スタッフコラム・ブログ

禁欲期間について【培養部】

こんにちは、培養部です。
アイスが体に染み渡る季節になりましたね。
暑い日が続きますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今回は禁欲期間についてお話しさせていただきます。
精子は長い期間をかけて毎日作られ貯蔵されていますが、一般的に禁欲期間は長くても短くても良くないと言われています。
精子がつくられ受精可能な状態になるには、約72日かかるといわれています。
まず、精巣内で精子の元となる精祖細胞が、精母細胞、精子細胞へと変化し最終的に鞭毛を持つ精子へと成熟します。精巣内で精細胞が精子へと成熟するには、約60日かかります。この時点の精子は運動能を持っていません。精巣でつくられた精子は精巣上体という場所に移動し、約12日かけて精子は精巣上体内で運動能を獲得します。
禁欲期間を長くすると精子が貯蔵されますが、その間に状態が悪くなり死んでしまった精子からは活性酸素が発生します。活性酸素は正常な精子にダメージを与えてしまうと言われています。また精子が作られてから時間が経過すると、DNAの断片化が起こる事が報告されています。
逆に禁欲期間が短すぎると、射出される精子量が少なくなり検査や治療に適しません。
よって、不妊治療においては適切な禁欲期間を設けることが必須ということですね。
当院では2~6日を適切な禁欲期間としています。この期間内であれば、精子所見に影響を与える事はほぼないといわれています。また、DNAの断片化が少ない精子の割合を多くするためにも定期的に射精することをお勧めします。
以上、今回は禁欲期間のお話でした。禁欲期間を設けている理由、ご理解いただけたでしょうか。
胚や精子に関してご不明点、ご質問があれば培養士にお気軽にお尋ねください。