人工授精(AIH)

検査・治療

人工授精(AIH)とは

精子を子宮内へ直接注入し、卵子と精子が出会う確率を高めます。

排卵前日~当日に行います。方法としては

  • 精子を容器に採取します。
  • 精子の雑菌などを取り除くために洗浄しさらに濃縮してから子宮内に注入します。 医師が行うのは子宮内に精子を注入するところまでです。実際に注入された精子が卵子と出会い、受精し、着床し、妊娠に至るまでの過程は自然妊娠と全く同じです。 人工授精で妊娠される方の約90%は4~6回目までに成功するため、その回数を目安に体外受精へステップアップすることが有効です。
人工授精が向いているケース
  • 精子減少症や精子無力症で、精子に障害がある場合
  • 性交障害
  • 精子の進入障害
  • 精子に問題はないがタイミング療法を6周期以上行っても妊娠が成立せず、体外受精を行うことには抵抗が強い方
人工授精は向いていないケース

精子に問題はない場合(人工授精は精子の子宮内進入をサポートすることが有効目的であるため、精子が正常な場合には人工授精自体の有効性は低い)
女性の年齢が高い場合

人工授精の進み方

排卵誘発の使用を検討生理1日目~5日目

今周期は人工授精を行うのか、排卵誘発剤を使用するのか完全自然排卵にするのかなどをこの時期に検討します。 詳細は排卵誘発(低刺激~高刺激)参照。 完全自然排卵周期の場合はこの時期の通院は不要です。次の超音波検査時期にご来院ください。

超音波検査生理10日目~12日目

排卵日を正確に特定するために超音波で卵胞の大きさ、子宮内膜厚を計測します。さらに血液検査でエストロゲン(E2)を測定し正確性を高める場合もあります。排卵日の特定後は、人工授精の実施時間や精子の用意方法などを相談して決めます。

人工授精当日生理12日目~14日目(排卵日前日~当日)

精子が準備されるまでの流れ

1精子は自宅で採取し持参 or 院内で採精する

2精子は洗浄・濃縮されます

精液の取り違いがないよう必ず培養師2名1組で指さし確認。その後、顕微鏡で良好運動精子の数をカウントし、 遠心分離器にかけて洗浄・濃縮を行います。所要時間は1時間前後。

奥様側の人工授精までの流れ

1超音波検査

人工授精当日にもう一度超音波で状態を確認してから人工授精をすることもできますし、お急ぎの場合は省略することもできます。

2精子は洗浄・濃縮されます

人工授精専用処置室にて行います。実施後15分間休憩することが出来ます。最後に、看護師より人工授精後の注意事項を説明して終了です。

黄体補充療法生理14日目以降(排卵後)

人工授精後は、排卵と黄体機能の確認を行います。黄体機能の低下が認められる場合は黄体補充療法を行い着床率を高めます。
黄体補充療法

妊娠判定生理28日目以降(生理予定開始日以降)

予定開始日を過ぎても生理が来ない場合は妊娠判定を行います。血液検査でhCGホルモンを測定し妊娠を判定します。

よくあるご質問

痛くないですか?

痛みはほとんどありません。実施後の痛みは排卵痛であることがほとんどです。 人工授精に使用するカテーテルは樹脂製の非常に柔らかいものです。 精子を注入する時間は数秒ですので痛みはほとんどありません。

費用はおいくらですか?

自費で19,005円(税込)です。

妊娠率はどれくらいですか?

平均すると1回5%~10%の確率です。 しかし女性側の年齢や状況で大きく異なりますので詳細は妊娠率のページを参照ください。

成功しなかった場合、何回目くらいで体外受精にステップアップするのですか?

4~6回が目安です。
人工授精で妊娠される方の約90%は人工授精の4~6回目までで妊娠されているため、この回数が一つの目安です。 しかし、女性の年齢や精子の状態によってはもっと早めにステップアップすることを考えた方が良い場合もあります。

赤ちゃんに異常がおこったりしませんか?

自然妊娠と人工授精でリスクに差はありません。
人工授精は精子を子宮内に直接注入するだけで、受精や着床は自然妊娠と同じです。よって赤ちゃんの先天性異常の発生率は自然妊娠と同じです。