Article/Column 記事・コラム
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2016.12.19
不妊治療の終結を一緒に考える会 第10回開催レポート (12月14日(水)開催分)
【開催日時】2016年12月14日(水)18:45~20:15 【ゲスト】 一般社団法人MoLive(モリーヴ) 永森咲希 様(不妊カウンセラー/家族相談士/キャリア・コンサルタント) みちこさん(はらメディカルクリニック元患者様) 【ご参加頂いた方】 → ご夫婦での参加・・・・・・・・・・・・10名(5組) → お一人での参加・・・・・・・・・・・・17名 =================================================== ~事後アンケートのご紹介~ ①これまでに終結に関して真剣に考えたことはありましたか? 考えたことは全くなかった(0) 頭をかすめる程度考えたことはがある(1) あまり考えたくないが、自分なりに少し考えたことがある(3) しばしば考える(3) 最近は真剣によく考える (6) 終結のことが頭から離れない(0) 無回答 (0) ②もしお子さんをあきらめなくてはならない状況になったとしたら、治療終結についてご自分なりに考え、そのことと向き合っていけそうですか? はい(9) いいえ(1) 無回答・わからない(1) ③終結に対する心の状態として、会に参加する前を3として、現在の不安や混乱の度合いを5段階で教えて下さい。 会に参加し不安や混乱は全く無くなった(0) 会に参加し不安や混乱はほとんど無くなった(0) 会に参加し不安や混乱は減った(4) 会に参加する前と不安や混乱の度合いは同じ(1) 参加する前よりも不安や混乱が増えた(1) 参加する前よりも不安や混乱がとても増えた(0) ④感想を聞かせてください。 <体験談について> ★ 心のあり方、今の自分を見つめる姿、参考になりました。 ★ 素直なお話が聞けてためになりました。ありがとうございます。 ★ かんたんに終わらせられるものではないこと、きっと治療している人は少なからずみなさん同じなんだなと思いました。 ★ 終結後のメンタルがとても心配に思っていましたが、とてもおだやかな表情でお話しされていて、少し安心しました。 ★ 辛い経験をされた生の声が伺えて、自分と重ねて聞いていました。終結した方が周りにいないため、リアルに耳にひびきました。ありがとうございました。 ★ とてもよい体験談を聞かせて頂き今後の自分のことに置きかえて考えてみようと思いました。 ★ そ
- 不妊治療の終結を一緒に考える会のレポート
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2016.11.01
体外受精説明会レポート(10月29日(土)開催分)
【開催日時】 10月29日(土) 15:00~17:00 【ご参加頂いた方】 ・参加人数・・・147名 →ご夫婦での参加 ・・・・・・・・・・・・114名(57組) →おひとりでの参加・・・・・・・・・・・・33名 【頂いたご意見】 ・他院より説明が丁寧で良かった。 ・料金説明、参加者への配慮が良かった。 ・夫婦で参加した人と一人で参加した人の席を分けて欲しかった。 ・ちょっと長時間過ぎると感じた。1時間半くらいにして個別相談を長めにして欲しい。 ・チョコレートありがとうございました。 ・今まで他院で漠然とした治療に対して様々な知らなかったことを知ることができ有意義な時間でした。 ・前向きに体外受精に取り組める気持ちになりました。 ・既に他院で治療を受けてますが、改めて理解できたことがありました。後半の妊娠率データは資料を読み上げただけだったので根拠等を詳しく話してくれたらよかったです。 ・カウンセリングの話は感慨を受けました。ありがとうございます。 ・勉強になりました。ありがとうございます。 ・料金表の文字がもう少し大きければよかったです。 ・培養についてピエゾICSIやIMSIはやってないのでしょうか?説明を頂きたかったです。男性不妊の方は重要な要素となると思います。 ・ジスアートに加盟している施設ですと加盟していない施設ですとどんなメリットがあるか知りたいです。 ・刺激方法の違いにより採卵周期と移植周期の間のお休み期間が何周期か気になりました。 ・助成金があまりでなく残念です。難しいという言葉はとても悲しい言葉です。使わないで欲しいです。 ・看護婦ではなく看護師です。 ・できたら時間で終了してくれたら嬉しいです。 ・働きながら体外受精をされる方が多いと伺いましたがどのようにされてるか知りたいです。私は働きながら通院することが大変ストレスでうまく両立できるのであればその方法を知りたいです。 ・費用の説明時、参照するページ案内が欲しかったです。個人的な希望ですが男性が興味を持ってくれるような工夫があったらもっと良かったです。自分ばかり頑張って聞いていて悲しかったです。主人には時間が長すぎたようです。 ・あまり有益な情報は得られなかったが丁寧で良かったです。真摯な姿勢は信頼でき安心しました。ただ2時間の説明会のうち9割は私に
