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流産について【培養部より】

こんにちは、培養部です。
朝夕冷え込む日が続きますが、皆様お変わりありませんか。
さて、今回は流産に関するお話をさせていただきます。
流産とはなんらかの理由で胎児の妊娠が継続できなくなってしまうことをいいます。
統計によると自然妊娠のうち15%が流産するといわれており、その多くが妊娠初期に起こります。妊娠初期の流産の主な原因は受精卵の染色体異常であり、妊娠初期の仕事や運動が原因で流産することはほとんどないと言われています。
しかし、新たに流産の原因としてサイトカイン欠乏が注目されています。
サイトカインとは細胞の情報伝達をする物質のことであり、受精卵が着床・妊娠するにはGM-CSFというサイトカインが関与します。このサイトカインは卵管および子宮の上皮細胞から産生され、受精卵に作用し細胞の増殖・分化の促進をさせます。加えて着床の際、受精卵と子宮内膜間の情報伝達に役立っています。また、GM-CSFの産生量は排卵を境に増加し、着床・妊娠後も増加します。
流産を繰り返す方には、GM-CSFの増加がみられない場合が確認されており、さらに臨床試験によってGM-CSFを添加した培養液を体外受精、移植に用いることで着床継続率をあげることができると結果が出ています。
流産経験のある方や着床不全が疑われる場合には、体外受精の際にGM-CSF含有培養液をお勧めしています。
GM-CSF含有培養液を使用する場合、誘発は自然~低刺激で行い培養3日目初期胚の新鮮胚移植となります。
ご希望の場合には、採卵周期5日目までに申込書を受付へとご提出お願いします。申込書は受付横のパンフレットラックからお取りいただくか、当院HPより印刷しご提出ください。費用は50,000円(税別)+培養代金となり、キャンセル料は申込み時点から100%かかりますのでご注意ください。