Article/Column 記事・コラム
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2023.11.09
染色体異常とは
染色体とは? 染色体とは、細胞の核のなかにある、さまざまな遺伝子が記録されている構造体のことです。性別を決定する「性染色体」とそれ以外の「常染色体」の2種類あります。 染色体は2本で1対のペアになっており、父親と母親からそれぞれ1本ずつ受け継ぎます。通常、染色体の数は23対46本で、常染色体22対44本と性染色体1対2本です。ヒトには約37兆個の細胞があるといわれていますが、この細胞のそれぞれに46本の染色体が含まれています。約2万種類ある遺伝子はそれぞれの染色体に分配されており、どのくらいの遺伝子が含まれているかは染色体ごとに異なっています。常染色体の中でも21番染色体、18番染色体、13番染色体の順で含まれている遺伝子数が少ないことが知られています。 染色体異常の種類 染色体異常は、「数的異常」と「構造異常」の2種類に分けられます。 数的異常 染色体の数的異常は、正常な染色体数の数よりも増えたり減ったりしている異常のことです。増減の状態によって、次のように呼ばれています。 モノソミー:2本でペアである染色体が1本になっている状態トリソミー:2本でペアである染色体が3本になっている状態三倍体(triploidy):各染色体が3本あり、全体で69本になっている状態 構造異常 染色体の構造異常とは、染色体の構造の一部が変化している状態を指します。染色体の一部の欠失や重複、転座(種類の異なる染色体間で染色体の一部を交換していたり、染色体の一部または全部が別の染色体にくっついている)など、正常な染色体とは異なる構造になっている状態が構造異常です。 構造異常が起きていても欠失・重複などの程度が微小な場合は、通常の染色体検査で構造異常があることを確認することができません。また、NIPT(我が国の認可施設で行われているNIPT)のように染色体の数だけを調べる検査では、染色体の構造異常を発見できません。 染色体異常の原因 数的異常の原因 染色体の数的異常が起こる原因の多くは、精子や卵子が作られる過程で起こります。精子と卵子の元となる細胞から2回の減数分裂をすることで精子と卵子はそれぞれ23本の染色体を持つようになります。しかし、染色体の分離が何らかの原因でうまく行なわれないと、染色体が多い、
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2023.11.04
精子提供ドナーが感じた、AIDの社会的イメージとリアル
精子提供ドナー登録に至るまで 精子提供をすると決めたきっかけはどのようなことですか? ヤマダ(仮):最初はテレビのニュースや新聞で精子提供というものを耳にしたのですが、大学や大学院で授業を受けたことで精子提供について、詳しく知りました。そして、この年齢になって、寄付や献血といったドナーをやり始めたんですよ。その一環であることは間違いないです。ここ数年、私の同期だったり、同年齢の友人たちが結婚・出産と家庭を築き上げていく中で、子作りがなかなかうまくいかないという事例を目にする機会があったんです。そこで気になって調べたところ、はらメディカルクリニックさんのことを知り、そこから興味を持って精子提供に踏み切りました。 他の方法での精子提供も検討されましたか? ヤマダ:ないですね。非常にリスクが高いことだと思います。 なぜ、他の人のために精子提供をしようと思ったのですか? スズキ:精子提供の事業を知った時にみんなが幸せになる活動だと感じたため、ドナー登録をしました。何らかの問題があっても子どもを授かりたいと願う夫婦にとって、精子提供は選択肢ですし、子どもが増えることで国や社会に貢献できると考えました。 当院で精子提供の詳細を聞いてどのように思いましたか? ヤマダ:ひとつは、ドナーの数が少ないだろうな、と個人的に推測したからです。まだ、日本の男性の生涯未婚率がそこまで高くないことを加味した時に、結婚を考えている方がドナーになると、将来の奥さんや子どもに伝えるかどうかの問題が発生するので、踏み出しにくいと思います。