まだまだ残暑が厳しいですが、みなさま体調などは崩されていないでしょうか?
今回のスタッフコラムは培養部が担当させていただきます。
9月9日、9月10日と受精着床学会が開催されました。この学会は、日本初の体外受精ベビーの誕生をきっかけに始まりました。今回は開催場所が新宿ということもあり、交代ではありますが、培養部全員が参加してまいりました。
3月の東北地方太平洋沖地震後、初の全国的な大きな学会でした。
全国の施設からドクターや培養士を始め、その他医療関係者も参加しており、とても活気のある学会だったと感じました。
今回の学会では、移植時の培養液の検討、極少量精子の凍結保存方法、そして以前から言われておりました鉄と亜鉛の必要性についても再確認できました。鉄は細胞のエネルギー産生に直結しております。また亜鉛は細胞増殖や減数分裂には必要不可欠であり、鉄、亜鉛ともに非常に大事なミネラルです。不妊治療を行っている方は比較的このミネラルが不足しがちと言われておりますので、意識的に摂取していただくとよいと思われます。
その他にもみなさまの治療に役立てるような発表が数多くありました。
当院でもすぐにとはいきませんが、検討を行いより良いものを取り入れていきたいと考えています。
発表の内容に関しては、またコラムなどで少しずつ取り上げていきたいと思います。
今回の学会で得た新しい知見をより多くのみなさまに還元し妊娠につながれば幸いです。