の検索結果
171 - 180 件を表示 : 全 210 件
-
SEET法とは?着床率向上が期待される理由と方法
SEET法とは 体外受精(IVF)において、良好な胚を移植しているにもかかわらず、妊娠に至らないケースがあります。その原因のひとつとして考えられているのが、受精卵と子宮内膜の相互作用が十分に起こらないことです。着床は、単に胚の質や子宮内膜の厚さだけで決まるものではなく、両者がタイミングよく“反応し合うこと”によって成立すると考えられています。近年の研究では、着床の準備段階において、受精卵から放出されるシグナル(胚因子)が重要な役割を果たし、それを受けて子宮内膜が着床に適した状態へと変化することが分かってきました。 しかし、通常の胚盤胞移植では、この胚からのシグナルが子宮内膜に十分に伝わるタイミングが限られるため、着床の準備が整わないまま移植が行われてしまう可能性があります。 SEET法(シート法)は、こうした課題に対して考えられた方法です。胚移植の数日前に、胚を培養した際の培養液を子宮内に注入することで、胚由来のシグナルをあらかじめ子宮内膜に届け、着床に向けた環境づくりを行います。現在、SEET法は、保険診療の胚移植と併用可能な「先進医療」として認められています。 SEET法の効果と適応 SEET法は、胚移植に先立って子宮内膜の環境を整えることで、着床しやすい状態をつくることを目的とした治療法です。胚培養液に含まれる胚由来因子(シグナル)によって子宮内膜が刺激されることで、着床に適した状態(受容性の高い状態)へ変化すると考えられています。 アメリカ生殖医学会(ASRM)のFertility and Sterilityに掲載された比較研究では、SEET法を実施した群において、通常の胚盤胞移植群と比較して、妊娠率および着床率が有意に高かったことが報告されています。同論文では、胚移植あたりの妊娠率は87.0%(対照群48.0%)、胚あたりの着床率は71.9%(対照群37.8%)でした。*1 ただし、これらの結果はすべての症例に当てはまるものではなく、年齢や胚の状態、子宮内膜の条件などによって個人差があります。 SEET法が検討されるケース SEET法は、以下のような方に対して検討されることがあります。 良好な胚を移植しても妊娠に至らない 着床率を高めたい 二段階移植を検討している。*2
-
顕微授精(ICSI)とは?体外受精との違いを解説
「顕微授精」と「体外受精」という言葉を聞いたことはあっても、その違いまで正確に理解している方は多くありません。実は、顕微授精(ICSI)は体外受精の中で行われる“受精方法”のひとつです。 不妊治療では、卵子や精子の状態、過去の治療歴によって適した受精方法が異なります。治療を主体的に選択していくためにも、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。 この記事では、顕微授精(ICSI)の仕組みや体外受精との違い、適応となるケース、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。 顕微授精(ICSI)とは? 顕微授精は体外受精の「受精方法」のひとつ 顕微授精(ICSI:Intracytoplasmic Sperm Injection)は、体外受精で行われる受精方法のひとつです。体外受精とは、採卵した卵子を体外で受精させ、培養した受精卵(胚)を子宮へ戻す治療全体を指します。その中で「卵子と精子をどのように受精させるか」によって、いくつかの方法に分かれます。 代表的な受精方法は以下の2つです。 コンベンショナルIVF(ふりかけ法) 顕微授精(ICSI) 顕微授精では、培養士が選んだ1つの精子を、細いガラス針を使って卵子へ直接注入します。 コンベンショナルIVF(ふりかけ法)との違い 一般的に「体外受精」と呼ばれることが多いコンベンショナルIVF(ふりかけ法)では、卵子の周囲に精子をふりかけ、精子自身の力で受精するのを待ちます。一方、顕微授精では、培養士が精子を1匹選び、卵子へ直接注入して受精を補助します。 つまり、 自然に近い形で受精を待つ方法=コンベンショナルIVF 人の手で受精を補助する方法=顕微授精 という違いがあります。 顕微授精はどのように行う? 顕微授精(ICSI)を理解するためには、一般的な体外受精である「コンベンショナルIVF(ふりかけ法)」との違いを知ることが大切です。 まずは、コンベンショナルIVF(ふりかけ法)の受精方法を確認してみましょう。 コンベンショナルIVF(ふりかけ法)とは コンベンショナルIVFでは、シャーレ内に卵子を置き、その周囲に一定濃度の精子を加えます。その後、精子自身の力で卵子へ到達・侵入し、自
-
【2026年8月改正】高額療養費制度の見直しで不妊治療の自己負担額はどう変わる?
