記事・コラム
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2026.03.24
体外受精とは?対象者や治療方法・手順、成功率、費用について
体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)は、不妊治療の中でも妊娠率が高い方法です。現在、日本で生まれた赤ちゃんの約10人に1人がこれらの治療によって誕生しています(出展1,2)。本記事では、体外受精・顕微授精の違いや適応条件、治療の流れ、成功率、費用、オプショナル治療、当院の特徴まで、初めての方にもわかりやすく解説します。 体外受精とは 体外受精とは、膣から針を刺して卵巣から卵子を取り出し、その卵子と精子を体外で受精させ、受精卵を妊娠しやすい時期に子宮に戻す方法です。 なお、「体外受精(IVF)」と「顕微授精(ICSI)」は、どちらも体外で受精させる方法ですが、IVFは精子と卵子を自然に出会わせる方法、ICSIは1つの精子を卵子に注入する方法という違いがあります。 体外受精はなぜ妊娠率が高い?自然妊娠や人工授精との違い 2022年の国内における体外受精の胚移植あたりの妊娠率は36%(出展2)でした。一方、タイミング療法や人工授精では1回あたりの妊娠率は5〜10%前後(出展3)です。この数字からも、体外受精は妊娠率が高い治療法であることがわかります。 妊娠率が高い理由 体外受精の妊娠率が高いのは、自然妊娠や人工授精で妊娠の妨げになりやすい機能をショートカットできるからです。 自然妊娠や人工授精で妊娠するためには、次の①〜⑤のすべての機能が必要です。逆に言えば、これらはタイミング法や人工授精で妊娠を妨げる要因とも言えます。 人工授精の役割と限界 人工授精では、濃縮した精子を子宮に注入するため、①はクリアできていると考えられます。しかし、④「受精が本当にできているか」はまったくわかりません。 また、現在の医療では、以下の3つの障害は検査する手段がありません。③ の卵子のピックアップ障害④ の卵管内での受精障害⑤ の卵管内での分割障害 いずれも「卵管の機能」に関わる部分です。卵管造影検査で卵管の通過性(通っているか)は調べられても、卵管の機能性までは確認できません。 体外受精なら受精・分割した胚を移植できる 体外受精では、①〜⑤を体外でコントロールできます。そのため、妊娠に向けて合理的で効率的な治療と言えるのです。 体外受精はどんな人が対象?判断の目安 体外受
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2026.05.07
妊活は何から始めたらいい?妊娠しやすいタイミングや体づくりのポイントを解説
妊活とは、妊娠に向けた活動のことです。カップルで妊娠するための環境を整える準備をしていきます。 妊活を始めたいけど、何から始めたらいいかわからない人も多いのではないでしょうか。夫婦で妊活をしようと決めたら、まず行なうべきことや、妊娠に向けてどのような工夫を取り入れていけばいいのかを確認しましょう。 この記事では、妊活の始め方やはじめる時期、妊娠しやすいタイミングのポイントにくわえて、不妊治療専門の医療機関で行なわれる治療について簡単に解説します。 妊活で一番大切なことは? 一番大切なのは、妊活はカップル二人で取り組むという意識を、最初にしっかりと確認し合うことです。妊活においては多くの選択があります。どの選択を選ぶか、1つの選択をどの程度続けるか、お金をどこまでかけるかなどの重要な決断は、カップルの妊娠率や妊娠するまでの時間を左右します。 これらの決断をカップルで共有することで、お互いが納得した上で進むことができますし、一緒にのり越えた経験は、その後の子育てにおいてもポジティブな影響をもたらすと思います。 まずは、お二人の現在の状態を正しく知ることも一つの方法です。ブライダルチェックなどの検査を受けることで、今後の方針をより具体的に考えやすくなります。 妊活が上手くいかない時って、どんな時? 下のグラフは、不妊の原因の割合を表したものです。グラフからわかるとおり、不妊の原因は男女どちらにも考えられます。また、不妊の原因を特定することはほとんどのケースで出来ません。だからこそ、妊活が上手くいかない時には、自分のせいとか、相手のせいと考えるのではなく、カップルが二人三脚で取り組んでいきましょう。 妊活をはじめる時期はいつがいい? 妊活はカップルが避妊をせずに性交渉をするところからはじまることが多いと思います。一般的に、不妊ではない20代~30代の男女が妊娠を希望し、避妊せずに性交をした場合の妊娠確率は20~30%と考えられています。そのまま妊活を続けると、累積妊娠率は、約半年で約80%、約1年後には約90%という研究結果があります。 もし、1年以上妊活を続けても妊娠しない場合は、日本における不妊症という定義に当てはまりますので、妊活の方法をかえていきましょう。 妊娠にタイムリミッ
