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選択することと決断すること、諦めること【心理士より】

すっかり秋になりました。
寒い日もありますが、みなさま、体調を崩されていないでしょうか。
心理士の脇です。
7月からカウンセリングを担当し、4ヶ月が経ちました。
みなさまとお話しする中で、「後悔しないようにできることをする」という言葉を聞くことがあります。この言葉は、不妊治療に限らず、進学、就職、結婚など、人生の大事な場面でもよく使われると思います。
大きな選択をする時、熟考して決断してから後悔しない結果が出れば、それは素晴らしいことだと思います。しかし、私は、実はそのようなことは稀なのではないか、と思っています。
なぜなら、「選択」というのは、何かを選び、それ以外の選択肢を「捨てる」「諦める」ことであるからです。
どんな選択をしたとしても、「捨てた」「諦めた」選択肢を選んでいたら?と考え、立ち止まることがありえると思います。
それは、捨てられた選択肢が、もしかしたら、ご自身のもう一つの人生の分岐点だったかもしれないからです。
そう考えると、失われたものや選ばなかったものに目を向け、思いを馳せるのは自然なことです。
まして、不妊治療のように、結果が予測できない選択であればなおさらです。
少し大袈裟かもしれませんが、ご自身の中にある、選ばれなかった選択肢を含む、様々な思いに向き合い、自分のものとして消化して行くことは、今までの、そしてこれからの、人生を深めていくきっかけになると考えます。
そう考えると、立ち止まって考えることは、人生の大きな意味になる可能性があるのではないでしょうか。
ただ、一人で立ち止まって考えるのは、なかなか大変な作業です。大変と感じる時には家族や信頼できる友人を頼ることも大切です。
知っている人に話しにくい時には、カウンセリングを利用していただくのも良いと思います。
私は、人生に行き詰まったと感じる時こそ、これからの人生をよりよく変えて行くチャンスになる可能性があると考えています。
みなさまの人生がより豊かになることを祈っています。