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不妊治療の流れとは|不妊治療を始めるタイミングや費用についても解説

不妊治療とは、妊娠を希望しているのになかなか赤ちゃんができない方が、不妊の原因に合わせて行なう治療です。

なかには「赤ちゃんができない体質かもしれない」と悩みながらも、費用や検査内容などに不安があり、なかなか治療に踏み切れない方も少なくありません。

この記事では、不妊治療の流れや検査内容、費用について詳しく解説しています。不妊治療を始めるタイミングについても紹介しているので、不妊治療を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

不妊治療の流れについて

不妊治療を行なう際は、まず不妊検査をして不妊の原因を確認します。そのあと原因に応じて薬物治療や手術といった治療に進みますが、原因不明の場合はタイミング療法、人工授精、体外受精といった妊娠を補助する治療を行ないます。

具体的な不妊治療の流れについて見ていきましょう。

1.初診

不妊治療の初診では、医師による問診や、受付スタッフによるコンサルティング、看護師による検査などが行なわれます。治療の流れや不妊治療の内容、料金などについてはこの時点で確認しましょう。

ただ、不妊治療はご夫婦の状態によって治療方法やそれにかかる料金が異なりますので、初診の段階でお伝えできることは一般的な内容となります。治療を実施する際にはその都度説明を行ないますので、気になることがありましたら随時質問をしましょう。

はらメディカルクリニックにおいては、医師の問診後、必要・希望に応じて超音波検査や血液検査といった検査に進みます。男性は精液検査と感染症検査、女性は感染症検査、甲状腺検査、AMH検査が必須です。感染症検査、甲状腺検査、AMH検査は、1年以内に同様の検査をしている場合は、検査結果を持参することで免除が可能です。必須検査の項目や免除の可否は病院によって異なるので、通院を検討している病院に確認してみてください。

初診の詳しい流れについては下記よりご確認ください。

2.不妊検査

不妊症の原因は女性側だけではなく、男性側にある可能性もあります。

女性側の原因としては、排卵因子・卵管因子・子宮因子・頸管因子の大きく4つが、男性側の原因としては、機能不全・精路通過障害・造精機能障害・副性器障害の4つが挙げられます。

どの原因が当てはまるのかは、男性・女性それぞれ検査を行ない確認します。

・女性の検査内容

女性側が受ける不妊検査の内容としては、Iホルモン検査・超音波検査・卵管造影検査などがあります。着床不全が疑われる場合には一歩踏み込んだ検査を行なう為、血液凝固系検査や免疫検査、子宮鏡検査、子宮内膜着床能検査(ERA)、子宮内細菌叢検査(EMMA ALICE)を実施することもあります。

基本的には最低限受けなければならない検査のみが指示されますが、受けられる検査が50種類以上ある病院もあり、希望に応じた検査が受けられます。

・男性の検査内容

男性側は、精子検査と感染症検査が必須です。初診当日に受けなければならない決まりはありませんが、初診から遅くとも1ヶ月以内に検査を済ませる必要があります。

精子検査を受けないまま人工授精や体外受精などの予約をした際は、病院側からキャンセルされてしまう可能性もあるので注意してください。

具体的な検査は治療内容によって異なるので、詳しくは下記ページをご参照ください。

不妊治療の検査の流れや費用や検査項目について

また、不妊治療を初めて受ける方は、検査や治療の際に痛みがあるのか不安な方も多いでしょう。不妊治療検査の痛みが不安な方は、以下の記事も参考にしてみてください。

不妊治療の検査は痛い?検査内容や少しでも痛みを和らげる方法について

3.治療スタート

不妊検査を終えたら、治療のスタートです。治療は検査結果や問診をもとに、患者の希望や年齢に合った治療方針で進めていきます。

おもな不妊治療の方法には、「タイミング療法」「人工授精」「体外受精・顕微授精」などがあります。

・タイミング療法

タイミング療法とは、排卵日を特定し最も妊娠しやすい時期(排卵日の12日前)に性行為のタイミングを合わせる治療法です。男性の精子に問題がない場合や、女性の軽度な排卵障害が原因であると考えられる場合に行なわれます。

タイミング療法の詳細は下記ページをご参照ください。

【不妊治療】タイミング療法について|全体の流れや費用、成功率を少しでも上げる方法を紹介

・人工授精

人工授精とは、最も妊娠しやすい排卵日の12日前に、洗浄・濃縮した精子を子宮内に直接注入する治療法です。

・男性の精子に若干の問題がある

・女性の軽度な排卵障害がある

・精子が子宮にたどり着く過程に問題がある(頸管因子)

上記のような場合などにおもに行なわれます。

人工授精の詳細は下記ページをご参照ください。

人工授精(AIH|治療スケジュールや妊娠確率、費用などについて詳しく紹介

・体外受精・顕微授精

体外受精・顕微授精とは、手術で卵子を採取し、体外で精子と受精させたあとに子宮に戻す治療法です。一般的な不妊治療のなかでは最も妊娠の可能性が高い方法といわれています。

・男性側の精子所見が良くない

・女性側の排卵に問題がある

・女性側の卵管が塞がっている又は狭い

・精子が子宮にたどり着く過程に問題がある(頸管因子)

・女性の年齢が高齢である

上記のような場合などにおもに行なわれます。

なお、体外受精・顕微授精については下記ページで詳しく解説しています。

顕微受精

体外受精とは?対象者や治療方法・手順、成功率について

このように、不妊の原因によって適した治療は異なります。

どのような治療を選択するのかは、カウンセリングなどを通し医師と相談しながら決定していきます。

不妊治療にはどれくらいの費用がかかるのか?

