男性不妊外来とは
男性不妊外来(泌尿器科)とは、妊娠が成立しにくい原因のうち、男性側の要因を専門的に診療する外来です。精子の数や運動率の低下、精索静脈瘤などの造精機能の問題、通過障害、射精・勃起の問題などを対象に、泌尿器科専門医であり、かつ生殖医療専門医である医師が診察・検査・治療を行います。

男性不妊は、改善を目指せる分野です
妊娠は、男女それぞれの要素で成り立っています。WHOの発表では、不妊の約半数(48%)に男性側の因子が関与しているとされています。男性不妊の中には、生活習慣の見直しや薬物療法、手術によって精液所見の改善が期待できるものがあります。原因を整理し、適切な治療を選択することが重要です。
男性不妊の専門医師はこちら男性不妊の原因

原因①精子を作る機能の低下
男性不妊の原因として最も多いのが、精子を作る機能(造精機能)の低下です。精子の数や運動率の低下、非閉塞性無精子症などはこの分類に含まれます。要因としては、精索静脈瘤、加齢、ホルモン異常、遺伝的要因、生活習慣(喫煙・肥満・睡眠不足など)などが関与することがあります。検査によって状態を調べ、治療方針を検討します。
精索静脈瘤
原因が特定できるものの中で最も多いのが精索静脈瘤で、約35%を占めるとされています。精索静脈の弁が正常に機能せず血液が逆流し、静脈が拡張する状態です。血液のうっ滞により精巣の温度上昇や酸化ストレスが生じ、精子をつくる機能の低下や精子の質の悪化につながることがあります。精巣超音波検査で精索静脈瘤が確認された場合は、抗酸化療法(内服薬で精子を酸化ストレスから守る)を検討し、重症の場合は手術を検討します。
原因②勃起・射精ができない
精巣で精子がつくられていても、勃起障害(ED)や射精障害などの性機能の問題がある場合、男性不妊の原因となります。勃起障害の場合は、PDE5阻害薬としてタダラフィル(シアリスなど)の内服により、大部分の方で改善が期待できます。
射精障害には、膣内射精障害(マスターベーションでは射精できるものの、性行為中に膣内へ射精できない状態)や、逆行性射精などがあります。射精障害には即効性のある治療薬がないため、性行為への過度な負担を避ける目的で、人工授精や体外受精などの方法を選択することもあります。
原因③精子の通路が詰まっている
精子の通り道(精路)が詰まっている場合、精子が体外へ排出されないため、男性不妊の原因となります。通常どおり射精はできるため自覚症状はありませんが、射精液の大部分は前立腺液や精嚢液で構成されており、精子を含まない状態(閉塞性無精子症)となります。この場合、精巣内精子回収術(TESE)などの手術によって精子を採取できる可能性が高く、顕微授精により妊娠を目指すことが可能です。
男性不妊の検査
男性不妊の検査では、原因を正確に把握するために、状況に応じて必要な検査を行います。
基本検査
精液検査(精子の数・運動率・正常形態率)、DFI検査(精子DNA断片化指数)
感染症検査
HBs抗原、Ag精密、HCV抗体、梅毒、HIV1・2、クラミジアトラコマティスPCR
ホルモン検査
精子をつくる機能に関わるホルモン:LH、FSH、PRL、テストステロン
精巣超音波検査:精索静脈瘤の有無や精巣の状態を確認
遺伝学的検査
無精子症が疑われる場合:染色体検査
その他の血液検査
肝機能、腎機能、電解質、脂質代謝、微量元素などを総合的に実施
男性不妊の治療方法
男性不妊の治療は、原因に応じて薬物療法、手術、不妊治療(人工授精・体外受精)を組み合わせて行います。
性機能障害(勃起・射精障害)
勃起障害(ED)にはPDE5阻害薬を用います。射精障害(膣内射精障害・逆行性射精など)では、原因に応じた治療を行います。改善が難しい場合や妊娠を急ぐ場合には、人工授精や体外受精(顕微授精)を選択します。
軽度~中程度の男性不妊
生活習慣の見直しや薬物療法を行います。ホルモン異常がある場合には内分泌療法(hCG・FSH療法、クロミフェンなど)を検討します。精索静脈瘤がある場合は、顕微鏡下手術※を行うことがあります。
重度の男性不妊・無精子症
精液中に精子が認められない場合は、精子採取術※(TESE・micro-TESEなど)を行い、採取した精子を用いて顕微授精を行います。精路通過障害が原因と考えられる場合には、精路再建手術※を検討することがあります。
※ 当院施設内では男性不妊に対する手術は行っておらず、泌尿器科専門医の常勤先医療機関にて実施しています。
流れ・費用
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- 時期
- いつでも
- 概要
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まだ当院に通っていない方
- 「初診のご予約」ページよりご予約ください。以下の関連ページリンク「初診のご予約」から、予約サイトに繋がります。登録後、予約に進み、項目は【男性不妊外来(泌尿器科)】をお選びください
すでに当院で不妊治療を受けている方
- WEB予約より【男性不妊外来(泌尿器科)】をご予約ください
過去に精子検査のみを受けたことがある方
- 治療のための新しいID(診察券番号)が必要なため、ケース1と同じようにお手続きください。途中、「診察券をお持ちですか?」の問いには、「いいえ」と答えて新しい番号でご予約ください