2026年8月から、高額療養費制度が見直されます。 体外受精や顕微授精などの保険診療を受けている方の中には、「自己負担額は増えるの?」「不妊治療でも年間上限は使えるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。 今回の見直しでは、月ごとの自己負担上限額の引き上げに加え、新たに「年間上限」が導入されます。この記事では、高額療養費制度の見直し内容と、現時点で想定される不妊治療への影響についてまとめました。 高額療養費制度とは 高額療養費制度とは、1か月の医療費が高額になった場合に、自己負担額が一定の上限までに抑えられる制度です。 体外受精や顕微授精などの保険診療も対象となるため、多くの患者さんが利用している制度です。マイナ保険証を利用している場合は、原則として窓口で自動的に反映されます。 ただし、実際の自己負担額は、加入している健康保険によって異なる場合があります。 高額療養費制度の見直しはなぜ行われる? 高額療養費制度は、多くの方が安心して医療を受けられるよう設けられている制度です。一方で、高齢化や医療技術の進歩により医療費は年々増加しています。 今回の見直しは、制度を将来にわたって維持していくことを目的として行われるものです。そのため、自己負担上限額の引き上げとあわせて、長期間にわたり治療が必要な方への配慮として年間上限も新設されることになりました。 2026年8月改正で何が変わる? 今回の見直しでは、大きく2つの変更があります。 ① 月ごとの自己負担上限額が引き上げられる 所得区分がこれまでより細分化され、自己負担上限額が2026年8月以降、段階的に引き上げられます。最大で38%引き上げられる区分もあり、多くの方で、これまでより自己負担額が増える見込みです。 ② 年間上限が新設される 今回の改正では、新たに「年間上限」が導入されます。これは、1年間で支払った医療費の自己負担額が一定額を超えた場合、その超過分が後から払い戻される仕組みです。長期間にわたり治療が必要な方への配慮として導入されます。 不妊治療で年間上限に達するのか? 年間上限は、高額療養費制度の対象となる保険診療に対して導入される制度です。そのため、保険適用で行う不妊治療も対象
-
ガイドライン改定予定と匿名AIDの今後について
当院では、2026年8月1日より、提供精子による生殖補助医療のガイドライン第8版への改定を予定しています。 今回の改定は大幅な変更となるため、詳細は7月中旬頃に改めてご案内いたしますが、治療選択に大きく関わる内容について先にお知らせいたします。 先にお伝えする変更点 当院の提供精子による生殖補助医療は、完全非匿名へ移行するため、匿名AIDは現在保有している精子在庫をもって終了となります。匿名ドナー精子の新規受付は行わず、在庫がなくなり次第終了となります。 ガイドライン改定後に可能な治療と手続き 皆様の2026年7月31日時点での状況により、8月1日以降に選択できる治療や必要な手続きが異なります。 ご自身がどの治療を選択できるか・どのような手続きが必要なのかは、以下のセルフチェックフォームでご確認ください。 匿名AIDを継続する方へ 匿名AIDは現在保有している精子在庫限りで終了となります。匿名ドナー精子の新規追加は行わないため、今後は血液型による在庫の偏りが大きくなります。 そのため、匿名AIDを継続する方には、医師が匿名AID実施日を決定した後、「匿名AID|提供精子の血液型選択登録」を行っていただきます。 対象の方には、匿名AID実施日決定後に登録フォームをご案内します。他院で匿名AID実施日を決めている方には、匿名AID予約のお電話をいただいた時にご案内いたします。 なお、血液型選択登録は匿名AID実施日決定後にのみ可能です。周期開始時などの事前登録はできませんので、あらかじめご了承ください。早めに登録したいとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、正確で公平な在庫管理のため、ご理解とご協力をお願いいたします。 提供精子ストック状況 現在の在庫状況は以下よりご確認ください。 非匿名AIDの費用 AIDはIVF-Dの3倍の提供精子を使用 IVF-Dは顕微授精のため、卵子に直接精子を注入して授精させることで必要な精子量は少なくて済みます。一方、AIDは人工授精のため、子宮内に注入した精子が卵管まで到達する必要があり、多くの精子量が必要です。AID1回あたりに必要な精子量は、IVF-Dの3倍となり、提供精子を3本使用します。 非匿名AID費用の内