だからこそ、結婚を視野に入れていない自分のような人間が精子提供者になるべきなのかなと思いました。もうひとつはやはり少子化問題ですね。このニュースは私の幼少期からすでに話題にあがっていて、子どもがほしくてもできない夫婦と日本社会全体の子どもの数が減っていくというのは、解決すべき課題だという考えからドナー登録するに至りました。 当院で精子提供の詳細を聞いてどのように思いましたか? ヤマダ:最初に契約書等を渡されたのですが、その文面を見ると、やはりドナーに対する権利を保護する考え方や提供した精子がどのように活用されるのかがしっかりと記載されていて、個人間でのやりとりに比べて安全に提供できることを再認識できました。また
- AID・IVF-D
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2023.11.04
不妊治療の終結を一緒に考える会 第17回開催レポート(2022年11月5日(土)開催分)
■本会の目的:本会は、治療を終わらせる会ではなく、未来に向かう会です。「子どもがいても、いなくても、どんな選択をしたとしても、夫婦らしく生きていくためのきっかけになるための会」です。 【開催日時】 2022年11月5日(土)17:00~19:45 【内容】 1.院長あいさつ、趣旨の説明 2.一般社団法人MoLive(モリーヴ)代表 永森咲希様の体験談 3.一般社団法人アクロスジャパン代表小川多鶴様の体験談 4.グループ別座談会 【ご参加頂いた方】 zoom・・・28組 来 場・・・3組(3人) ***************** <アンケート> Q1 本会は一部(体験談)と二部(グループ座談会)に分かれていましたが、どの時点まで参加されましたか?(回答数:13 ) 体験談まで:84.6% 体験談+グループ座談会の両方:15.4% Q2 これまでに終結に関して考えたことはありましたか?(回答数: 13 ) 0:考えたことは全くなかった 0% 1:頭をかすめる程度は考えたことがある 7.7% 2:しばしば考える 23.1% 3:最近は真剣によく考える 61.5% 4:終結のことかが頭から離れない 7.7% Q3 不妊治療以外の選択枠を知ることができましたか?(回答数: 13 ) 0:今回はじめて知った 0% 1:以前から言葉としては知っていたが、今回その理解が深まった 46.2% 2:不妊治療以外の選択枠に(も)興味を持った 7.7% 3:不妊治療以外の選択枠の情報収集を(不妊治療と並行して)してみようと思った 23.1% 4:不妊治療以外の選択枠を積極的に進めてみたい 23.1% Q4 座談会で他の参加者の話を聞いて、どう感じましたか?(回答数: 2 ) 0:何も感じなかった 0% 1:他者の話は理解できたが自分とは違うと感じた 0% 2:他者の話を聞いて自分の考えと比較できた 50.0% 3:自分だけ、自分たち夫婦だけが悩んでいるのではないと感じられて心強いと思った 50.0% 4:他者の話を聞いて今後の道が明るく開けたように感じた 0% Q5 座談会で、自分の思いを表出できましたか?(回答数: 2 ) 0:今日は人の話を聞きたかったので自分の思いは表出しなかった 0% 1:自分の思いを表出することはほとんどできなかった 0% 2:自分の思いをやや表
- 不妊治療の終結を一緒に考える会のレポート
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2023.09.13
妊孕性(にんようせい)とは|不妊との関係や温存療法について解説
