【重要】体外受精とは

検査・治療

体外受精とは

体内での受精が難しいと考えられる場合に行う方法です。卵管性不妊(卵管の通過障害、ピックアップ障害が疑われる場合)、受精障害(卵子の問題、精子の問題)、男性不妊、自然性交や人工授精で妊娠が成立しなかった場合、その他、原因不明不妊、高齢、子宮内膜症、重症排卵障害、多のう胞性卵巣(PCO)などがこの適応にあたります。

STEP1排卵誘発生理開始3 日目~10 日目頃まで

卵胞をどのように育てるの?

排卵誘発法には、「完全自然排卵周期」、「低刺激」、「中刺激」、「高刺激」などがあり卵巣予備能力などを考慮して使い分けます。また、同じ方法でも使用薬品や単位量、投与のタイミングを変えることでバリエーションは多岐に渡ります。基本的に過去のホルモン検査数値を元に医師が選択決定しますが、患者様側に希望の排卵誘発方法がある場合は希望を優先いたしますので、医師までご相談ください。

STEP2LH サージ誘起生理開始9日目~13日目

LH サージ誘起って何?

採卵時に卵子を成熟させ受精能力を持たせるためには、LHサージが必要です。当院では注射と点鼻薬で、採卵の2日前に行います。

STEP3採卵生理開始11日目~14日目頃

採卵は麻酔を使用するの?

ご希望により、「無麻酔」か「静脈麻酔」が選択出来ます。麻酔費用は採卵費に含まれています。(完全自然周期の場合のみ麻酔費用として別途¥20,000(税別)がかかります。)

STEP4受精採卵日当日

卵子と精子の受精方法は?どのように決めるの?

受精方法は4 通りあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、また費用も異なります。最終的な受精方法の決定は、採卵当日の卵子と当日使用予定の精子所見 を確認した上で、患者様と胚培養士との相談で決定されます。

受精方法 説明 メリット デメリット
コンベンショナルIVF 自然受精
  • より自然な状態での受精(ストレスが少ない)
  • 受精障害の場合、受精率低下
  • 形態的な精子選別は不可能
  • 多精子受精が起こってしまう(約5%)
レスキューICSI 最初にコンベンショナルIVF を選択し、数時間経過しても自然受精していない卵子のみを顕微授精(ICSI)する
  • コンベンショナルIVFでは受精できなかった卵を後から受精させることができる
  • 人為的な多精子受精が起こる可能性がある(約2%)
  • コンベンショナルIVF後に実施するため、時間的に遅くなり発育が少し遅れる可能性がある
顕微授精(ICSI) 事前に受精障害が予測される場合や、TESE 精子、精子所見不良の場合に実施
  • 精子所見不良でも受精可能
  • 形態的な精子選別が可能
  • 針を刺すことの卵子へのストレス
スプリットICSI 採取した卵子を①コンベンショナルIVF②ICSIの2グループに分け同日に受精を行う
  • ICSIで受精を確保しつつコンベンショナルIVF も試せる
  • 採卵数が多くないと、両方試せない場合もある
  • コンベンショナルIVF
  • レスキューICSI
  • 顕微授精(ICSI)
  • スプリットICSI

STEP5培養採卵から1日後〜6日後

採卵後の胚(受精卵)の培養状況を知ることはできますか?

胚(受精卵)の培養状況を確認する方法は4通りあります。(重複可)

  • 医師から説明を受ける… 再診予約をお取りください。
  • スタッフから説明を受ける…IVFふり返り相談をご予約ください。1採卵1回30分無料です。
  • メール報告を希望する 患者様には培養状況をメール配信しています。メールは採卵翌日、 採卵から3日後、採卵から6日後の3回行います。
  • タイムラプスエンブリオモニタリングシステムにて胚の発育過程を動画で観察

早期流産を2回以上繰り返す場合に有効なGM-CSF含有培養液を使用して培養することもできます。

STEP6移植採卵から2日後~5日後

移植はどのように進められるの?

下記の7選択をしながら進めます。希望方法がある場合は事前に医師までご相談ください。

選択1 新鮮胚移植? 凍結保存して翌周期以降に凍結融解胚移植?
選択2 移植胚は 4分割? 8分割? 胚盤胞?
選択3 移植胚数は 1個? 2個? 2段階移植?
選択4 凍結融解胚移植の方法は自然排卵周期移植?  低刺激移植? ホルモン調整移植?
選択5 SEET 法は実施希望?
選択6 ヒアルロン酸胚移植用培養液
選択7 レーザーアシステッドハッチング

選択1 の新鮮胚移植と凍結融解胚移植ってどう違うの?

【新鮮胚移植】
採卵の周期に胚移植を行う方法です。妊娠率が凍結融解胚移植に比べて低く、卵巣の腫れ、採卵による黄体機能不全、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症のリスクなどがあるためにお勧めしておりません。

【凍結融解胚移植】
採卵で得られた受精卵(胚)を培養し、凍結保存します。胚移植予定日に合わせて融解し、融解した胚を移植する方法です。子宮環境を整えることができるため、妊娠率が高く、流産率が低いのが特徴です。

選択7 のレーザーアシステッドハッチングって?

LAH(レーザーアシステッドハッチング)とは、胚(受精卵)が着床できるよう透明帯から脱出するのをアシストする方法です。

こちらは、胚の孵化(ハッチング)をアシストする為の方法です。なぜ、ハッチングをアシストする必要があるのかと言うと、胚を凍結保存すると透明帯と呼ばれる卵の殻にあたる部分が固くなってしまうという報告があります。また、女性の年齢が高くなるにつれ、透明帯が固くなるとも言われています。そうなったときに、胚自身の力では透明帯を破れず、ハッチングできずに着床できなくなってしまう恐れがあります。 そうならないように、ヒトの手を使ってハッチングをお手伝いする方法がレーザーアシステッドハッチングです。

STEP7妊娠判定採卵から約2週間後

どうやって妊娠がわかるの?

胚移植から約11日後〜12日後に採血を行い、血中hCGというホルモン値によって判定します。より早い時期の検査を希望する場合は移植後7日以降から行えますのでスタッフにお申し付けください。
陽性の場合:妊娠8週くらいまで通院いただいたのち、ご希望の分娩施設宛に紹介状をお書きしてご卒業です。早めにご転院を希望される場合はスタッフまでお知らせください。ご希望により胎児の心拍確認後は看護師による「よちよちママ相談」を無料でお受けいただけます。
陰性の場合:今回の体外受精や今後の治療についてゆっくりご相談いただけます。「IVFふり返り相談」(1採卵1回無料)や、「看護師相談室」(¥2,000税別)をご予約ください。心理的なサポートは「心理カウンセリング」(¥2,000税別)をご予約ください。また、「着床不全外来」を受診し着床に関する相談や検査をすることも出来ます。 妊娠継続に至らなかった場合:胎のう確認後の流産の場合は、臨床心理士の無料のサポートを受けられます。