スタッフコラム・ブログ

精子のご持参と院内採取について【培養部より】

こんにちは。
今回のコラム担当は、培養部です。
皆様よりよく聞かれる質問の中に、精液の採取は院内での採取の方が良いのでしょうか?
という質問があります。
当院での統計では、院内採取と自宅採取での体外受精における受精率や胚盤胞到達率には全く差は出ておりませんし、人工授精での妊娠率にも有意差は認められません。
このことより培養部では、自宅採精でも全く問題ないとお話しております。
ただし、採取してからクリニックに持参するまでに5時間以上経過してしまう場合は、精子の運動率の低下や、雑菌が繁殖してしまう恐れがありますので、その場合は、院内での採取をお勧めいたします。
可能であれば、採取後2~3時間でクリニックにご持参いただくのが良いかと思います。
精液をご持参して頂く際には、冷やしたりせずにそのままお持ちください。
また、当院でお渡ししている精子のダメージを和らげるための培養液を、精液に入れ忘れたと心配される方がいらっしゃいますが、入れ忘れたとしても特に問題はございません。
院内採取において注意が必要なのは、ご主人が繊細な方の場合、いつもと違う場所で採取すると、緊張のせいか、なかなか採取ができなかったり、精子数の減少や運動率が低下するなど、状態が悪くなってしまう方もいらっしゃいます。
院内採取が良い、ということはありませんので、ご夫婦で相談の上どちらにするかお決めください。