不妊について調べている際、「妊孕性(にんようせい)」という言葉を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。妊孕性とは妊娠のために必要な能力を意味し、女性はもちろん、男性にも備わっている重要な能力です。この記事では妊孕性と不妊治療、がん治療との関係性、男女における妊孕性低下の違いについて解説します。 妊孕性(にんようせい)とは? 妊孕性は妊娠するために不可欠であり、妊孕性が低下すると妊娠しづらくなることがわかっています。 妊孕性は「妊娠するために必要な能力」 妊孕性とは妊娠するために必要な能力のことで、女性と男性どちらにも関係するものです。妊娠するためには卵子と精子が必要になりますが、それ以外に卵巣や子宮、精巣なども重要な役割を果たしています。そのため妊孕性は、妊娠にかかわる臓器や配偶子、機能を含めた「妊娠する力」とも言い換えられます。 女性の妊孕性 女性が妊娠するまでには、さまざまな過程を踏みます。大まかには、まず脳から放出されるホルモンによって卵胞が刺激され、それがある程度まで成長すると卵巣から卵子が排出されます(排卵)。排卵後、妊娠が成立するために必要なのは、卵子と精子が受精することです。その受精卵が卵管を通って子宮に着床すれば、妊娠と認められます。そのため、女性の妊孕性としては以下が挙げられるでしょう。 女性の妊孕性 臓器 子宮、卵管、卵巣、脳下垂体 配偶子 卵子 機能 排卵、受精、着床など 男性の妊孕性 妊娠に必要な精子は男性の精巣で作られます。精子は射精されなければ卵子と受精することができないため、勃起や射精能力も妊孕性の一部として考えられます。これらのことから、男性の妊孕性は以下のとおりです。 男性の妊孕性 臓器 精巣、精管、脳下垂体 配偶子 精子 機能 勃起、射精 不妊治療は低下した妊孕性を治療できるのか? 妊孕性に関わる機能は、上記の通り女性も男性も複数あります。この中で、低下した妊孕性を治療(低下する前の状態にする)することができるのは、ごく一部に限られます。 低下した妊孕性を治療できない代表的な例としては、卵子や精子などの配偶子があげられます。卵子や精子などの配偶子の妊孕性は加齢にともなって低下します。具体的には、女性は卵
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2023.08.07
不妊治療で使用される排卵誘発剤「レトロゾール(フェマーラ)」とは?効果や副作用、治療の流れについて解説
2022年に不妊治療の保険適用が開始されたタイミングで、従来から不妊治療の排卵誘発剤として使用されていた「レトロゾール」も保険診療内での使用が認められました。レトロゾールは従来、閉経後乳癌に対する治療薬としてのみ、保険診療内での使用を認められておりましたが、不妊治療においての効果も認められたことになります。レトロゾールは閉経後乳癌に対する治療薬だということをご存知の方にとっては、不妊治療の薬として使用することに対して副作用が気になるというお話をよく聞きます。レトロゾールは女性が持つ体の働きをうまく活用しながら、治療の負担を極力かけずに卵胞の発育を促すことができる薬です。 この記事では排卵誘発剤「レトロゾール」の特徴や副作用、不妊治療の流れを中心に、はらメディカルクリニックで治療を受けるメリットも含めて解説します。不妊にお悩みの方は、ぜひお読みください。 排卵誘発剤「レトロゾール」とは? 排卵誘発剤の一つ「レトロゾール」はどのような薬でどのような効果があるのでしょうか。排卵誘発の仕組みも含め、レトロゾールの特徴について解説していきましょう。 そもそも排卵誘発とは? 不妊となる原因の一つに、卵胞の発育不全や排卵障害が挙げられます。排卵誘発は薬により卵胞の発育や排卵を促すとともに、黄体の機能改善を図ることも目的としています。 通常、排卵誘発は卵胞発育不全などの排卵障害のある方に行なわれます。一方で、妊娠率を上げる目的で、正常排卵周期の方にも行なう場合があることも知っておくとよいでしょう。 レトロゾールについて レトロゾールは内服薬です。薬品名は、ノバルティスファーマの「フェマーラ」が先発医薬品で、「レトロゾール」は複数の製薬会社が製造・販売している後発医薬品(ジェネリック医薬品)となっています。 先に述べたように、レトロゾールはもともと閉経後の乳がんを治療する薬として販売されていました。乳がんはエストロゲンを餌として進行するため、レトロゾールはエストロゲンの合成を抑えることを目的とし、乳がん細胞が増殖しないように働く薬です。この「エストロゲンの合成を抑える」という作用を不妊治療に応用しています。 どういうことかというと、月経がくると脳は、卵巣に卵胞を発育させるための刺激ホルモンFSHを分泌します。FSHの