- 体外受精説明会のレポート
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2016.09.23
DHEAと不妊
こんにちは。培養部です。 だんだんと夏の厳しい暑さも収まり、秋の気配を感じられるようになってきました。 本日はDHEAについてお話をさせていただきたいと思います。名前は似ていますが肝油などに多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とは別物です。 DHEAはデヒドロエピアンドロステロンの略称で、副腎や卵巣から分泌されるホルモンの一種です。日本では医薬品指定物質ですので、購入が難しく、海外からの個人輸入が一般的な入手方法です。サプリメントとして購入する際、値段は約1000~5000円くらいで、用量は25mgくらいから始めるのが一般的です。 DHEAは弱い男性ホルモン作用を持つており、卵胞の細胞でテストステロン(男性ホルモン)やエストラジオール(女性ホルモン)の元になります。その事からマザーホルモンとも呼ばれています。女性ホルモンばかりに目がいってしまいがちですが、男性ホルモンは排卵誘発剤に反応する前の小さな卵胞の発育に重要である事が報告されています。 またDHEAはミトコンドリアでのエネルギー生産を制御しているタンパク質の働きを強める機能を持ちます。これらの事からDHEAが卵胞内のホルモンやエネルギーの産生に重要であると言うことが考えられてきました。 ところが他のホルモンと同様、DHEAは加齢に伴い分泌量が低下してしまうのです。DHEAは20歳をピークに徐々に分泌量が低下し、40歳になる頃にはピーク時の半分しか分泌されなくなってしまいます。その事からDHEAを補充すれば卵胞の発育能が上がるのではないかという考えが生まれてきました。興味深いことに4~5ヶ月のDHEAの摂取により、血中AMH量の増加、採卵数、胚の質や妊娠率が有意に増加するという臨床学的な報告があります。 しかしながらホルモン剤=細胞に直接影響を与える物質ですので危険な面もあります。乳がんなどの性ホルモンにより増殖するタイプのがんには悪影響を及ぼします。またPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の患者様の場合は、DHEAの持つアンドロゲン作用により、病態を悪化させてしまう可能性があります。副作用としてにきび、多毛や脂汗、声が低くなるなどの症状が見られることもあります。 サプリメントを希望の際には適応判断のため、医師にご相談ください。
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2016.09.01
2020年8月13日(土)体外受精説明会レポート
【開催日時】 8月13日(土) 15:00~17:00 【ご参加頂いた方】 ・参加人数・・・114名 →ご夫婦での参加 ・・・・・・・・・・・・94名(47組) →おひとりでの参加・・・・・・・・・・・・20名 【頂いたご意見】 ・大変丁寧で分かりやすかった。妊娠実績やスライドでの数値が2013年のものだったので最新のものを知りたかった。 ・医療者ですがそれでも難しいと感じたのでアニメなどの作成ですともっとわかりやすかったです。 ・院長が早口だったので少し聞き取りにくかった。 ・漠然としていた体外受精を身近に感じることが出来ました。早速顕微授精に取り組みたいと思いました。 ・院長が医療事故を正直に説明したことで信頼が高まった。 ・時間が長い ・全体的にとても丁寧な説明でした。現在他院で治療中ですが培養の方法など知らないことがたくさんあり勉強になりました。他院の施設、治療体制、フォローの充実など患者目線を大事にするポリシーが随所で伺えて安心して通院できる病院だと思いました。 ・説明会の予約方法がわかりにくかった。生命の倫理の話にもう少し触れてほしかった。 ・サロンの不意の電話連絡を取れないので困っている。 ・2個移植について培養士からの説明があるとのことでしたが、なかったのでなぜでしょうか? ・大変勉強になりました。ありがとうございました。 ・スタッフの方々の感じが良く、難しい内容でも楽しく気持ちよく伺うことができました。ありがとうございます。 ・他院の説明会を受けたことがあります。一番わかりやすかったです。こちらで治療を受けたいと思います。 ・誠実な説明会で大変よく理解できました。 ・丁寧で分かりやすい説明でした。事前に聞いていた通り前の席は寒かったです。膝掛けの貸し出しがあると有難いです。 【頂いたご質問】 Q 採卵日が日曜日にあたった場合は、どうするんですか? A 当院では日曜日の採卵は行っていないため、その場合は土曜日か月曜日となります。 Q 夫婦ともにフルタイムで働いており、仕事帰りに来院することも難しいのだが、他の方はどうしているのか? A 仕事帰りに来院される方や、練習は必要だが、自己注射といって注射を持ち帰り自分で打つという方、他院で注射だけ打つという方など様々です。自己注射の場合、ご主人が練習して妻に打つという方も