-
不妊治療中のサプリメント|何を飲むべきか医師が解説
「不妊治療中にサプリメントを飲んだほうがいいと聞いたけど、何を選べばいい?」「ドラッグストアで売っている葉酸サプリで大丈夫?」「DHEAやメラトニンはどこで買えるの?」 サプリメントに関する疑問は、不妊治療中の患者さまから多くいただく質問のひとつです。インターネットで調べると情報があふれていて、何が正しいのかわからなくなりますよね。 大切なことをお伝えします。不妊治療中のサプリメントは、「みんなが飲むべきもの」ではありません。検査結果をもとに、必要な方に必要なものをご案内することが、当院の方針です。 この記事では、不妊治療中のサプリメントについて種類・根拠・注意点をわかりやすく解説します。 はらメディカルクリニックのサプリメントの考え方 当院では、サプリメントを「全員に一律に勧めるもの」とは考えていません。不要な摂取や過剰摂取を避けるために検査を行い、その結果に基づいてご案内しています。 対象 サプリメント 判断の根拠 妊活中の女性 ビタミンD・亜鉛・葉酸 初診時に血液検査を実施し結果に応じて指導 子宮内膜炎の女性 乳酸菌(経膣) 子宮鏡検査、CD138、EMMA・ALICE結果に応じて診断 AMH1未満の方(希望者) DHEA AMH検査値・医師の判断 体外受精中の方(希望者) レスベラトロール・メラトニン 過去の胚盤胞率が低いなどの場合 精子DNA断片化率が高い男性 還元型コエンザイムQ10 DFI(DNA断片化指数)検査結果 「とりあえず飲んでおけばいい」ではなく、「あなたに本当に必要かどうかを確認してから」がスタート地点です。現在すでにサプリメントを服用中の方は、初診時に医師にお伝えください。 【妊活中の女性】基本の3つ:ビタミンD・亜鉛・葉酸 妊娠を計画するすべての女性に対して、当院では初診時にビタミンD・亜鉛・ホモシステイン(葉酸の代謝状態)の3項目を検査し、基準値を下回っている場合にサプリメントをご案内しています。 ビタミンD|着床率・妊娠率・出産率に関連 項目 内容 当院基準値 26pg/ml以上(検査費用:4,950円) ビタミンDとは カルシウムのバランスを整え骨の健康を保つ脂溶性ビタミン。紫外線を浴びることで皮膚でも生成される 妊娠との
-
体外受精は痛い?採卵・胚移植の痛みと対策を医師が解説
「体外受精って痛いの?」「痛みに弱くても大丈夫?」 体外受精を検討するとき、多くの方が最初に感じるのが「痛みへの不安」です。これは当然の疑問です。採卵は膣から針を刺しますし、卵巣刺激の注射も連日続くことがあります。 結論からお伝えすると、感じ方には個人差がありますが、現在の体外受精では、細い針や麻酔、鎮痛処置の進歩により、多くの方で痛みを大幅に軽減できるようになっています。 ただし、どの処置でどの程度の痛みがあるかを事前に知っておくことで、不安はぐっと和らぎます。 この記事では、体外受精の各ステップにおける痛み・麻酔の種類・当院の痛みへの取り組みを、正直に・具体的に解説します。 処置別・痛みレベル早見表(当院での目安) 処置・検査 痛みの目安 麻酔 感じ方の目安 採血・血液検査 ★☆☆☆☆ なし 一般的な採血 経腟超音波検査 ★☆☆☆☆ なし 軽い圧迫感のみ ペンタイプ自己注射 ☆☆☆☆☆ なし 痛みはほぼ感じない 自己注射 ★★☆☆☆ なし チクッとする程度。慣れると苦にならない 人工授精 ★★☆☆☆ なし チューブの挿入よりも、腟を広げるための器具(クスコ)で痛みを感じる場合がある 採卵(静脈麻酔下) ★☆☆☆☆ 静脈麻酔 眠っている間に終了。術後に鈍痛の場合は痛み止めを使用 採卵(局所麻酔下) ★★★☆☆ 局所麻酔 鋭い痛みを感じる場合も。短時間なら耐えられる 採卵(無麻酔) ★★★★☆ なし 強い痛みを伴うことがある。採卵数が少いとすぐ終われる 胚移植 ★☆☆☆☆ なし チューブの挿入よりも、腟を広げるための器具(クスコ)で痛みを感じる場合がある 子宮鏡検査 ★★☆☆☆ なし 痛み止め座薬を使用すれば多くが軽減できる 卵管造影検査 ★★★★☆ なし バルーン圧迫により強めの痛みを感じる場合がある ※痛みの感じ方には大きな個人差があります。上記はあくまでも目安です。※子宮の入口(子宮頸管)が強く曲がっている場合は、人工授精や胚移植でカテーテルが通りにくくなります。その際は、子宮頸部を引っ張って角度を調整するため、強い痛みを感じることがあります。しかし、精子や胚を適切な位置へ届けるために必要な処置です。※性交経験のない方は、経腟超音波検査による痛みを避け