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2023.07.16
D配信#29:AIDをしている夫婦へ重要なお知らせ
AIDの対象者識別 皆さんの本日現在(7/16)の状況はA~Eのどれに該当しますか? A~Eによって、お読みいただきたい目次の番号が異なります。該当する目次番号の記事を最初にお読みください。その後、余裕があるようであれば他の目次番号の記事についてもご確認ください。 識別 状況 該当目次番号 A 初診予約前の夫婦 1.2.3 B 初診予約後・初診来院後で倫理委員会申請前の夫婦 1.2.4 C AIDを実施している夫がB型とO型の夫婦 1.2.5 D AIDを実施している夫がA型とAB型の夫婦 1.2.6 E AIDで第二子第三子の治療をしている夫婦 1.2.7 1.男性も年齢制限ができます [対象:全員] 今後、精子提供の生殖補助医療を受ける事ができる夫婦の年齢は、初診来院日時点で女性:41歳(42歳誕生日の前日まで)、男性:44歳(45歳誕生日の前日まで)とし、初回AID実施日または初回IVF-D採卵日当日の年齢が女性:42歳、男性:45歳までであることを条件とします。また、AID・IVF-D開始後は、女性:44歳、男性:47歳までにすべての治療を終了することが必要です。 ただし、2023年7月13日までに、当院に通院している夫婦や倫理委員会申請用書類が当院に届いた夫婦は、経過措置として2026年末までは女性の年齢制限のみを適用し男性の年齢制限は適用しません。2027年以降は精子提供の生殖補助医療をうける全ての夫婦に年齢制限が適用されます。年齢制限を設ける理由については説明会でお話しします。 2.10月よりAID料金を1万円値上げ [対象:全員] 現状、AIDに使用する匿名ドナー精子の確保が一段と困難となっており、それに伴いコストが増加しております。具体的には、ドナーが匿名を選択する割合は、2022年は30%ありましたが、2023年は18%まで減少しています。多くのドナーが非匿名を希望していることから、匿名ドナーの確保が難しくなっています。AIDは国と学会が認める治療法であるため、ルールが確立されており、長い歴史を持っています。したがって、当院の判断でAIDを非匿名ドナーで行うことはできず、法整備が進むまでは匿名ドナーの確保が必要です。また、AIDはIVF-Dに比べて必要とする精
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2023.07.11
ドナーが語る、精子提供における医療機関の役割
精子提供ドナー登録に至るまで 精子提供をすると決めたきっかけはどのようなことですか? スズキ(仮):精子提供自体はテレビでよく聞いていたので、知っていたのですが、僕の知識だと日本ではなく、海外で行われているイメージでした。たまたま、友達から日本でもはらメディカルクリニックで精子提供をやっているよと聞いて、興味を持ったのがきっかけです。 他の方法での精子提供も検討されましたか? スズキ:いいえ、SNSでの提供は怖いと思っていたので、全く考えていませんでした。 なぜ、他の人のために精子提供をしようと思ったのですか? スズキ:精子提供の事業を知った時にみんなが幸せになる活動だと感じたため、ドナー登録をしました。何らかの問題があっても子どもを授かりたいと願う夫婦にとって、精子提供は選択肢ですし、子どもが増えることで国や社会に貢献できると考えました。 当院で精子提供の詳細を聞いてどのように思いましたか? スズキ:正直、とてもしっかりしている印象を受けました。すごく緊張しましたが、病院の雰囲気を見て安心感を持ちました。あと、精子提供についての知識があまりなく、分からないことも多かったので、質問をした際にも丁寧に答えてくださって安心できました。 よかったです。