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不妊治療と新生児の障害について【培養部より】

こんにちは。だんだんと肌寒い季節になってきました。
季節の変わり目は体温調節がうまくいかず免疫力も低下しやすいので、
風邪症候群にかかりやすくなりますが、皆様体調はいかがですか?
本日のコラムは培養部が担当させていただきます。
先日、生殖補助医療胚培養士セミナーに参加してまいりました。
様々な内容のお話を聞くことができたのですが、本日はその中から兵庫医科大学の澤井先生がお話された『生殖医療に役立つ遺伝医学の知識』から抜粋してお話させていただきます。
患者様からよく受ける質問の一つに、不妊治療をすることによって「新生児の障害の頻度が増加するかどうか」という質問がありますが、これについては明確な結論は出ていません。不妊治療で妊娠した新生児の障害の頻度は高い、という意見もあります。
このような意見がある理由として、
・不妊治療をしている方に高齢の方が多いこと
・不妊原因として、カップルのいずれかが染色体構造異常の保因者である場合があること
・高度な男性不妊症では精子に染色体異常を生じる可能性が高くなること
などが挙げられます。
つまり不妊治療をすることで新生児の障害率が上昇するのではなく、不妊のカップルは最初から不利な条件をもって治療に臨んでいる場合が多い、ということでした。
テレビ、雑誌、インターネットなどで多くの知識や情報が溢れている中で、正しい情報とそうでないものを区別するのは難しいです。そういった中でも皆様に正確な情報を届けられるよう、培養士として日々勉強していきたいです。