- 体外受精説明会のレポート
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2016.08.19
不妊治療におけるベストな禁欲期間とは?精子の質を高める方法も解説
不妊治療は女性に対して行なわれるものと思われがちですが不妊の原因は男女半々にあり、例えば男性の禁欲期間の長さによっても精子は影響を受けるため妊娠のしやすさは変わってくるといわれています。 この記事では不妊治療で最適な禁欲期間と、精子の質を高める方法を解説します。精子生成を促す栄養素の摂取や禁煙など、すぐにできる日常生活の改善を始めましょう。 精子はどのようにして作られるのか 精子はどのようにして作られるのか、作られる場所や仕組みについて解説します。 精子は、精巣(睾丸とも呼ばれる)の中にある「精細管(せいさいかん)」という細い管の中で作られます。 精細管(せいさいかん)の中には、精子のもとになる①精祖(せいそ)細胞があり、思春期以降になると精祖細胞の成熟が始まります。精祖細胞は②精母(せいぼ)細胞、精娘(せいじょう)細胞、③精子細胞の順に分裂し、精子細胞が成熟すると頭と尾がある④精子となるのです。 精子は精巣内で自動的に作られるのではなく、脳の視床下部と下垂体から分泌される性ホルモンによって生成を調節されています。視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモン(性腺刺激ホルモン放出ホルモン・GnRH)が下垂体を刺激すると、下垂体からLH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモンが分泌されます。この2つのホルモンがそれぞれ精巣内の細胞を刺激して、精子形成が促進される流れです。 精祖細胞から精子が作られ受精可能な状態になるには、74日ほどかかります。そのため現在射精される精子は、3ヵ月ほど前に作られ始めた精子です。精巣内では毎日精子が生成され、一日に約1億個が作られています。 禁欲(オナ禁)期間が長すぎると精子の質は低下する 不妊治療において必要以上に禁欲期間を長く設ける人が意外と多いので注意が必要です。 精子は毎日精巣内で作られ、精巣の上にある精巣上体で蓄えられます。禁欲すると多くの精子が蓄えられるため、精液内の精子数が増えるので妊娠の可能性が高まります。一方で、禁欲期間が長すぎると精子は貯蔵されている間に状態が悪くなり死んでしまった精子からは活性酸素が発生し、正常な精子にダメージを与えてしまうといわれています。また、精子が作られてから時間が経過すると、DNAの断片化が起こること
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2016.07.18
不妊治療の終結を一緒に考える会 第9回開催レポート (6月8日(水)開催分)
【開催日時】2016年6月8日(水)18:45~20:15 【ゲスト】 ♪ 一般社団法人MoLive(モリーヴ) 永森咲希 様(不妊カウンセラー/家族相談士/キャリア・コンサルタント) ♪ みちこさん(はらメディカルクリニック元患者様) 【ご参加頂いた方】 → ご夫婦での参加・・・・・・・・・・・・14名(7組) → お一人での参加・・・・・・・・・・・・19名 ====「司会」と「体験記」をお話しいただいた"一般社団法人MoLiveの永森咲希さん"からのレポート==== 会の進行と共に、参加者のみなさんの緊張もほぐれ、お話し会の後半には「時間が足りない」「もっとお話ししたい」というご意見が出るほど、和やかな空気になりました。私のグループでは、「そんな風に思えていいですね。今私はそうは思えないんです」「今はそれでいいんじゃないですか。」「どうしたらそんな風に思えるんでしょう?」といったような患者さん同士のやりとりがあり、お互いの状況や考え方が異なったとしても、互いを尊重しながら、まさに"一緒に考える時間"を共有しました。帰り際に、「お話し会に参加してよかった」と仰ってくださる方が多く、この会の意義を改めて感じました。 今回はご夫婦の参加も目立ちました。不妊治療を始めることも終わりにすることも、パートナーと共に決断することになります。日頃は諸々の要因で夫婦間に温度差が生じたとしても、始めと終わりの節目については共に考え、その時間を共有するというプロセスが大事です。もっとご夫婦で気軽に参加いただけるといいなと思いました。 今回は、33名の方々がご参加くださいました。 プログラムの流れは下記の通りですが、体験談は、実際に「はらメディカルクリニック」に通院されながら終結を迎えられた方にもお願いし、2名の体験談を含みました。 1部 はじめに:終結をどんな風に捉えたらいいのか by 永森咲希 体験談-1: はらメディカルクリニックで終結を経験したみちこさん 体験談-2: 永森咲希 ~休憩 レイアウト変更~ 2部 3グループに別れてお話し会 おわりに ~会を振り返って~ 当事者の体験談を聴く時間と、当事者同士が話しをする時間が一緒にプログラムされている会はなかなかありません。 こうした会に参加したことがない方は、「いったいどんな話を聴かされるの?」「はた