具体的には、どのような質問をしてくださったんですか? スズキ:そもそも精子提供の仕組みを完全には理解していなかったので、精子提供そのもの流れや、一回提供した精子がどれくらいの期間持つのかという質問をしました。病院での精子提供の場合は液体窒素で凍らせたら、半永久的に持ちますと教えていただいて驚きましたね。あと、最初に見せていただいた動画では、倫理委員会を通す等のしっかりとした手順を踏んでいることも感心しました。 生まれてきた子どもや夫婦との関係性 非匿名で精子提供をしてくださった理由は? スズキ:はらメディカルクリニックさんでは、生まれた子どもとドナーの仲介をしてくれますよね。その取り持ちがないと悩んでいたと思います。生まれてきた子どもも一人の人間ですし、僕にどういう思いを持っているかが分からない状態で会った時に、その思いを僕が全部受け止め切れるかどうかの怖さや不安があるからです。 あなたが提供した精子で生まれてきた子どもと会える可
- AID・IVF-D
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2023.07.04
精子検査は郵送でも可能!男性不妊検査の重要性について解説不妊治療における精子検査(男性不妊検査)の重要性
不妊症に悩むカップルのなかには、原因が女性側にあると思い込んでいる方もいるのではないでしょうか。しかし、男性側に不妊症の原因がある場合も約半数を占めています。不妊の原因が男性側にあるのかを調べる方法として、重要なのが精子検査です。 関連記事:【不妊治療】男性側の原因や種類について|男性不妊になりやすい人の特徴や保険についても解説 そこで本記事では、精子検査(男性不妊検査)の重要性について解説します。検査機関によっては、郵送など負担の少ない方法でも検査が可能ですので、ぜひ参考にしてください。 不妊治療における精子検査(男性不妊検査)の重要性 不妊治療では、女性の不妊検査だけでなく男性側の不妊検査(精子検査)を行なうことも重要です。その理由を解説します。 不妊原因の約半数は男性側にあるといわれている 不妊にはさまざまな原因があり、大きく分けると女性側に原因がある場合、男性側に原因がある場合、女性と男性のどちらにも原因がある場合の3つに分けられます。WHO(世界保健機関)が不妊のカップルを対象に行なった調査では、上記3つのうち、男性側に原因がある場合と、女性と男性どちらにも原因がある場合を合計した割合は約半数に上りました。つまり、不妊の原因は男性側にあることも大いに考えられるため、適切に不妊治療を行なうためには男性側の検査も欠かせません。 最適な不妊治療のためには男性の検査も重要 不妊治療を適切に行なうためには、原因を特定することが大切です。男性による不妊の原因はさまざまありますが、代表例として以下が挙げられます。 機能不全:勃起ができない勃起障害や、勃起はするものの射精がうまくできない射精障害など 精路通過障害:精巣内では精子が生成されているにも関わらず、精子が体外に出るまでの通り道に障害があり精液中の精子がない、または少なくなる 造精機能障害:精子を作る機能に問題がある 副性器障害:精巣上体・前立腺・精嚢など副性器と呼ばれる器官に問題がある 上記のなかで最も多いとされる原因は、造精機能障害です。造精機能障害があるかどうかは精子検査によって明らかになります。そのため、不妊治療を行なうのであれば精子検査は不可欠といってよいでしょう。 また、精液量、運動率、正常形態率、DNA断片化率は加
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2023.02.15
不妊治療における先進医療とは?先進医療の基本的な内容や保険について詳しく解説