- 関連ページ
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- 時期
- 男性不妊外来の予約日
- 概要
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持ち物
- ご来院の際は、マイナンバーカードをお持ちください
- 国内の医療機関で1年以内に実施した検査結果がある場合はお持ちください。内容によっては、当院での検査を省略できます
費用
- 男性不妊外来(泌尿器科)の診察・検査は原則として自由診療です
- 関連疾患が認められた場合には、保険適用となることがあります
- 初診料2,910円、再診料1,280円、超音波検査2,200円、精液検査9,240円、精液検査+DFI検査27,940円、感染症検査4,829円、男性不妊外来スクリーニング31項目セット検査19,217円
※費用の詳細は、関連ページ「男性不妊外来の費用」をご確認ください
<診断や治療を急ぐ場合>
診断や治療を早めたい場合は、男性不妊外来の診察日の2週間前(DFI検査がある場合は3週間前まで)に必要な検査を先に済ませておくことで、診察時に結果をもとに診断を受けることができます。- 精子検査:WEB予約より【男性不妊外来(泌尿器科)前の精子検査】をご予約ください。
- 感染症検査、男性不妊スクリーニング検査:WEB予約より【男性不妊外来(泌尿器科)に関する採血・尿検査】をご予約ください。
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- 時期
- いつでも
- 概要
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- 必要に応じて、再診予約をおとりください
- 再診料1,280円
よくあるご質問
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回答
可能です。こちらのページからお申込みとお支払いを行っていただくと、検査キットを3営業日以内にお送りします。その後、ご希望日に予約のうえ、検体をご提出いただくか、院内で採取してください。結果は、診断レポートとあわせて郵送でお知らせします。
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回答
原因によっては、治療や対策により妊娠の可能性が高まることがあります。特に、運動精子数が少ない場合やDNA断片化率が高い場合には、精子の状態が体外受精(顕微授精)における受精率、胚盤胞率、妊娠率、流産率にも影響します。
そのため、精子の状態を改善できると、夫婦全体の妊娠する力を高め、結果につながりやすくなります。 -
回答
基本的に自由診療です。関連疾患が発見された場合は保険診療になります。男性不妊外来(泌尿器科)の費用はこちらをご覧ください。
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回答
はい、妊娠を目的としたご相談であれば可能です。
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回答
生殖医療を専門とする泌尿器科です。
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回答
可能です。ただし、不妊の原因は複雑なため、医師の説明を十分に理解しきれず、後から妻へ正確に伝えるのが難しい場合があります。そのため、可能な範囲で妻も一緒に受診していただくと、説明を共有しやすく、今後の治療についても相談しやすくなります。
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回答
当院で不妊治療を受けている方に加え、他の医療機関で不妊治療中の方、不妊治療をしていない既婚者の方、独身男性の方も受診できます。
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回答
精液検査には、①自宅で採取した検体を3時間以内に提出する方法と、②クリニック内の採精室で採取する方法があります。①は専用のボックスに提出するだけなので、人目に触れることはなく、短時間で終わります。また、不妊治療専門施設では②の院内採取も一般的に行われており、特別なことではありません。安心してご利用ください。
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回答
精子検査やDFI検査の結果、運動精子数が少ない・DNA断片化率が高い場合には、その原因を調べるために、「精巣の超音波検査」や「ホルモン検査、感染症検査」などを行います。そのほかの理由で受診される場合は、状況に応じて実施します。
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回答
WHOの調査では、不妊原因の約半数に男性側の要因が関係しているとされています。
男性不妊は自覚症状が少なく気づきにくい一方、世界的に精子所見の低下が報告されており、男性不妊は増加傾向にあります。