朝晩の冷え込みも厳しく、一年でも一番つらい季節ですね。
今回は、冷え対策として最もポピュラーな「生姜」に関するお話です。
生姜は漢方の世界でも「生姜無くして漢方は成り立たない」といわれるほどで、
医療用漢方薬の70%に含まれ滋養強壮などたくさんの効能があるとされています。
生の生姜には「ジンゲロール」、加熱した生姜には「ショウガオール」という成分が多く含まれています。
ジンゲロールは辛味成分で、とても酸化しやすく、酸素に触れると酸化し本来の働きができなくなってしまう為、おろす時は食べる直前にするのがおすすめです。
生姜スライスをハチミツ漬けにすると、ジンゲロールが酸化するのを抑えられますし、ハチミツに溶け出したジンゲロールも摂ることができます。
加熱料理した生姜には効果はないのか?といいますと、
ジンゲロールに火を加えるとショウガオールに変身します。
ショウガオールは血管を拡張し血行をよくする働きがあり カラダが温まる冷え性の強い味方です。
生姜焼きなどは漬けだれにジンゲロールが溶け出しているので
漬けダレも使って炒めないと損。千切りキャベツも一緒に炒めましょう。
生姜の産地では皮を剥かずに使うのが定番です。
ジンゲロールをはじめ、生姜独自の成分のほとんどは皮の近くに多く含まれていますので、
生姜の皮を除きたい時は、スプーンを使って薄く剥ぎます。
そして、生姜は冷蔵庫に入れず保存します。
10度以下になると生姜は低温障害を起こしてしまいジンゲロールを初め生姜独自の成分の多くが減ってしまいます。湿った新聞紙に包み光の当たらないところに置いておくと、
皮がジンゲロールを酸化から守ってくれるそうです。
効果的に生姜をとり、あと少しの冬を乗り切りましょう。