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2016.07.16
不妊治療の終結を一緒に考える会 第8回開催レポート (12月16日(水)開催分)
【開催日時】2015年12月16日(水)18:45~20:15 【ゲスト】 一般社団法人MoLive(モリーヴ) 永森咲希 様(不妊カウンセラー/家族相談士/キャリア・コンサルタント) みちこさん(はらメディカルクリニック元患者様) 【ご参加頂いた方】 → ご夫婦での参加・・・・・・・・・・・・18名(9組) → お一人での参加・・・・・・・・・・・・25名 ====「司会」と「体験記」をお話しいただいた"一般社団法人MoLiveの永森咲希さん"からのレポート==== 8回目の開催となった今回から、新たに担当させていただくことになりました永森咲希です。半分は支援者、半分は当事者という立場で、この会をお手伝いさせていただくことになりました。この会は、「不妊治療の終結はこうあるべき」と皆さんに教育的指導をするような会ではありません。何事にも「始まり」があり「終わり」があるように、不妊治療にも「始まり」があり「終わり」があります。その「終わり」がどんなカタチになるのか。こればかりは妊娠に向けての"時"を重ねてみなければわかりません。ですが、たとえどんな結果になろうと、より良い豊かな人生を送るために、「不妊治療の終わり」をどう捉えたらいいのか。考えても簡単に答えがでないことを、みなさんと話したり聞いたりしながら考えてみる時間にしていきたいと思います。 今回は、33名の方々がご参加くださいました。 プログラムの流れは下記の通りですが、体験談は、実際に「はらメディカルクリニック」に通院されながら終結を向けた方にもお願いし、2名の体験談を含みました。 1部 はじめに:終結をどんな風に捉えたらいいのか by 永森咲希 体験談-1: はらメディカルクリニックで終結を経験したみちこさん 体験談-2: 永森咲希 ~休憩 レイアウト変更~ 2部 3グループに別れてお話し会 おわりに ~会を振り返って~ 12月の半ばという、2015年も押し迫ってからの時期にもかかわらず、たくさんの方々が参加されました。 それだけみなさんにとって、関心度の高いテーマなのかもしれません。 終結を考えるべき時期。これはどなたにとっても大変難しいテーマでしょう。 治療をしていると、患者であるみなさんは、卵胞の発育具合、ホルモン値、受精状態のクォリティー等々、妊娠に向けての体のコンディションに詳しくなります。というこ
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2016.07.01
体外受精説明会レポート(6月28日(土)開催分)
【開催日時】 6月28日(土) 15:00~17:00 【ご参加頂いた方】 ・参加人数・・・120名 →ご夫婦での参加 ・・・・・・・・・・・・62名(31組) →おひとりでの参加・・・・・・・・・・・・58名 【頂いたご意見】 ・夫にも治療の辛さをわかってもらえると思うので採卵用の針を見てみたかった ・体外受精に進むか検討中だったが、参加して前向きにステップアップしようという気持ちになりました ・大変わかりやすかったです。チョコレートもありがとうございました。 ・治療選択が多い御院にとても魅力を感じました。今まで不明確だったことが説明会で分かりました。他院ではここまで丁寧に説明会を開いてくれることがないのですごく為になりました。カウンセリング体制も万全なので安心して通院できると思います。 ・培養士さんの説明が分かりやすくて勉強になりました。 ・今まで不明や不安だったところが解消されてとても勉強になりました。 ・とても勉強になりました。野菜生活もチョコレートも美味しく頂きました。ありがとうございました。 ・少し時間が長かったですが、他より動画も多くて楽しかったです。ここまで細かい料金説明は初めてでびっくりしました。時間が遅くまでやっているのとスケジュール調整できるのは良いです。 ・進行役の方の話し方が少し失礼だったことが気になりました。その他は色々と勉強になりました。 ・丁寧な説明ありがとうございました。転院考えます。 ・筆記用具の用意や飲み物などサービスなど、リラックスして参加できました。 ・心理士の方のお話しがとても良かったです。 ・具体的な数字の提示があり、わかりやすかったです。 ・早くこちらで診察を受けたいと強く思いました。 ・本日は勉強になりました。スタッフ様の温かみを感じました。ありがとうございます。 ・実際の治療の映像が見れたのは大変わかりやすくとてもよかったと思いました。 ・説明中の会話や携帯のバイブの注意も開始時にアナウンスして頂きたい ・長い。 【頂いたご質問】 Q 他院でIVFをしているが、卵胞の位置がいつも悪く、片側しか刺せない。当院で採卵をする場合でも刺せないでしょうか? A 状態を見ていないので、何とも言えないが、同じような状態であれば刺せない可能性もある。 Q コンベンショナルと顕微と両方実施
