備能検査)
¥16,200
bFSHとbLH比率、AMH、卵巣
容積を検査し総合判断する検査

(胚移植をせず先に採卵 を数回行い少しでも若い 卵子による受精卵を採り 貯めておく方法もありま す)
②卵子の染色体異常による胚(受精卵)の染色体異常 非常に高い 日本では実施不可
③免疫異常・ホルモン異常 不明 着床不全・不育症の一次スクリーニング
¥27,300
(抗りん脂質抗体検査、抗精子 抗体検査、抗核抗体検査、甲状 腺機能検査、凝固検査)
SEET 法、凍結融解胚移植、他に不育症の場合治療が可能な場合もあります。
子宮(内膜)因子 低い ホルモン検査、子宮鏡、腹腔鏡 SEET法、子宮鏡、腹腔鏡、子宮内膜ソウハ術(リスクも伴います)
精子の異常(精子の染色体異常) 低い(重度男性不妊の場合は割合高) 日本では実施不可
その他 不明    

①加齢による妊娠力の低下

 加齢に伴う妊娠力の低下は、卵巣そのものの加齢変化により卵子の質の低下を招き、 早い段階での分裂停止や透明帯硬化現象による着床不全などを起こします。この加齢に 伴う質の低下には、DHEA の投与などが行われています。海外では卵子若返り(遺伝情 報である染色体は残し、細胞質だけを若い女性の卵子細胞質と入れ替える)方法も研究 されていますがまだ人体実施レベルには達していません。 このような卵巣の状態を客観的に診断するには、卵巣年齢(卵巣予備能 ovarianreserve:OR)があります。 このORを測定することにより、体外受精の成功の確率 や採取卵子数の予測が可能になりつつあり今後の治療選択の決定する上でも有効な 検査です。

②卵子の染色体異常による胚(受精卵)の染色体異常

 体外受精で受精した卵子の染色体異常の割合は34歳以下で約40%、36歳以上 で約60%、40歳以上で約96%と考えられています。この卵子は精子と受精し、 受精卵になり分割を繰り返し発育します。染色体に異常のある受精卵は自然淘汰さ れ発育を停止しますので、5日目(胚盤胞)まで達成できる受精卵の染色体異常率は 約25%まで低下しています。しかし逆に言うと、見た目が5AAのようにグレード の良い胚(受精卵)や、着床寸前の胚盤胞でも約25%の染色体異常を有していると いうことになります。着床後しばらくすると月経が遅れ妊娠反応を調べると陽性に なります。すなわち妊娠が起こったことになります。この時点での胎児(胎芽)の染 色体異常の率は10%です。もしも、胚盤胞の受精卵がすべて妊娠に結びついたなら、 生まれる子供の25%は染色体異常児ということになってしまいます。もちろん現 実にはそんなことは起きておらず、染色体に異常をもった胎児(胎芽)は自然淘汰さ れ流産します。実際に生まれる染色体に異常のある新生児は女性の年齢が35歳以 下なら0.3%以下、40歳以下な1%以下に過ぎません。
では、なぜ染色体に異常が発現するかというと、その原因は、女性の老化=卵子 の老化現象です。卵子は生まれた時から卵巣内に保存されていて、新しく作られる ことはありません。30歳の女性の卵子は30年間という長い間、卵巣内で排卵を待っ ていたことになります。30歳女性の卵子の25%、4個に1個は染色体異常がある と言われています。さらに、35歳を過ぎますと、卵子の中にある分裂や発育に携 わる器官などに異常があらわれやすくなり、分割率、着床率、妊娠率は低下し、流 産率は上昇します。この現象は、40歳を過ぎますとさらに加速します。女性の年 齢が妊娠成績を左右する最も重要な因子と言われるのはこのようなことからです。

③免疫異常・ホルモン異常

 着床に関しては未だ全容が解明されているわけではありません。さらに体外受精 では卵子と子宮内膜の間に自然とは違った不具合が生じている可能性が論じられて います。 受精卵の着床には、着床に最適な子宮内膜の期間が限られていてこの時期を implantation window といい、この時期はホルモンの濃度や胚―子宮内膜間の物質 の相互作用が活発になります。また、着床に大きく関与している免疫物質が知られ ていますが、十分な解明は進んでいません。
採卵周期には、排卵誘発剤使用によるホルモンアンバランスが起きておりそ れが着床障害を起こしているとされています。この問題を解決するには、受精 卵を凍結保存し自然に近いホルモン環境を作った周期に移植することにより解 決します。

④子宮(内膜)因子

子宮内膜細胞はエストロゲン、プロゲステロンなどの卵巣性ステロイドホル モンの直接影響を受け胚(受精卵)を受け入れる体制を整えます。内膜は1日に 0.5mm のスピードで増殖し、着床期には最も厚くなります。妊娠(着床)には、 7mm 以上の内膜厚が必要であり、6mm以下の厚さでは妊娠率は8.3%と低い 値が報告されています。
内膜が薄くなる原因は、年齢、以前に受けた子宮内ソウハ手術、血流の低下 を起こす子宮筋腫などです。薄い子宮内膜の対策は、条件の悪い子宮環境に胚 が長くいることを避けるために胚盤胞移植が選択されます。

⑤精子の異常(精子の染色体異常)

 最近まで精子と男性の加齢は関係ないと考えられてきました。しかし、30 歳台男子の精子の約10%に染色体異常があることが解明されるとともに、 DNAレベルの損傷が年齢とともに上昇することが明らかになりました。体外 受精が不成功に終わった例の20%程度に精子DNAの異常が関与しているとさ れています。

⑥卵管因子など

 クラミジア感染後は治療後であっても妊娠を妨げる要因になります。また、 卵管水腫がある場合には、子宮内膜の厚みおよび血流を低下させることが明ら かになり腹腔鏡による水腫除去手術などが行われています。しかし、腹腔鏡は 術後の癒着により逆に妊娠を妨げる要因になる場合もあり慎重な判断を必要と します。

●注意

 現在の医学では体外受精が不成功に終わった原因を100%解明するこ とは不可能であり、予想される原因も多くの場合治療がありません。そ れは、原因の大半が女性の年齢に起因していると言っても過言ではない からです。

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