こんにちは、看護部です。
今年ももう4月。日増しに暖かくなり、春真っ盛りですね。
先日京都に桜を観に行ったのですが、開花したばかりでほとんど咲いておらず、残念なお花見となってしまいました。
このコラムをご覧になっている方の中にもお花見にいかれた方は多いのではないでしょうか?
桜の語源には、古事記や日本書紀に登場する「木花開耶姫(このはなさくやびめ)」が霞に乗って富士山の上空へ飛び、そこから花の種をまいて日本中に広めたことから、この「さくや」が桜に転化したものだという説や田の神様が桜の花びらに宿り、田に降りて稲作を守護するということから、さくらの「さ」は主に田の神様の意味で、「くら」は神様の居場所「御座(みくら)」を意味しているという説など諸説ありますが、お花見の始まりは、812年嵯峨天皇が神泉苑で開かれた桜花の宴と言われている、稲作の豊穣を祈願する神事だったようです。
現在のお花見とはまるで違いますね。
当時のお花見は、天皇や貴族たちが催す、どれも政に関わったものだったようです。
お花見が庶民の間に広まったのは、江戸時代、日本各地に桜が植えられるようになってからです。ちなみに、最も一般的な桜であるソメイヨシノは、江戸時代後期に東京の染井村の植木職人たちが交配して作ったことからこの名が付いたそうです。
そんな奥深い伝統のある桜に限らず、花とともに暮らすということは様々な良い効果が得られることがわかっています。
花のある部屋で過ごす人は、リラックス時に高まる副交感神経の活動が29%高まり、ストレス時に高まる交感神経の活動が25%抑えられることが分かっており、花の癒し効果が医学的にも証明されています。
また、花のある部屋で過ごすことにより、
・ストレス軽減効果
・緊張緩和効果
・抑うつ軽減効果
・疲労軽減効果
・混乱軽減効果
・怒りを鎮める
・活気が得られる
といった効果が得られます。
花の香りにもリラックス効果や鎮静効果があり、オフィスに花や緑を置くだけで、労働効率が上がったり、ストレス軽減につながります。
これから、桜に限らず沢山の花が季節に応じて見ごろを迎えますが、生活の中にうまく花の癒し効果を取り入れて心身ともに健康に生活したいものですね。