【1】透明帯除去法を臨床へ
透明帯除去法とは、受精卵の外側にある「透明帯」と内側の「細胞膜」が癒着してしまい、分割が進まず胚盤胞まで発育できない受精卵に対して、透明帯を取り除く方法です。
当院では、2024年1月から臨床研究としてこの治療法を導入しました。同じ採卵周期で得られた、癒着が確認された受精卵を
A:透明帯を除去する群
B:除去しない群
の2群に分けて比較したところ、2025年末までの研究結果で、A群において胚盤胞発生率の優位性を確認しました。この結果を踏まえ、2026年より臨床治療として実施いたします。
透明帯除去法の対象
当院または他院での体外受精を含め、受精あたりの胚盤胞発生率が20%以下の周期が2回以上ある方
※自由診療
費用
受精卵1個あたり11,000円
詳細
詳しくは動画をご覧ください(約6分半)
https://vimeo.com/904714385?share=copy&fl=sv&fe=ci
【2】無料カウンセリングのご案内
不妊治療は、心身ともに負担を伴うことがあります。
そのため当院では、治療中の気持ちの整理や不安への対処をサポートするため、心理カウンセリングをご用意しています。
不妊治療中の心理カウンセリングは、気持ちの負担をやわらげるだけでなく、研究では妊娠率に一定のよい影響が示されています(※1)。国内の研究でも、ストレスが高い方に心理カウンセリングを行った群では、受けていない群と比べて累積妊娠率が約2.5倍高かったという報告があります。これはカウンセリングによってストレスへの対処がしやすくなり、治療を継続しやすくなることが背景と考えられています(※2)。
当院では、不妊治療において特にストレスが高まりやすい、胎嚢確認後の流産・死産や胚移植の不成功から3ヶ月以内の方を対象に、無料のカウンセリングをご用意しております。ぜひご利用ください。
無料カウンセリングのご案内 心理カウンセラーのご紹介【3】東京都主催:ひとりで抱えない妊活モヤモヤ
東京ウィメンズプラザでは、第5回トークカフェ「ひとりで抱えない妊活モヤモヤ」が開催されます。
パートナーとの関係、周囲の何気ない言葉、仕事との両立、心や身体の悩みなど。普段はなかなか話せない妊活のモヤモヤについて、「他の人はどうしているの?」と気軽におしゃべりする会です。
日時
2026年3月21日(土)
13:00~15:00
対象
20~30代の女性(先着40名)
場所
東京ウィメンズプラザ
東京都渋谷区神宮前5-53-67
(表参道駅 徒歩7分)
【4】くぷるカードのご紹介
不妊治療は、ご夫婦の気持ちや関係にもかかわることがあります。
治療が夫婦関係に影響することもあれば、夫婦の関係が治療中の気持ちに影響することもあります。
だからこそ、治療をどう進めたいか、何が不安かなど、不妊治療で生じる迷いを夫婦で話しながら決めていけるとよいと感じます。
「治療の経過は話すけれど、気持ちは話していない」
というご夫婦もいらっしゃると思います。
不妊治療は、一人で背負うには重すぎるかもしれません。
毎日が忙しく、気持ちについて話す時間が取れていない場合、そのきっかけになるのが『くぷるカード』です。
「話題のカード」や「感情のカード」などを選びながら、お互いの気持ちを知ったり伝えたりするためのコミュニケーションカードです。言葉を考えなくても、絵を見て感覚的に選べるため、伝える負担を軽くしてくれます。また、カードの中から自分の気持ちを探す作業自体が、心の整理にもつながると感じました。
当院では、このカードの開発時のクラウドファンディングに協力したご縁で、カードをいくつかいただきました。現在、待合室に置いておりますので、次回来院の際によろしければ手に取ってご覧ください。
くぷるカードの使い方動画(3分)今日のメールマガジンは以上です。
皆さま、花粉症は大丈夫でしょうか。
今年は花粉の飛散のペースが速いそうです。
先週のメールでもお伝えしましたが、不妊治療中でも花粉症の薬は上手に使って症状を軽減してください。点眼薬や点鼻薬は安心して使用できます。症状が強い場合は内服薬の使用も可能です。
内服薬では、クラリチン、デザレックスが比較的安心して使用できます。ザイザル、ジルテック、ポララミンも使用可能です。それ以外の薬を使用する場合は、診察時に医師へご相談ください。
つらい季節ですが、どうぞご自愛ください。
(2026年3月8日)