-
採卵とは?流れ・痛み・採卵後の過ごし方を解説
体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)をする際に欠かせない治療のひとつが「採卵」です。初めて採卵を受ける方の中には、不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この記事では、採卵の役割や流れ、痛み、採卵後の注意点について詳しく解説します。 採卵とは 採卵とは、卵巣内で育った卵胞から卵子を採取する手術のことです。体外受精や顕微授精では、採取した卵子と精子を体外で受精させるため、採卵は治療の第一歩となります。経腟超音波で卵胞の位置を確認しながら細い針を挿入し、卵胞液とともに卵子を回収します。 体外受精の流れ 体外受精は大きく以下の流れで進みます。 卵巣刺激 採卵 受精(体外受精・顕微授精) 胚培養 胚移植 妊娠判定 採卵は、受精に必要な卵子を採取する重要なステップです。良好な卵子を採取できることが、その後の受精や胚発育にもつながります。 卵子は減らない? 「採卵をすると卵子が減ってしまうのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。 しかし、採卵によって将来排卵される予定の卵子を前倒しで使っているわけではありません。女性の卵巣では毎月たくさんの卵胞が育ち始めますが、自然に排卵されるのは通常1個だけです。それ以外の卵胞は発育途中で自然に消失してしまいます。 体外受精では、排卵誘発剤を用いてその周期に育ち始めた複数の卵胞を発育させ、本来であれば消失するはずだった卵子も含めて回収します。 そのため、採卵によって将来の卵子を前借りしたり、卵子を余計に減らしたりするわけではありません。 採卵までの流れ 排卵誘発剤を使用し、複数の卵胞を育てます。 超音波検査やホルモン検査で卵胞の成長を確認します。 卵胞が十分に成熟したら、卵子の最終成熟を促す注射を行います。 トリガー注射から約36時間後に採卵を行います。 採卵当日の流れ 採卵当日は、ご来院後に超音波検査を行い、卵胞の状態を確認します。 その後、安静室へご案内し、術着にお着替えいただきます。準備が整いましたら手術室へ移動し、静脈麻酔を行ったうえで採卵を開始します。 採卵では、経腟超音波で卵胞の位置を確認しながら細い針を用いて卵胞を穿刺し、
-
タイムラプス培養とは?妊娠率やメリット・デメリットを解説
体外受精や顕微授精では、受精卵(胚)を数日間培養してから子宮へ戻します。この培養期間中の胚の発育をより詳しく観察できる方法が「タイムラプス培養」です。 タイムラプス培養は、胚を培養器から取り出すことなく連続的に観察できる技術で、現在では先進医療としても認められています。 「タイムラプス培養をすると妊娠率は上がるの?」「通常の培養との違いは?」「自分にも必要なの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。 この記事では、タイムラプス培養の仕組みやメリット・デメリット、妊娠率への影響、当院での取り組みについて解説します。 タイムラプス培養とは 従来の培養との違い タイムラプス培養とは、専用の培養器に搭載されたカメラで胚を一定間隔ごとに撮影し、発育の様子を連続的に観察できるシステムです。 通常の培養では、胚の状態を確認するために培養器から胚を取り出して顕微鏡で観察します。一方、タイムラプス培養では胚を培養器から出すことなく観察できるため、より安定した環境で培養を続けることができます。 タイムラプス培養でわかること・メリット 胚へのストレスを減らせる 胚は温度や二酸化炭素濃度などの培養環境の変化に影響を受けます。通常培養では観察のたびに培養器から胚を取り出しますが、タイムラプス培養では培養器内で観察が完結します。 