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2016.06.11
透明帯について
こんにちは、培養部です。 早くも梅雨入り宣言がされましたね。近くのコインランドリーには乾燥機の順番を待つ人が何人も並んでいて、梅雨入りをひしひしと感じました。 さて、本日は卵の殻である透明帯のお話しをしたいと思います。 透明帯とは卵子を包む、透明な糖たんぱく質の層のことです。 透明帯の役割には ・卵巣内で卵子が発育していく過程に必要な栄養素を顆粒膜細胞から供給する ・受精時に精子が卵子内に侵入すると透明帯を構成するたんぱく質が変性し、硬くなること(透明帯反応)で多精子受精を防止する ・受精、分割した初期胚はそれぞれの結合が弱く、バラバラになりやすいため、ひとつひとつの細胞(割球)がバラバラにならないようにまとめる ・受精後着床の場である子宮まで移動する際に、卵管の壁への付着を防止する などが挙げられます。 胚は順調に発育を進め、拡張胚盤胞になるにつれ透明帯は薄くなり、やがて破られ、胚が脱出します。これをハッチングといいます。 透明帯は、年齢上昇による肥厚・硬化、凍結保存により硬化してしまうことが多く報告されており、これらは透明帯が破けずに胚が脱出できない大きな原因となってしまいます。 そのため、移植胚には胚の脱出を補助(アシスト)する補助孵化療法(アシステッドハッチング)が行われています。 補助孵化療法の方法にレーザー光線で透明帯を削る方法(レーザー法)や微細な振動を起こす特殊な装置を用いて透明帯を削る方法(ピエゾ法)などがあります。 採卵した卵の中には透明帯が存在しない卵もまれに見られ、透明帯がない卵子の特別な培養方法も近年の学会では報告されつつあります。 透明帯についてもまだまだ新たな研究・報告が日々更新されていますので、当院でもそれらを参考に精進してまいります。
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2016.05.06
胚盤胞ランクについて
こんにちは。段々と暖かい日が増えてきました。皆さま、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?お天気に恵まれて、お出かけ日和でしたね。 本日のコラムは培養が担当いたします。 胚の凍結を行った方にお渡ししている胚・未受精卵凍結保存リストに『胚盤胞ランク』という新しい項目が加わりました。 当院でお預かりしている凍結胚盤胞を順位付けしたものです。順位付けの基準となる項目は ・胚盤胞のグレード もっとも良いグレードはAAで低いものはBCからになります。当院ではグレードCCは凍結しておりません。 ・胚の凍結日 培養6日目で凍結した胚よりも5日目で凍結した胚のほうが順調に育った良い胚となります。 ・胚盤胞の大きさ(胚のグレードの一番最初にある数字。グレード4AAであれば、4の部分です) 胚盤胞の成長段階を表す数字です。現在の胚盤胞の凍結基準は拡張胚盤胞(4○○)、孵化中胚盤胞(5○○)孵化後胚盤胞(6○○)になります。孵化中胚盤胞(5○○)の順位を高くしております。また、過去に凍結をしていた完全胚盤胞(3○○)の凍結は現在しておりません。 ・正常受精が確認できているかどうか 正常受精が確認できている胚が良い胚となります。正常受精未確認の胚についても正常受精の可能性がありますので凍結、移植の対象になっております。 ・受精の方法 IVFで受精操作を行った胚の順位を高くしております。続いて顕微授精(ICSI)、レスキュー顕微授精(R-ICSI)の順になります。 以上の項目を比較して順位付けを行っております。 分割期の胚については順位付けを行っておりません。 このランキングにより、移植の際に患者さまご自身で希望に合った胚を選択しやすくなりました。もちろん今まで同様、『良い胚を1個、培養士の選択にお任せ』することも可能です。 できたばかりの項目なので分かりにくい点もあるかと思いますので、何かご不明点があればお気軽にスタッフにお尋ねください。 先日のメールでもご連絡いたしましたが、採精カップの変更、IVFファイルの差し替えなど、当院では患者さまにより良い治療を提供するためにその都度院内システムの改善を行っております。変更が多く、皆さまにとってはご不便に感じることもあるかもしれませんが、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。