お知らせ

胚移植周期要望書の開始、ホルモン補充スケジュールを変えます、薬はまとめてお渡しNo.98

【1】胚移植周期要望書の開始
【2】ホルモン補充スケジュールを変えます
【3】薬はまとめてお渡し

【1】胚移植周期要望書の開始
胚移植周期も複数の選択があります。皆さまが事前にこれらを検討した上で決定できるよう胚移植周期要望書を開始いたします。https://www.haramedical.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/08/ET_request.pdf
胚移植1・2・3日目にてご来院の際はパンフレットラックより要望書をお取りいただきご提出ください。電話診療の胚移植1・2・3日目の場合はWEB予約時にご入力いただくように設定しています。

【2】ホルモン補充スケジュールを変えます 
8月10日以降のスケジュール作成より、妊娠するために必要な子宮内膜機能の向上を図るためにホルモン補充による胚移植スケジュールを次の通り変えます。

1)テープは4枚に
エストラーナテープが2枚から4枚に増え、テープ使用期間はこれまでよりも短くなります。[4枚になる理由1:内膜を早期に厚くするため][4枚になる理由2:テープ2枚ではホルモン量が足りずその周期の卵胞が育ち排卵することでプロゲステロンが分泌してしまう例があるため]です。

2)膣坐薬開始前にP4の確認
テープ11~13日目にP4採血を行います。「膣坐薬開始前に排卵しプロゲステロンが分泌していることを避けるため」です。もしこの時点で分泌していたら胚移植は中止します。理由は膣坐薬より前にプロゲステロンが分泌してしまうと以下4)の着床期の計算にズレが生じ妊娠率を低下させてしまうからです。

3)膣坐薬開始前に内診
P4採血にてプロゲステロンが分泌していないことを確認できた後は内診をします。この内診にて子宮内膜厚を確認し、まだ薄い場合は坐薬開始を延期しエストラーナテープを継続することで子宮内膜厚の最適化を図ります。

4)初回膣坐薬挿入時間を指定
今後は、周期内の初回膣坐薬に限り挿入時間を指定します。指定時間は胚移植スケジュール表の右上に記載しますのでよくご確認ください。2個目以降の挿入は時間の指定はありませんので今まで通り1日3回朝昼就寝前に挿入してください。初回分だけ時間を指定する理由を説明します。子宮は胚を移植すればいつでも着床させられるわけではありません。胚が着床可能な時期は「着床期」「着床窓」などと呼ばれ、限定された数時間だけです。この出現は、その周期で最初にプロゲステロンに子宮内膜が被爆された時間(初回膣坐薬開始時間)から起算し、一般的に120時間プラスマイナス3時間が最適とされています。自然妊娠の場合に卵管で精子と卵子が受精し受精卵が子宮に到達するのがこの時間です。当院では胚移植時間から初回膣坐薬挿入時間を逆算して時間を指定することで妊娠率の向上を図ります。

なお、胚が着床可能な時期である「着床期」は個々に異なる場合があり、一般的とされている120時間プラスマイナス3時間ではない方がいらっしゃいます。それを調べる検査がIVFFILE47ページ記載のERA検査です。ERA検査後の妊娠率が高いのは、個々に異なる着床期を正確に調べその時間に合わせた胚移植を実施しているためです。ERA検査ご希望の方は月経1~3日目までにご来院もしくはお電話にてご相談ください。

【3】薬はまとめてお渡し
胚移植周期のお薬は、スケジュール作成時にまとめてお渡しします。これにより、以後の薬渡しによる待ち時間を省略できます。ただし、特殊な薬の場合は胚移植2日前や胚移植当日のお渡しとなる場合もあります。

(2020年8月9日)