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2026.03.17
胚培養とは?採卵後の受精卵の発育
胚培養とは 体外受精では、採卵した卵子と精子を受精させたあと、受精卵(胚)を培養器の中で発育させます。この過程を「胚培養」といいます。受精卵は分割を繰り返しながら発育し、通常は採卵から5〜6日ほど培養されます。培養2〜3日目の初期胚で移植する場合もありますが、多くの場合は培養5日目頃の胚盤胞まで発育させて移植や凍結を行います。 採卵後の胚の発育(培養0日目〜6日目) 採卵後、受精した胚(受精卵)は細胞分裂を繰り返しながら発育していきます。体外受精では、この発育過程を培養器の中で管理しながら観察していきます。胚の発育は採卵日を培養0日目(Day0)として数え、通常は培養5日~6日目(Day5〜Day6)頃まで培養され、それぞれの段階で胚の状態を観察し、発育状況を確認します。 培養0日目(Day0) 採卵・受精 採卵したての卵子には、成熟の段階によっていくつかの状態があります。 GV期卵(Germinal Vesicle) 第一減数分裂前期の卵子で、まだ成熟していない状態です。LHサージによって成熟が再開します。 MⅠ期卵(MetaphaseⅠ) 第一減数分裂中期の卵子で、未成熟卵に分類されます。採卵当日中に成熟が確認できれば受精が可能となります。 MⅡ期卵(MetaphaseⅡ) 第二減数分裂中期の卵子で、成熟した卵子です。受精が可能な状態であり体外受精では主にこの段階の卵子を採取することを目標としています。 受精の確認には、極体(Polar Body:PB)という構造を観察します。成熟したMⅡ期卵は、第一極体が放出されている状態です。そして、受精後には第二極体の放出が確認されます。 培養1日目(Day1)受精確認(PNチェック) 採卵の翌日(培養1日目)には、卵子が正常に受精しているかを確認します。このときに観察するのが前核(PN:pronucleus)です。正常に受精した卵子では、卵子由来と精子由来の2つの前核が確認されます。これを2PNと呼び、正常受精の所見とされています。一方で、前核が1つしか見えない場合や、3つ以上確認される場合は正常受精ではない可能性があります。また、前核が確認できない場合もあります。 培養2〜3日目(Day2〜3)初期胚(分割胚)
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2026.03.16
人工授精(AIH)のスケジュール・妊娠率・費用をわかりやすく解説
人工授精(AIH)は、不妊治療の初期段階として行われることが多い治療の一つです。「人工」という言葉から特別な治療を想像されることもありますが、実際には自然妊娠に近い方法で行われます。 この記事では、人工授精がどのような方法で行われるのか、通院のスケジュール、妊娠率の目安、費用などについて、初めての方にもわかりやすく解説します。 人工授精(AIH)とは 人工授精(AIH:Artificial Insemination by Husband)は、採取した精子を洗浄・濃縮し、子宮の中に直接注入する不妊治療です。精子を子宮の中まで届けることで、精子が卵子に出会う確率を高めることを目的としています。 自然妊娠では、精子は腟 → 子宮頸管 → 子宮 → 卵管へと進んでいきますが、人工授精では精子を子宮内に直接注入するため、腟や子宮頸管を通過する過程を省くことができます。 人工授精は、排卵のタイミングに合わせて行う点ではタイミング法と同じですが、精子を洗浄・濃縮して子宮内に注入する点が異なります。一方、体外受精のように体外で受精させる治療ではないため、自然妊娠に比較的近い方法といえます。 人工授精の方法 人工授精は、排卵のタイミングに合わせて行う治療です。処置自体は短時間で終わりますが、その前後にいくつかの工程があります。一般的な人工授精の流れは次の通りです。 スケジュール 人工授精は、排卵のタイミングに合わせて行うため、月経周期に合わせて通院し、卵胞の成長や排卵の時期を確認しながら治療を進めていきます。人工授精のスケジュールは次の通りです。 ①排卵誘発の検討(月経1-5日目) 検査や薬処方がある場合はご通院ください。必要ない方はこの時期の通院は不要です。 ②超音波検査(月経10-12日目頃) 超音波検査で卵胞発育を確認し、排卵日を予想します。卵胞がまだ小さい場合は数日後に再度ご来院いただきます。 ③人工授精当日(排卵前) 排卵日に合わせて、排卵する前に人工授精を行います。人工授精に使用する精子の準備方法は3通りあり、「自宅で採取し持参する」「院内で採精する」「予め凍結した精子を使用する」のいずれかになります。 ④黄体補充(排卵後) 黄体機能不全や、不
