スタッフコラム

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date : 2017.04.22 category : スタッフコラム

こんにちは。培養部です。
一段と暖かさも増し汗ばむ陽気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

今回はSEET法についてお話しいたします。

 不妊治療において、胚移植を成功に導くためには胚の着床能を上げ、子宮内膜の胚受容能を高め、さらには胚と子宮内膜を同期させての移植が必須条件となります。子宮内膜が着床の準備をするためには、胚と子宮内膜との間でシグナル交換(クロストーク)が必要であると考えられています。しかし、体外受精では、胚移植がなされて初めて胚と子宮内膜のクロストークがスタートするため子宮内膜の着床の準備が不十分であると考えられています。

 この着床の準備を早期に開始させる方法として、二段階移植法が考案されました。二段階移植法は、まず初期胚を移植しクロストークを開始させた後に胚盤胞を移植することで着床率を高める方法です。しかし、二段階移植では多胎のリスクを回避することができません。そこで考案されたのがSEET法です。

 胚は培養液中にさまざまな因子を放出しています。この培養液を凍結保存しておき、胚移植の2~3日前に子宮内に注入する方法が子宮内膜刺激胚移植法(Stimulation of Endometrium - Embryo Transfer:SEET法)です。SEET法を行うことにより子宮内膜を刺激し、着床の準備を促進させます。

 しかしながら、どのような因子が子宮内膜を刺激し、着床を促進させるのか分かっていません。SEET法において、着床を促進する効果を得るためには、微量で十分な生理活性を有し、長期の凍結保存に耐え得る物質である必要があります。この条件を満たすもののひとつがリゾホスファチジン酸(LPA)です。このLPAはクロストークに重要な役割があるとの報告があります。また、LPAはCOX-2を活性化しプロスタグランジン産生が亢進されることから着床が促進されると考えられます。

 当院では、受精卵が胚盤胞まで育った場合に移植1回分のみの培養液を凍結保存しております。凍結費用は11,000円(税別)で、保存期間は1年間です。この培養液を使用するSEET法(内膜刺激法)の実施料は17,137円(税別)です。胚盤胞を複数個凍結出来た場合、2回目以降の移植には一般培養液を使用する方法(簡易法)を行うこともできます。簡易法の場合、実施料は10,000円(税別)です。

 SEET法は当院では多くの方が実施されています。採卵後の説明時に培養士がご希望をお聞きしますので、ぜひ相談してみてください。

date : 2017.04.15 category : スタッフコラム

こんにちは、看護部です。

今年ももう4月。日増しに暖かくなり、春真っ盛りですね。
先日京都に桜を観に行ったのですが、開花したばかりでほとんど咲いておらず、残念なお花見となってしまいました。
このコラムをご覧になっている方の中にもお花見にいかれた方は多いのではないでしょうか?

桜の語源には、古事記や日本書紀に登場する「木花開耶姫(このはなさくやびめ)」が霞に乗って富士山の上空へ飛び、そこから花の種をまいて日本中に広めたことから、この「さくや」が桜に転化したものだという説や田の神様が桜の花びらに宿り、田に降りて稲作を守護するということから、さくらの「さ」は主に田の神様の意味で、「くら」は神様の居場所「御座(みくら)」を意味しているという説など諸説ありますが、お花見の始まりは、812年嵯峨天皇が神泉苑で開かれた桜花の宴と言われている、稲作の豊穣を祈願する神事だったようです。
現在のお花見とはまるで違いますね。
当時のお花見は、天皇や貴族たちが催す、どれも政に関わったものだったようです。

お花見が庶民の間に広まったのは、江戸時代、日本各地に桜が植えられるようになってからです。ちなみに、最も一般的な桜であるソメイヨシノは、江戸時代後期に東京の染井村の植木職人たちが交配して作ったことからこの名が付いたそうです。


そんな奥深い伝統のある桜に限らず、花とともに暮らすということは様々な良い効果が得られることがわかっています。

花のある部屋で過ごす人は、リラックス時に高まる副交感神経の活動が29%高まり、ストレス時に高まる交感神経の活動が25%抑えられることが分かっており、花の癒し効果が医学的にも証明されています。
また、花のある部屋で過ごすことにより、
・ストレス軽減効果
・緊張緩和効果
・抑うつ軽減効果
・疲労軽減効果
・混乱軽減効果
・怒りを鎮める
・活気が得られる
といった効果が得られます。

花の香りにもリラックス効果や鎮静効果があり、オフィスに花や緑を置くだけで、労働効率が上がったり、ストレス軽減につながります。


これから、桜に限らず沢山の花が季節に応じて見ごろを迎えますが、生活の中にうまく花の癒し効果を取り入れて心身ともに健康に生活したいものですね。

date : 2017.03.24 category : スタッフコラム

こんにちは、業務部です。
先日、東京の桜の開花が発表されました。
東京が全国トップで開花となるのは9年ぶりで、東京の満開予想は4月1日とのことです。
お花見シーズンがくるのが楽しみですね。

さて、クリニックが移転して約2か月経ちましたが、新クリニックはいかがでしょうか?
受付や診察の流れなども変わりましたが、設備や雰囲気も大きく変わりました。
そんな中、今回は新しい待合室の紹介を3つしたいと思います。

