不妊症・男性不妊・人工授精・体外受精・胚移植・AID・精子バンク等の不妊治療・不妊専門クリニック。
メールマガジン

D配信#14:IVF-DとAIDの「夫婦が知れるドナーの情報」と「子どもが自分の出自を知る権利」、2023年以降のAIDについて、治療継続は44歳まで、IVF-D説明会参加後の終了と再開

【1】IVF-DとAIDの「夫婦が知れるドナーの情報」と「子どもが自分の出自を知る権利」
【2】2023年以降のAIDについて
【3】治療継続は44歳まで
【4】IVF-D説明会参加後の終了と再開について

【1】IVF-DとAIDの「夫婦が知れるドナーの情報」と「子どもが自分の出自を知る権利」
IVF-DとAIDではこの条件が異なります。今一度条件を整理すると共に、2023年以降のAIDについてお知らせします。

<IVF-D>
・当院独自の要項にて実施
・生まれる子どもが自分の出自を知る権利があります。子どもが18歳以上になりドナーとの接触を望む時、それが可能なドナーを選択しています。
▼IVF-D妊娠卒業時に当院から夫婦に開示するドナーの情報
①精子提供者の周辺情報表
身長、体重、体の特徴、人種的背景、趣味、職業、精子を提供する理由についてドナーが直筆で記入した用紙のコピーをお渡しします。

②ドナーと3親等以内の血族の病歴
病歴の評価は遺伝専門医と遺伝カウンセラーにて行っています。大部分のドナーに病歴はありません。あるいは、遺伝リスクが限りなく低いと判断できる場合はドナーを認めています。また、花粉症などアレルギーを有している場合にはその記載があります。

<AID>
・日本産科婦人科学会の会告に準じて実施
・生まれる子どもが自分の出自を知る権利はありません。
▼AID妊娠卒業時に当院から夫婦に開示するドナーの情報
事前にお伝えしている通り、現在は旧精子バンクの要件で凍結されたドナー精子のストックを使用しているため、妊娠卒業時に当院から夫婦に開示できるドナー情報はありません。しかし、旧精子バンクの要件で凍結されたドナー精子のストックが少なくなってきましたので、2023年以内にAIDで使用する匿名精子は新精子バンク要件の精子に切り替わる見込みです。切り替わった後は、AIDであってもIVF-D同様に「精子提供者の周辺情報票」と「ドナーと3親等以内の血族の病歴」を妊娠卒業時にお渡しできる見込みです。AIDで使用する精子が旧精子バンクから新精子バンクに切り替わる時期は血液型によって異なります。切り替わりの時期が解り次第お知らせします。また、切り替えに際しては同意書の提出が必要です。なお、切り替え後も、AIDは生まれる子どもが自分の出自を知る権利はありません。

【2】2023年以降のAIDについて
当院は、2022年1月17日より「提供精子による生殖補助医療の実施要項」
https://www.haramedical.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/12/guidelines_d.pdf
に則して医療提供をしています。ただし、以前からAIDをしていた方については移行措置期間を2022年12月末までとし、それまでは旧方法での実施を可能としました。この移行措置期間も12月で終了します。来年1月以降のAIDは「提供精子による生殖補助医療の同意書*」の提出が必要です。来年1月以降のAID当日までに同意書の提出がない場合には、当日であってもAIDの実施は中止し、キャンセル料がかかりますのでご注意ください。

*提供精子による生殖補助医療の同意書
https://www.haramedical.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/12/p_ConsentForm_d.pdf

【3】治療継続は44歳まで
移行措置期間が終了するため、来年1月以降のAIDやIVF-Dは
・初診は41歳以下
・治療開始は42歳以下
・治療継続は44歳以下
になります。来年1月以降45歳以上の方はこれまで実施していたAIDとIVF-Dをお受けいただくことはできなくなります。

▼年齢制限がある理由
提供精子の生殖補助医療は、精子の提供を受けなければ子どもを授かれない場合にのみ 選択され、かつ、妻には加齢の要因は無いという状態が求められます。この点が配偶者間の治療(夫婦の配偶子で 行う不妊治療)と大きく異なります。この理由は、日本産科婦人科学会の提言でも明記されている通り、提供精子 をはじめとする提供配偶子による非配偶者間治療は、生まれてくる子どもの福祉を優先に考えるべき治療であるからです。この考え方は特別養子縁組における養親となる条件とも通じており、養親は「子どもとの年齢差は40歳以 下が望ましい」とされています。特別養子縁組や、提供配偶子による非配偶者間の治療で出来た家族は、子どもへの告知や、子どもが出自を受入れていく過程において、より多くの精神力と時間が必要になります。すると必然と 子どもとの年齢差が開き過ぎない事が条件となってきます。

▼不妊治療の終結を一緒に考える会のご案内
治療の終結においてお気持ちの整理が必要になることと存じます。11月5日(土)に「不妊治療の終結を一緒に考える会」を開催しますのでよかったら参加しませんか。今に固執してしまうことない長期的な時間軸を取り入れるために、不妊治療を終えた経験者の体験談を通じて悩みを分かち合い、新たな気づきや未来へのイメージを得るための会です。
https://www.haramedical.or.jp/support/briefing2

【4】IVF-D説明会参加後の終了と再開について
IVF-Dはいつでも夫婦の自由な意思のもとに治療を中止し終了することができます。もし、その後再び当院のIVF-Dを希望する場合は、機会の平等性を考慮し、「AIDを6回以上行いIVF-Dへ進むことを希望している人」への案内が一通り終わってからとします。IVF-Dの各プロセスと、次に進むまでの期限について以下をご覧ください。なお、皆さまから連絡がない場合でも期限が過ぎた手続きや治療は終了とさせていただきます。
https://www.haramedical.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/10/restart_d.pdf

(2022年10月5日)

ご不明な点がありましたらお問い合わせください