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2026.03.15
親子会の様子と参加後アンケート(AID・IVF-D)
当院では、AID・IVF-Dで生まれた子どもとご家族が安心して出会える場として、親子会を開催しています。ここでは、これまでの親子会の様子や参加者アンケートの結果、参加者の声などをご紹介します。 参加者の概要 開催回数 2回 参加家族数 54家族169人 参加者地域 北海道、青森県、宮城県、山形県、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県 お子さんの年齢 0歳~4歳 ※定員を超えた場合はキャンセル待ちとし、参加できなかったご家族には翌年の親子会を優先してご案内しています。 親子会の様子 第1回開催(2024.7.21) 子育ての中で感じる喜びや悩み、子育て情報の交換などが自然に行われていました。皆さまが、この時代に合ったさまざまな子育ての工夫をされているのが印象的でした。 また、各グループではテリングについての思いも語られ、笑顔あり、涙ありの時間となりました。同じ背景をもつ家族同士が出会うことで、安心感やつながりを感じられる場となりました。一方で、この人数には会場が手狭だったことが最大の反省点でした。 第2回開催(2025.6.21) 前年の反省を踏まえ、広い会場で土曜日の開催としました。小さなお子さんのご家庭は初参加が中心で、年齢が上のお子さんのご家庭では多くがリピーターでした。 今回は、中学生のお子さんを育てる先輩パパとママがファシリテーターとして参加し、思春期の子どもが自分の出自をどのように受け止めているのかという実体験が共有されました。 ファシリテーター 親子会では、初めて会うご家族同士でも安心して交流できるよう、各グループに先輩パパ・ママがファシリテーターとして入ります。AID・IVF-Dでお子さんを育てている先輩パパ・ママが、ご自身の経験をもとに交流をサポートします。親子会を支える大切な存在です。 親子会のお申込み期間にあわせて、ファシリテーターの募集も行っています。ご関心のある方は、ぜひご検討ください。ご夫婦でも、お一人でもご参加いただけます。初回は見学としてご参加いただき、次回以降にファシリテーターとしてご協力いただきます。 参加後アンケート結果 親子会終了後に実施したアンケート結果の一部をご紹介します。(有効
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2026.05.07
【2026年最新】体外受精の費用はいくら?保険適用・助成制度・妊娠率を上げる方法
体外受精を含む不妊治療は高額なイメージがあるかもしれませんが、2022年4月から保険適用が拡大され、体外受精についても自己負担は3割に軽減されました。 本記事では、2026年最新の費用目安や助成制度の活用法、さらに妊娠率を高めるためのポイントまでわかりやすく解説します。 体外受精の基本的な流れと特徴 体外受精(顕微授精)の流れは次のとおりです。 1.1回の採卵で複数の卵子をとるため、注射や薬を使用する 2.卵子を成熟させるためにLHサージを起こす 3.卵巣から卵子を取り出す(採卵) 4.体外で卵子と精子を受精させる 5.数日間培養し、妊娠しやすい状態まで発育させる 6.受精卵(胚)を子宮へ戻す(胚移植) 7.胚移植から約10日後、着床の有無を血液検査で確認する 体外受精(顕微授精)は、良好な受精卵を選んで移植できるため、人工授精より高い妊娠率が期待できます。一方で高度な技術を要するため、人工授精と比べて通院回数が増え、費用も高めになります。 体外受精の詳しい治療ステップについては【体外受精の流れはこちら】をご覧ください。 体外受精の保険適用条件|何歳まで・何回まで? 体外受精・顕微授精は、2022年4月から健康保険の対象となり、自己負担は3割に軽減されました。ただし、すべてのケースで保険が使えるわけではなく、年齢と回数に条件が定められています。 治療開始時の女性の年齢が40歳未満 1子につき最大6回まで 治療開始時の女性の年齢が40歳以上43歳未満 1子につき最大3回まで 「1子につき」という表現のとおり、出産を経て次の妊娠を目指す場合は、再び回数がリセットされます。なお、年齢制限は女性にのみ設けられており、男性には制限がありません。不妊治療の保険適用については、以下の記事でも詳しく紹介しています。 年齢・回数制限を超えるとどうなる? 保険適用外となった場合、治療は自由診療(全額自己負担)になります。ただし、保険診療で得られた凍結胚は破棄せずに、そのまま自由診療で使用を継続可能です。 そのため、例えば、着床前診断(PGT-A)や着床不全の治療(タクロリムス、ERP、PRPなど)、保険対象外