1つ目は座席です。
待合室の面積が広くなり、椅子の数や種類が増えました。
コンセントやUSBコネクタのある席も新たにできましたので、スマホの充電やパソコンのご使用時などにぜひご活用ください。

2つ目は給茶機です。
移転前はお湯と水のみでしたが、それに加え、コーヒー、紅茶、緑茶、レモンウォーターがお飲みいただける給茶機を設置いたしました。
給茶機の横には、ミルクのポーション、シュガー、マドラーもご用意しております。

3つ目は本です。
移転に伴い、新たな本が増えました。
本棚には不妊治療に関する本だけではなく、動物の本やアーティストの作品集、自然に関する本など、様々なジャンルの本が置いてあります。
また、受付の正面には「彼女たちの本棚」「食べる」「世界の広さ」という3つのテーマに沿った本が並べてあります。
これらは、ブックディレクターで愛知県立芸術大学の非常勤講師もなさっている幅允孝さんがセレクトした本で、タイトルや表紙も大変面白く、手に取ってみたくなるような本ばかりです。
短時間で読めそうな本もありますので、ぜひご覧ください。

もちろん、院長自慢の水槽も待合室にありますので、待合室での長い待ち時間、少しでも快適に過ごしていただけたらと思っております。

date : 2016.10.21 category : スタッフコラム

こんにちは培養部です。
オートファジーのメカニズムを解き明かした功績が評価され、大隅良典教授が2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞されました。日本人として大変誇らしい事ですね。
さて今回のコラムでは今注目を浴びているオートファジーと生殖との関わりについてお話したいと思います。
オートファジーは日本語で自食作用と呼ばれる、生物が普遍的に持つ機能です。
基本的な機能として、オートファジーは生命が飢餓状態を解消するために自身のタンパク質を分解し、エネルギーや新たなタンパク質の構成要素となるアミノ酸を得るために起こります。また近年、不必要となった細胞小器官やタンパク質、脂質、さらには細胞内に進入してきた細菌などを選択的に分解する新たな機能がある事が明らかとなってきました。
さて生殖にオートファジーはどのように関わってくるのでしょうか?
胎児期に形成された卵子は排卵までの長い間、休眠状態で卵巣の中に眠っていて、排卵の時を待っています。この時オートファジーの働きが阻害されてしまうと、休眠中の卵子の数が減少することが明らかとなっています。その事からオートファジーが卵巣内の卵子数を適切にコントロールするのに重要であるという事が近年の研究によって明らかとなってきました。
また受精直後にもオートファジーは活躍しています。受精した後の精子のパーツはどこに消えてしまうのか、気になっていた方もいるのではないでしょうか。精子が卵子内に侵入した後、卵子のオートファジー活性が上昇し、選択的に精子由来のミトコンドリアや鞭毛などを分解してしまうのです。そのため精子由来のミトコンドリアが次の世代に受け継がれることはないのです(稀に遺伝してしまうこともあるそうですが...)。
受精が完了した後、受精卵は新しい組み合わせの遺伝子情報を基に新しいタンパク質を作っていくことになります。この時卵子の中に元から溜め込まれていたタンパク質は邪魔になってしまうのですが、それらの除去にもオートファジーが関与していることが明らかとなっています。
さらに赤ちゃんが生まれる時にもオートファジーは重要な役割を担っています。
出生後すぐの赤ちゃんはへその緒からの栄養供給がなくなってしまい、母乳を飲み始めるまでの期間、飢餓状態に陥ってしまいます。この時赤ちゃんはオートファジーの活性を上昇させてエネルギー不足になる事を防いでいることが明らかとなっています。

ざっとご紹介させていただきましたが、生殖に関わる様々なことにオートファジーは影響を与えているようですね。今後オートファジーに着目した治療法なども出てくるかもしれません。
以上、培養部でした。

date : 2016.10.14 category : スタッフコラム

こんにちは、看護部です。10月に入り肌寒い日が増えてきました。通勤中マスクをしている人、咳をしている人が心なしか増えた気がします。皆さまは大丈夫でしょうか?

今回看護部からはインフルエンザについてお話ししたいと思います。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスがのどや気管支、肺で感染・増殖することによって発症する病気です。流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。日本では、例年12月~3月頃に流行するインフルエンザに対し10月頃から予防接種の予約が開始されます。

インフルエンザワクチンは、感染後に発病する可能性を低減させる効果と、インフルエンザにかかった場合の重症化防止に効果があると報告されており、日本でもワクチン接種をする方が増加する傾向にあります。
インフルエンザワクチンを3週間隔で2回接種した場合、接種1カ月後に77%の接種者に効果がでてくるそうです。接種後3カ月では78.8%の方に効果がありますが、5カ月では50.8%と減少してしまいます。このことから効果の持続は、流行ウイルスとワクチンに含まれているウイルスの抗原型が一致した時において3カ月続くことが明らかになっています。
厚生労働省のガイドラインでは、『ワクチン接種による効果が出現するまでに2週間程度を要することから、毎年12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましい。』とされています。当院ではインフルエンザの予防接種を行っておりませんので、かかりつけの内科へまず問い合わせてください。
季節の変わり目の気温の変化や乾燥で体調を崩しやすい時期です。手洗いうがいをし、体調に気を付けてお過ごしください。

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