不妊治療を続けながら、「終えること」についても一度考えてみる場
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不妊治療の終結を一緒に考える会について
「不妊治療の終結を一緒に考える会」は、治療をやめるための会ではありません。
治療を続けながらも「終えること」が頭をよぎる方が、体験談やワークを通して、治療を続ける・休む・終えるという選択肢と、自分や夫婦が大切にしたいことを整理する場です。
すぐに答えを出す必要はありません
ここでは、特定の「答え」を出すことを目的としていません。今の迷いや葛藤をそのまま持ち寄り、他の方の経験に触れながら、自分の気持ちと少し向き合ってみます。視野が広がり、自分にとって大切なことが少しずつ見えてくることがあります。
参加後に「もう少し治療を続けてみよう」と思う方も多くいます。参加したからといって、すぐに結論を出す必要はありません。気持ちが何度も揺れることも、自然なことです。
治療を終える時にも支援を
不妊治療を始めるときに相談の機会があるように、終えることを考えるときにも、一人で抱えず、誰かと一緒に考えられる場が必要です。その思いから、当院では2013年よりこの会を開催しています。
参加者アンケートの分析では、経験者の体験談が新たな気づきや将来を考えるきっかけとなり、安全な場での対話が意思決定の過程を支える可能性が示されました。この結果は、第19回日本生殖心理学会・学術集会で発表しました。
参加者の感想・開催レポートを見るご参加いただける方
不妊治療の経験があり、治療を続ける・休む・終えることについて一度考えてみたい方は、当院・他院を問わずご参加いただけます。医療機関・支援団体の方は、オンラインでご見学いただけます。
当日の流れ
1~5は、オンライン・会場ともに同じ内容です。1~3は説明や体験談を聞く時間、4・5は当院のワークシートを使って、ご自身のペースで気持ちや考えを整理する時間です。6は、会場参加の方のみのお話会です。話したくないことを話す必要はなく、他の方のお話を聞くだけでも大丈夫です。
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ご挨拶・会について
10分
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治療を続ける・休む・終える選択肢を知る
10分
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治療を終えた方の体験談
30分
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自分の選択肢と、大切にしたいことを考えるワーク
20分
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誰と考えるかを整理するワーク
15分
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参加者同士のお話会【会場参加の場合のみ】
55分
これまでに参加した方
2013年の開始以来、第19回までに延べ545名以上の方が参加しています。
参加者男女比
- 女性(84%)
- 男性(16%)
参加者年齢
- 40〜44歳(50%)
- 45〜49歳(24%)
- 35〜39歳(12%)
- 50〜54歳(8%)
- 25〜29歳(4%)
- 30〜34歳(2%)
本会に関する学会発表
本会の参加者アンケートを分析し、経験者の治療終結の体験談を聞く意義について、第19回日本生殖心理学会・学術集会で発表しました。
この会を始めた理由
「不妊治療の終結を一緒に考える会」は、2013年に始まりました。きっかけは、技術が進歩するほど治療を終える決断が難しくなる患者さんの困惑を、当院の故・原利夫前院長が感じていたことです。原先生は、本会で次のように説明していました。
「私が開業した1993年頃は、40歳以上の女性は治療しないという暗黙のルールがあり、患者さんもご自身で同様に判断し、自主的に治療を終わらせるという時代でした。このような流れが変わってきたのは、2006年の顕微授精の出現でしょうか。ART技術の進歩が、あきらめざるを得なかった患者さんに、妊娠の万能薬として受け入れられました。そしてここ数年でさらに技術が進歩し、より患者さんが諦める決断をつけられない状況を作り出していると思います。」
「治療を終結するという事は、残酷な決断である事は承知しています。皆さんの努力は私が一番受け止めています。そこで一度、皆さんで対話する時間を作ってみたいと思いました。それが終結の会を始めたきっかけであります。終結の会とは過去にとらわれず、今のご自身のありのままを受け入れる事を目的としています。悩みを分かち合うことで見えてくるものがあり、そこには必ず答えがあると思います。」
この思いを引き継ぎ、本会は現在も回を重ねています。

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