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震災電話相談を担当して思いを馳せたこと【生殖心理カウンセラーより】

こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷です。
先日、日本臨床心理士会他主催「心の相談緊急電話」の担当をしてきました。
被災された方、また支援する方の悩みをお聞きする電話相談です。
電話の内容は様々で深く考えさせられますが、そこに集まる臨床心理士たちも普段は様々な領域で働いています。
お会いしたのは大学の教員や精神科勤務の方が多かったでしょうか。
私が「不妊治療クリニックに勤務しています」と伝えると皆さん驚かれます。「そんな分野があったんですね」と。そして次に必ず続くのが「いや、必要なことですよね」。
ひとことで臨床心理士といっても、仕事内容は多岐にわたります。
私たちは簡単に言えば、人の一生の心理的サポートができるように訓練されています。
その上で専門の分野に分かれてカウンセリングを行います。
臨床心理学という学問に則って考えていくことは応用自在ですので、働いている領域が広くなります。
まず一番多いのが医療系で精神科・心療内科、他には行政(各省庁・警察・保健所・児童相談所)、司法(刑務所・少年院)、教育(スクールカウンセラー)、産業(企業内メンタルヘルス)などが主な職場になります。
人の営みがあるところには悩みや葛藤も生じます。
そして、世の中の発展によって色々な領域が生まれます。
不妊治療もその中のひとつです。
医療の発展は目覚しいですが、心も調整してあげなくてはどこかに無理が生じます。
私が「どんなことでもお聞きします」と言うのは、臨床心理学のベースがあるからなのです。
不妊のことだけを切り取って考えるのではなく、「長い人生の中の一場面として、今直面している課題である不妊」を、その方(ご夫婦)のトータルの生活の中で考えていきます。
さて、臨床心理士は色々な心の問題に対処できることをお伝えしましたが、私には臨床心理学それだけでは足りないものがありました。
「不妊治療についての医学的な知識」です。
ここを補うべく、日本生殖医療心理カウンセリング学会で不妊の問題に携わる臨床心理士向けの勉強をさせてもらい、生殖心理カウンセラーの認定を受けました。
こうして不妊治療クリニックに勤務する臨床心理士ができあがったわけです。
そして、忘れてはいけないのが原先生の存在です。
すべての不妊治療クリニックに生殖心理カウンセラーがいるわけではありません。
私がはらメディカルに置いていただけるのは、原先生の患者様への真摯な思いの表れなのです。
電話相談の後めぐりめぐって考えたのは、このようなことでした。