不妊治療を受けるにあたり、費用面は気になるところでしょう。ここでは、不妊治療にどれくらいの費用がかかるのか、最近適用になった保険と併せて解説します。

高額なイメージのある不妊治療でしたが、20224月から保険適用になり、以前に比べると負担額は少なくなりました。

保険適用される不妊治療の種類は、関係学会のガイドラインにより有効性と安全性が確認されたものに限られています。タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精など、基本的な治療法であれば保険が適用されると考えて良いでしょう。

ただし、保険適用される年齢や回数の要件は以下のように決まっています。

  • 年齢制限:治療開始時の女性の年齢が43歳未満であること
  • 回数制限:初めて治療を開始する際の女性の年齢が40歳未満の場合は1子ごとに通算6回まで、40歳以上43歳未満の場合は1子ごとに通算3回まで

要件を満たし、保険が適用されることで、窓口での負担額は治療費の3割に抑えられます。

保険適用後の人工授精・体外受精の大まかな費用は下記ページで解説しています。

【保険適用後】不妊治療の費用はどれくらい?妊娠の確率を少しでも上げる方法についても紹介

また、保険適用に加えて、不妊治療での高額療養費制度も利用可能となりました。高額療養費制度とは、医療機関や薬局で支払った治療費が、1ヶ月の上限額を超えた場合に、超えた分の金額が支給される制度です。

保険適用されても、治療内容によっては費用が膨らんでしまうケースがありますが、高額療養費制度によって不妊治療のハードルがより下がったといえるでしょう。

なお、高額療養費制度の上限額は、年齢や所得によって異なります。詳細は厚生労働省の以下のページをご参照ください。

厚生労働省:高額療養費制度を利用される皆さまへ

不妊治療に初めて行くタイミングは「不妊かも?」と思ったら

なかなか赤ちゃんができず、不妊治療を受けるべきなのか、どのタイミングで不妊治療を受けるか迷ってしまう方は多いものです。ここでは、初めて不妊治療に行くタイミングについて解説します。

結論からいうと、不妊治療を受け始めるタイミングに明確な決まりはありません。強いていうなら、「なかなか妊娠できない」「不妊かもしれない」と思ったときが初めて受診するタイミングです。

不妊治療にかかる期間は、原因・治療内容・年齢などによって個人差があります。場合によっては長期間の治療が必要になるので、不妊治療は早く始めるに越したことはありません。

病気や年齢の面など、妊娠に関する不安がある場合は、できる限り早めに専門家や産婦人科医に相談してください。

不妊治療を始めるタイミングについて詳しくは下記ページをご参照ください。

不妊治療に初めて行くタイミングとは?不妊の原因や知っておきたい基礎知識について

とはいえ、初めて受診する際は、何を準備したら良いのか不安が大きいものです。必要なものや、問診の内容を把握しておくことである程度不安が和らぐでしょう。

病院によって違いはありますが、ここでは、はらメディカルクリニックでの初診の際に必要なものを紹介します。

【初診の際に必要なもの】

  • 夫婦の健康保険証(必須)
  • Web問診表の入力(可能な範囲でOK)
  • 過去1年以内に受けた感染症検査、甲状腺検査、AMH検査の結果(任意)
  • 事実婚の場合はご夫婦それぞれの戸籍謄本(発行から3ヶ月以内)
  • 事実婚の場合はご夫婦それぞれの住民票(発行から3ヶ月以内)

初診時の持ち物について詳しくは下記をご確認ください。

初診時のお持ち物

【初診時のおもな問診内容】

  • 生理周期・月経日数
  • 初潮年齢・最終月経月
  • 過去の妊娠・出産・流産・中絶歴
  • 過去の治療歴・持病の有無
  • アレルギーの有無、・服用している薬
  • 希望する治療内容 など

問診で聞かれるであろう内容を事前にメモしておくと、今後の治療方針をスムーズに相談できます。特に、希望する治療内容については夫婦でよく話し合い、意見の齟齬がないようにしておくことが大事です。

なお、不妊の原因が男女どちらにあるのかわからないので、不妊治療を始める際は夫婦そろって受診することをおすすめします。

まとめ

不妊治療を始める際は、まず初診で問診や必須検査を受けたあと、実際の不妊の原因を確認する不妊検査を受ける流れとなります。不妊治療には、タイミング療法・人工授精・体外受精・顕微授精などがあり、不妊の原因によって適した治療を選択することが重要です。

不妊治療を始めるタイミングに明確な決まりはありませんが、「不妊かもしれない」と思ったら夫婦で話し合い、できるだけ早く受診することをおすすめします。治療内容や料金など、不妊治療に関して不安なことがあれば、専門家や医師に気軽に相談してみてください。

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