そのため、環境変化による胚へのストレスを軽減できると考えられています。 胚の発育を詳しく観察できる タイムラプス培養では、胚の発育を10分ごとなど短い間隔で記録できます。 通常の培養では観察時点の状態しか確認できませんが、タイムラプス培養では受精から胚盤胞までの過程を動画として確認できます。 具体的には以下のような情報を得ることができます。 前核の数や、出現・消失のタイミング 細胞分裂のスピード 分割のパターン 異常な分裂の有無 胚盤胞までの発育過程 胚の成長過程を連続的に確認できることは、タイムラプス培養の大きな特徴です。 胚評価の精度向上につながる 胚の評価では、見た目だけでなく発育の過程も重要な情報になります。タイムラプス培養では、細胞分裂のタイミングや発育速度などの情報を記録できるため、より多くの
-
不妊治療の種類と選び方|タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精
不妊治療にはさまざまな方法があり、ご夫婦の年齢や不妊の原因、検査結果、ライフスタイルなどを総合的に考慮して適した治療を選択します。近年では、2022年4月から体外受精・顕微授精を含む多くの不妊治療が保険適用となり、不妊治療は以前より身近な選択肢となりました。 一方で、「まずはタイミング法から始めるべき」「人工授精を何回か受けてから体外受精へ進む」といったイメージをお持ちの方も少なくありません。しかし、年齢や検査結果によっては、最初から体外受精を選択した方が妊娠への近道となるケースもあります。 また、不妊の原因は女性だけにあるわけではありません。男性側の要因も約半数のカップルに関係しているとされており、ご夫婦で検査・治療に取り組むことが重要です。 この記事では、不妊治療をこれから検討している方に向けて、不妊症の基礎知識から治療法の種類、それぞれの特徴や選び方、不妊治療の流れまでを分かりやすく解説します。 不妊治療とは? 不妊症とは 不妊症とは、妊娠を希望する男女が避妊をせずに一定期間性生活を続けても妊娠に至らない状態をいいます。 日本では、日本生殖医学会が「1年間妊娠しない場合」を不妊症の目安としています。そのため、1年間妊娠しない場合には、自然妊娠が難しい原因が隠れている可能性があり、検査や治療を検討することが推奨されています。 なお、不妊症と診断されたからといって、必ずしも自然妊娠ができないわけではありません。不妊治療では、ご夫婦それぞれの状態を詳しく調べ、妊娠を妨げている原因に応じた治療を行うことで妊娠の可能性を高めていきます。 不妊の原因 「不妊治療は女性が受けるもの」というイメージを持たれることがありますが、実際にはそうではありません。 日本生殖医学会では、不妊の原因は以下に分類されています。 女性側の要因 男性側の要因 男女双方の要因 原因が特定できない場合 女性側では、排卵障害、卵管の通過障害、子宮内膜症、子宮筋腫、加齢による卵子の質の低下などが代表的な原因です。一方、男性側では、精子の数や運動率の低下、精索静脈瘤、無精子症などが挙げられます。 近年では、男性因子は約半数のカップルに関与していることが分かっており、女性だけでなく男性も早い段階で精液検査を受
-
タイミング法・人工授精の費用
診察料 保険診療 自由診療(税込) 初診料 870円 2,910円 再診療 380円 1,280円 オンライン再診料 230円 1,280円 時間外の電話診察 - 792円 一般不妊治療管理料※3ヶ月に1回 750円 - 治療費 保険診療 自由診療(税込) 人工授精 5,460円 22,000円 人工授精の精子調整後、当日中止 210円 3,300円 人工授精の当日内診後中止、精子未処理 1,820円 3,480円 人工授精当日の精子調整費用 210円 - 人工授精当日の精子調整費用には夫の初診料又は再診料と判断料も算定いたします。 料金シミュレーション(タイミング法) 保険診療 一般不妊治療管理料 750円 診察・検査・薬 約2,400円 1周期合計 約3,150円 料金シミュレーション(人工授精) 保険診療 一般不妊治療管理料 750円 診察・検査・薬 約3,680円 人工授精 5,460円 人工授精当日の精子調整費用 210円 1周期合計 約9,890円