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超音波画像のお話【培養部より】

今回のコラムは培養部が担当致します。
私、今回のコラム担当者は、先日、某有名水族館へ行って参りました。
見学する中で、興味深い物を発見致しました。
ウミガメが飼育されているエリアで展示されていた資料です。
ウミガメ検査.jpg
産卵期になるとエコー(超音波)で卵胞の状態や卵の殻の形成を確認するそうです。
超音波による検査は、広く医療分野で用いられていますが、当院のような婦人科では、やはり卵胞や卵巣、子宮の状態をチェックする際に使用します。
ご自身の卵胞画像をご覧になった経験のある方が殆どだと思いますが、ウミガメの画像とは異なり、ヒトでは卵胞部分が黒く映し出されます。
これは、ヒトの卵胞中が水分に近い物質で満たされており、上の写真のようなウミガメの卵黄成分と異なる為です。
胚移植の際も、腹部から超音波を当てる事により子宮の状態を確認しながら胚を戻します。
移植前、尿を溜めておくようにお願いしているのは、腹部からの超音波が膀胱を介して子宮を映し出す為、膀胱内が超音波の伝わり易い水分で満たされている方が子宮の状態がより見え易くなるからです。
移植開始時間が遅れ、お待たせしてしまう事もありますし、尿意の調節は大変難しいとは思いますが、胚移植をスムーズに行う為にも膀胱中に尿を溜めておく事は大切です。
胚移植終了後、すぐにお手洗いに行っていただいても問題ありませんので(移植後すぐに動いても妊娠への影響はありません)、移植の際は、ある程度、膀胱内に尿がある状態をお心掛け下さい。