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2026.02.28
リブランディング2025
当院ではこのたび、1993年から使用してきたロゴを刷新いたしました。このページでは、私たちが自分たちのあり方を見つめ直した1年の取り組みについてお伝えします。 なぜ今なのか 2022年に体外受精が保険適用となって以降、不妊治療の環境は大きく変わりました。保険のルールに左右される治療選択。変わっていく通院のあり方。患者様が求めるものも、確実に変わっていると感じていました。 その中で、私たちは本当に応えられているのか。そもそも、当院だから提供できる不妊治療とは何か。「はらメディカルらしさ」とは何か。この先、どこに向かうのか。 一度、自分たちはどのような姿勢で医療に向き合うのかを、あらためて整理する必要があると思いました。スタッフ全員で、私たちが何を大切にしてきたのかを考え、患者様にもインタビューを行い、時間をかけて話し合いを重ねました。その積み重ねが、リブランディングという形になりました。 私たちが行ったこと まず、患者様の声を聞くことから始めました。メール配信でインタビューにご協力いただける方を募集したところ、260名もの方が手を挙げてくださいました。患者様の治療の中で、当院との接点。通院の中で感じたこと。期待していること。改善が必要だと感じていること。お一人おひとりに、1時間お話を伺いました。 同時に、院長・副院長をはじめ、医師、看護師、受付それぞれが、「はらメディカルとは何か」をあらためて考え、言葉にしていきました。 そして、私たちは何を守り、何を変えるべきかを、部署を越えて集まり、ワークショップを重ねながら話し合いました。普段は感覚的であったことを言葉にしていく作業は、とても難しかったです。 見えてきたこと 話し合いを重ねる中で、私たちが大切にしてきたことが、少しずつはっきりしてきました。 不妊治療は、単なる医療行為ではなく、治療の時間そのものが人生の一部であるということ。だからこそ、結果だけでなく、その過程も納得できる時間であってほしい。私たちが目指してきたのは、「最短」でありながら、「納得できる」不妊治療です。 その考えを、理念としてまとめました。自分のために。人生のために。 この理念を実現するために、私たちが大切にしているのが「最短」です。ここでいう「最短」とは、
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2026.05.07
着床したかわかる方法|症状・サイン・正確な確認方法を解説
「着床したかどうか、早く知りたい」——体外受精の胚移植後や排卵後の時期は、期待と不安が入り混じる特別な時間です。着床は体の中で起こる小さな変化のため、その瞬間を直接知ることはできません。しかし、体に現れるサインや症状の変化、そして適切な時期に行う検査を通じて、着床したかどうかを見極めることは可能です。 この記事では、不妊治療専門医が「着床したかわかる方法」を体外受精・自然妊娠の両方の視点からわかりやすく解説します。着床出血・基礎体温・おりものの変化といった自覚症状から、最も正確な確認方法であるhCG血液検査まで、必要な情報をまとめました。 着床とはどういう状態か(受精〜着床の流れ) 着床とは、受精卵が子宮内膜と接着したあと(図②)、子宮内膜の中へともぐり込む過程(図③、④)のことです。着床が完了して初めて「妊娠が成立」したといえます。着床が完了した受精卵はその後、絨毛(じゅうもう)と呼ばれる組織を通じて母体の血管から栄養・酸素を吸収し、赤ちゃんへと成長していきます。 受精から着床まで何日かかる? 自然妊娠の場合、排卵後に卵管で受精した受精卵が子宮に到達するまで約5~6日かかります。体外受精ではこの期間を外で培養しています。受精卵が子宮に到達すると(体外受精の場合は胚移植)、受精卵は子宮内膜と接着を開始し、子宮内膜の間質へと侵入していきます。完全に内膜に埋没着床するまで、おおよそ1週間かかります。最終月経開始日を0週0日とすると、着床が完了するのは妊娠3週目頃です。 自然妊娠と体外受精で着床のタイミングは違う? 着床のメカニズム自体は自然妊娠でも体外受精でも同じです。異なるのは、受精卵(胚)が子宮に届くまでのプロセスです。 方法 着床の目安 妊娠判定の時期 自然妊娠 受精後5~6日 生理予定日以降に市販薬で判定 8分割胚移植(IVF) 移植から2~4日 胚移植から約12日後にhCG採血 胚盤胞移植(IVF) 移植直後~2日 胚移植から約10日後にhCG採血 着床したかどうか自分でわかる方法はある? 着床が完了したかどうかを明確に示す、全員に共通したサインはありません。以下に挙げる症状・変化は着床時期に起こりやすいものですが、「症状があ
