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プレスリリース

生殖補助医療を提供している「はらメディカルクリニック」  卵子凍結検討者を対象にしたアンケート調査の結果を公開

精子提供の生殖補助医療を提供している、はらメディカルクリニック(東京都渋谷区、院長:宮崎 薫、以下 当院、同院)は、同院主催の同治療説明会に参加した、受診を検討する869名に対してアンケート調査を実施(調査方法は本書文末に記載)しました。このうち、回答が得られた169名の回答データを公開します。同治療検討段階における意識調査データは希少であるため、以降における環境改善の一助となることを目的としています。

社会問題化する少子化を解消するためには、妊娠を希望する者に、その機会を最大化する医療行為を提供することが、論理的帰結となります。しかしながら、以降の回答データからは、同治療を有用と認識しながらも、把握する時期が遅れたことを後悔する意見、費用などを理由に断念する意見などが多数見られます。これらは体制的、人為的に改善が可能だと思われるため、生殖補助医療を主業とする同院としては、官民一体の上、これらの改善を望むものです。

■卵子凍結とは
生殖補助医療に使用可能な卵子を事前に凍結、保存する処置のこと。卵子は加齢の影響より、妊娠率が下がるが、若い年齢で卵子を凍結しておくことにより、身体は年齢を重ねていても、妊娠率を高くする効果が期待できます。国内では 2010年ごろより処置が開始され、認知度が高まっています。また、株式会社メルカリなど、治療の費用を会社が負担する制度を導入している事例も増えています。

【参考】
メルカリ、多様な人材が活躍できる環境を目指し、 卵子凍結・0歳児保育支援制度を新たに試験導入
https://about.mercari.com/press/news/articles/20210428_merciboxupdate/

■回答結果(1)治療を知る時期の遅れ

妊娠成功率が低下する30代後半に知ったという回答が約半数を占める(Q3)

知った年齢が適切ではなかったとの回答が約65%を占め(Q4)、大学生までに知りたかったという回答が約60%を占める(Q5)

凍結時期が早いほど妊娠成功率により寄与するのは自明ですが、実態的には身体的に妊娠が難しくなりはじめる30代後半に興味を持つ傾向が見られ(Q3)、知る時期が遅くすぎたことを後悔している(Q4、Q5)傾向が見て取れます。同治療の効果を最大化していくためには、卵子凍結という選択肢があることをもっと周知する必要があると思われます。

■回答結果(2)治療への有用性への認識

人生設計において有効な選択肢となりうるとの回答が約86%を占める(Q6)

説明会参加後3か月の時点で、「受診予定なし」、「迷っている」を除けば、約70%が受診を進行中(Q10)

同治療を友人、家族に教えたい、との回答が約90%を占める(Q17)

自らの人生において有用では、という動機のもとに説明会に参加し、その後、大多数が受診に進んでおり、詳細を把握しても有用性への認識は揺るがないものとなっています。また、その有用さ故に、同じ悩みの者にも共有したいとの傾向が見られます。

■回答結果(3)同治療に対する印象(自由回答より、原文まま)
A)「自分が選ぶことのできる選択肢として、より現実のものに感じることができた。」
B)「想像はしていたが、現実的なこと(妊娠が年齢的に厳しいこと)を目の当たりにしてとても苦しくなった。」
C)「人生の選択肢や可能性を広げることのできるもので、より多くの人に知ってもらえたら良いと思いました。」
D)「不妊治療にお金がかかるイメージはありましたが、私の場合、現実的な数字が出なかった事もあり、もっと早く知っていればという思いと、今知る事が出来てよかったという思いの両方を思いました。」
E)「早めに行動しておいた方が将来の自分に可能性を多く残せると強く感じた。」
F)「説明会に参加するまでは、ネットを中心に情報を集めていましたが、卵子凍結を前向きに奨励するようなお話をなかなか見つけられず、興味はあるものの、ハイリスク・ローリターン、という印象から凍結に踏み込めずにいました。
ですが、説明会に参加し、思っていたよりも身体的負担が大きくないと感じることができました。「ものすごく痛い」というような話をどこかで見聞きし、なんとなく採卵がものすごく痛いもの、という印象も持っていましたが麻酔が適用できることを知り、安心して、前向きに治療を検討しようと思えるようになりました。」
G)「45歳ぐらいまでは自然に普通に子供が産めると思っていたので、卵子凍結の必要はないと思っていましたが、予定がない場合、一刻も早く凍結するべきだと感じました。せめて30代前半で知っていれば対策が出来たかもしれないと感じました。」
H)「妊娠に対する焦燥感が薄くなった。パートナー選びを落ち着いて時間をかけられると思える。」
I)「リスク(確実性はないこと、金銭面の負担、体への負担)も承知のうえで受け、シミレーションに近い数の卵子を採ることが出来たので。」
J)「2回ほど受けて、1回目はシミュレーションの半数しか採れず落胆したが、2回目は1回目の倍数以上の数が採れ、人体の不安定さを実感した。実年齢にしては数は採れたといっても、凍結した卵子を使う日が来るかはまだ未定だし、使っても上手くいくとは限らない。肝に銘じながらも、「やれるだけのことはやった」という実績が出来たので、将来どうなっても後悔はしないと思えた。」
K)「自分の人生に責任を持ち、主体性のある決断ができたと思っている。結婚、妊娠・出産はパートナーありきな側面があり、言葉を悪く言えば、「女性が男性に振り回されることはある意味当たり前で、それが女性としての幸せですらある」というような無意識の考え方が未だ一定あると思っているが、卵子凍結に係る知識を身に付け、自分にとっての最適なタイミングを見計らうために妊孕力の温存を図れれば、人生の意思決定に関して外部要因に左右されづらくなって、より満足度・充実度の高い人生が送れるのではないかと感じている。」


A~D Q7「卵子凍結説明会に参加し、卵子凍結について率直にどのように思いましたか?」
E~G Q9「卵子凍結説明会に参加後、卵子凍結に対する考え方は、どのようにかわりましたか」
H~K Q16「実際に卵子凍結をされた、理由を教えてください」
に対する回答

■回答結果(4)卵子凍結をしないと決めた理由、迷っている理由

卵子凍結をしないと決めた理由に費用をあげる割合が42%(Q12)、迷っている理由に費用をあげる割合が約36%(Q13)

本治療実施に至れない理由として、もっとも多いのが費用負担です。これが喫緊の最大課題、ボトルネックであると思われます。妊娠を希望する者に、適切な医療行為を最大限提供することが、諸問題の解決につながる最適解であり、これらを行政による補助などで補完していくことが、現状での現実解であると考えます。

■アンケート集計方法
対象者      :説明会参加者869名
集計時期     :説明会から3か月後
          一定の検討期間を経て冷静な判断が定着したしたと思われる
募集方法     :登録メールアドレスに、アンケート依頼メールを送付
回答方法     :ネット上で回答
回答インセンティブ:商品券1,000円相当

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