不妊症・男性不妊・人工授精・体外受精・胚移植・AID・精子バンク等の不妊治療・不妊専門クリニック。

お知らせ

日本生殖医学会の声明、新型コロナに関する当院の方針No.83(はらメディカルクリニック)

4月1日に日本生殖医学会から声明があり、みなさまご不安なことと存じます。声明ですので最終的な判断は各クリニックにゆだねられます。そのため日本生殖医学会の声明内容をふくめ、当院の方針についてもお伝えします。

また、この期間に行える善後策や負荷軽減策となる「培養費用の減免」「電話診察、オンライン診療」「感染予防強化」のお知らせ、およびロックダウン時の当院の対応についてもお知らせいたします。

■日本生殖医学会が伝えたいこと
妊婦が新型コロナに感染した場合、胎児への感染の可能性が不明であること。そして、重症化した際の治療薬が妊婦には禁忌であることから、「感染した場合、リスクがあるので胚移植は延期も検討して下さい」ということです。これは「そうしなさい」という指示ではないため、最終的な方針は各クリニックが独自に判断することになります。

■【参考】エビデンスをともなう中国における妊婦の事例
中国の妊婦の感染に関する論文(Lancet)があります。「9名の妊婦が感染したが、出産した9名の新生児は健康で、羊水、臍帯血、新生児咽頭、母乳にもウィルスは検出されなかった」というものです。また、感染者が多かった中国ですが、妊婦の死亡報告はありません(2020年2月末までの報告より)

■当院の方針
(1)当院では胚移植も含め診療を行います。皆さまにはそれぞれに状況の違いがあり、毎周期の重さが個々に違うためです。

(2)胚移植を選択した場合、「妊娠後に感染した場合のリスクがある」ことは事実ですので、胚移植を遅らせるかどうか診察で相談しましょう。最終的には患者様ご自身でお決めいただきます。

■胚移植を遅らせる期間にできること
胚移植をただ遅らせ、無為に時間が過ぎてしまうことに抵抗がある方もおられると思います。以下の処置を行っておくと、後の妊娠に対して有益な準備とすることができます。

(1)生成まで時間を要するERPを行う
SEET法、内膜スクラッチ、ヒアルロン酸含有培養液、GM-CSF含有培養液、子宮内膜再生増殖法ERPが着床や妊娠継続のための治療としてありますが、この中で2019年最も妊娠率が向上し、流産率が最も低下したものは「子宮内膜再生増殖法ERPの自己月経血由来」でした。ただ、子宮内膜再生増殖法ERPの自己月経血由来は生成までに約50日かかることがデメリットの1つでした。しかし、胚移植を遅らせる場合はこの期間を生成にあてられます。子宮内膜再生増殖法ERPについては以下URLよりご覧ください。パンフレットはクリニックもご用意しております。

https://haramedical.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjozNTU0NX0=&detailFlg=0

(2)着床に関係する検査をする
・免疫系の着床不全検査(採血)
・慢性子宮内膜炎+膣炎の検査(細胞診)
・子宮鏡検査(内視鏡)
・ERA検査(細胞診)
着床窓の時期を調べる検査。胚移植を数回行っても着床しない場合は有効です。

(3)胚移植を遅らせる間に採卵を行い、貯卵(胚)しておく。採卵については新型コロナの影響はありませんので心配せずに実施ください。

■負荷軽減策
(1)培養代の1~2万円の減免につながる研究協力の募集を先で行う予定でしたが、この時期にこそ負担軽減になるよう、急いで準備しています。4月6日(月)に詳しいお知らせをいたします。

(2)電話診療を胚移植周期に限定せずに実施します。また、先に予定していたオンライン診療も急遽早めました。ご予約は、診療予約システムの「診察」をタップし、下部に表示される「電話診察」もしくは、「オンライン診療(ビデオチャット)」にてご予約ください。電話診察の再診費用は720円(税別)です。オンライン診療の再診費用は1200円(税別)+システム利用料300円(税別)です。薬処方の際は宅急便などにてお送りします。

(3)院内環境の改善
院内で安心してお過ごしいただくため、来院時に体温が37.1度以上ある方は診察をお断りさせていただきます。体温の確認はサーモグラフィーで実施いたします。また、発熱が無くても、咳・鼻水の症状がある、体調がすぐれない方もご来院をお控えください。

■ロックダウン時の対応について
緊急事態宣言が発令され、東京都がロックダウン(閉鎖)の場合は、自粛要請が強まりますが、日本は海外のような強制力が伴うものではないため当院の診療は続けます。職員の勤務数は現在の2割減としますが、現在行っているように前日に診療時間予想を行い、待ち時間の少ない来院時間を前日メールいたします。

上記は現段階におけるものです。今後の状況の変化により変更がある場合はご連絡いたします。