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2026.01.22
不妊治療のお金が戻る・もらえる6つの制度【まとめ】
不妊治療には、条件を満たせば治療費の一部が戻る制度や、給付を受けられる制度が複数あります。まずは全体像を整理しておきましょう。このページでは、不妊治療で活用できる6つの制度をまとめています。 6つの制度 早見表 制度名 どんなお金 目安 ①高額療養費制度 保険診療の自己負担に上限 月数万円〜十数万円差 ②医療費控除 年間医療費10万円超で税軽減 数万円〜十数万円程度 ③都道府県の助成金 都道府県が行う治療費の助成 数万円~90万円前後 ④市区町村の助成金 市区町村が行う治療費の助成 数万円〜数十万円 ⑤民間医療保険の給付金 契約に基づく給付 契約内容による ⑥妊婦のための支援給付金 妊娠や心拍後流産も対象 5万+5万×胎児数 ①高額療養費制度 高額療養費制度は、保険診療の自己負担額に月ごとの上限を設ける制度です。年齢や所得により上限額は異なります。マイナ保険証を利用している場合は、上限額で窓口請求されます。年収約370万〜約770万円の方では、月約8万円台が目安です。 ②医療費控除 医療費控除は、1年間の医療費の合算が原則10万円を超えた場合に、税負担が軽減される制度です。不妊治療の保険診療や自費診療の費用に加え、通院のための交通費も対象となる場合があります。確定申告が必要です。たとえば、年収約500万円で年間50万円の治療費を支払った場合、軽減額は約10万円前後が目安です。 ③都道府県の助成金 都道府県が実施する不妊治療費や検査費用の助成制度です。対象となる治療や対象者、助成額や回数は自治体ごとに異なります。「〇〇県 不妊助成金」で検索し、取りこぼしのないよう確認しましょう。 ④市区町村の助成金 市区町村が独自に実施している不妊治療費や検査費用の助成制度で、都道府県の制度とは別にもらえます。対象や助成額は市区町村ごとに異なります。「〇〇市 不妊助成金」で検索し、確認しておきましょう。 ⑤民間医療保険の給付金 民間の医療保険とは、〇〇生命などの任意で加入する保険です。人工授精や体外受精は手術として扱われるため、手術給付金や手術一時金の対象となる場合があります。保険診療に限らず、契約内容によっては自由診療も対象となることがあります。ご自身が加入している保
- 費用・助成金
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2025.09.09
次のお子さんのための治療をお考えの方へ
ご出産おめでとうございます。そして日々の子育て、本当にお疲れさまでございます。このページでは、第二子以降の妊娠を希望される方に向けて、不妊治療の再開についてご案内いたします。 1. 治療を再開できる時期 次のお子さんに向けて治療を再開するには、以下の3つの条件をすべて満たしている必要があります。いずれか1つだけでは十分ではありませんので、ご確認をお願いいたします。 1-1.出産から1年以上経過していること 前回のご出産から、次のお子さんの妊娠に向けてタイミング法・人工授精・胚移植を行うまでに、1年以上の間隔をあけていただく必要があります。WHOは、母体の回復と次の安全な妊娠・出産のために、出産から1年以上あけることを指導しています。なお、治療再開に必要な検査や、採卵は、前回のご出産から1年以内の実施が可能です。 1-2.授乳を終えていること 授乳中は「プロラクチン」というホルモンが分泌されます。プロラクチンには乳汁をつくる働きがありますが、同時に排卵に必要なホルモン(GnRHやLH)の分泌を抑えてしまう作用もあります。そのため、タイミング法・人工授精・胚移植などを行う上で妊娠に適した状態を整える妨げとなることがあるため、断乳・卒乳を終えてから治療を再開します。 1-3.月経が2周期以上あること 治療を安全に再開するためには、ホルモン分泌が安定していることを確認する必要があります。その目安として、月経が2周期以上あることを条件としています。なお、授乳を終えて2か月以上たっても月経が再開しない場合は、状態を確認するため「診察」にてご来院ください。 2. 予約項目について 当院で治療歴のある方は、出産を挟んでいる場合も、診療予約システムより「診察」の予約をお取りください。診察の際は、ご夫婦で一緒にでも、奥様お一人でもご来院いただけます。 3. 治療再開に必要な検査 診察の後は、感染症などのスクリーニング検査を行います。出産を挟んでいるため、治療の内容にかかわらず実施が必要です。問題がなければ治療再開となります。 基礎検査:約27,000円(HCV抗体、RPR、TP抗体、HIV、淋菌・クラミジアPCR、HBs抗原、TSH、FT4、HbA1c、Zn(亜鉛)、ビタミンD、ホモシステイン、風疹ウイルス