不妊治療が保険適用になったことで、治療が受けやすくなったと感じる方は多いのではないでしょうか。しかし、保険の適用には条件が設けられているほか先進医療として承認されていない自由診療を、保険診療を行なった周期に受ける場合は、本来であれば保険適用できる治療まで自費になってしまうので注意が必要です。 そこで今回は、不妊治療における先進医療と保険の適用範囲、先進医療の助成金についてわかりやすく解説します。 先進医療とは? 先進医療とは、厚生労働省が認める高度な医療技術・治療方法のうち、一定基準の有効性・安全性を満たした自由診療の治療を指します。 日本の医療制度においては、一定の有効性・安全性が認められた治療のみ保険適用となり、保険診療と自由診療を同じ周期の治療で行う混合診療は禁止されています。しかし、自由診療が先進医療として認められた医療技術であれば、保険診療との併用が可能です。 例えば、保険適用で体外受精を行なったもののなかなか着床しないため、別の治療を受けるとしましょう。その際、承認を受けている先進医療であれば、そのまま治療を受けることが可能です。しかし、自由診療かつ先進医療の承認を受けていない治療の場合は混合診療になってしまうため、その治療を断念するか、その治療を含む全ての周期の治療費を自費としたうえで治療を受けるかの二択になります。 2022年4月以降に適用された不妊治療の保険について 不妊治療で保険が適用されるのは「一般不妊治療」と「生殖補助医療」です。ただし、治療によっては保険が適用されないほか、年齢や回数の制限もあるため注意しましょう。 保険適用になった治療 不妊治療においては、国の審議会で有効性・安全性が確認された治療のみが保険適用となります。これまでは検査(原因検索)と原因患者への治療のみが保険適用でしたが、2022年4月からは、国の審議会で有効性・安全性が確認された他の治療も保険適用となりました(下記参照)。 <2022年3月以前から保険適用となっている検査・治療>・不妊の原因検索を目的とした検査・男性不妊の原因に対する治療(精管閉塞、先天性の形態異常、逆行性射精、造精機能障害など)・女性不妊の原因に対する治療(子宮奇形や、感染症による卵管の癒着、子宮内膜症による癒着、ホルモンの異
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2022.12.15
不妊治療の助成金制度とは?保険適用後も利用可能な助成制度について解説
2022年4月から不妊治療は保険が適用されることになりました。保険適用により経済的な負担が減るため、不妊治療を受けている方にとって朗報といえます。 しかし、これまで保険が適用されるといっても、体外受精の自己負担金額は10万円~30万円ほど。決して少ない負担ではありません。 そこで今回は、不妊治療が保険適用された後でも利用可能な助成制度についてわかりやすく解説します。 【新制度】「東京都特定不妊治療費(先進医療)助成事業」について 保険適用後も利用可能な助成金制度について、東京都の事業を事例として紹介します。保険適用によって、国が行っていた助成金制度の廃止に伴い、東京都では「東京都特定不妊治療費(先進医療)助成事業」がスタートします。 通常、保険適用される治療は7割が公費負担、3割が自己負担ですが、保険が適用されない「先進医療にかかる費用」は10割が自己負担です。しかしこの助成金制度を利用すれば、本来であれば10割自己負担であった先進医療のうち7割を公費が負担してくれるようになります。 対象となる先進医療 助成事業の対象となる先進医療は、保険診療の周期に行なった先進医療が対象です。保険適用されない周期で先進医療と認められている治療を行なった場合などは助成の対象外となるため注意してください。 対象となる先進医療は次のとおりです。 SEET法 タイムラプス 子宮内膜スクラッチ PICSI ERA/ERPeak 子宮内細菌叢検査(EMMA/ALICE) IMSI(※) 二段階胚移植法 子宮内細菌叢検査(子宮内フローラ検査)(※) 不妊症患者に対するタクロリムス投与療法(※) 「※」がついているものは、はらメディカルクリニックでは行っておりません。 なお、先進医療を行なっている医療機関は、厚生労働省から先進医療の承認を受けている必要があります。対象の医療機関については、厚生労働省のWebサイトに掲載されていますので以下よりご確認ください。 助成金の対象となる人 助成の対象となる人にはいくつかの条件があります。 治療開始日の時点で夫婦(事実婚を含む)であること 治療開始日における妻の年齢が43歳未満 治療開始日か