不妊症・男性不妊・人工授精・体外受精・胚移植・AID・精子バンク等の不妊治療・不妊専門クリニック。

人工授精(AIH)|治療スケジュールや妊娠確率、費用などについて詳しく紹介

不妊症の検査・治療

人工授精と聞くと人工的な方法を想像しがちですが、人の手が介入するのは精子が子宮に入るところまでで、受精から妊娠までの過程は自然妊娠と同じです。比較的費用も安く、身体への負担も少ないため、女性側に明らかな不妊原因がなく、年齢が若い場合には体外受精より前にご提案させていただくことが多い方法です。
ここでは人工授精の適応や方法、費用などについて詳しくご説明していきます。

人工授精(AIH)とは

人工授精 (AIH:Artificial Insemination of Husband)とは、女性側の排卵の時期に合わせて、洗浄濃縮したパートナーの精子を子宮内に注入する方法です。自然妊娠との違いは精子が入る場所だけで、受精から妊娠までの過程は全く同じであるため、限りなく自然妊娠に近い方法だと言えます。自然妊娠では膣に精液が入り、そこから精子が子宮に到達するのに対し、人工授精は直接子宮に精子を注入しますので、精子と卵子が出会う確率が上がります。

人工授精は卵子と精子が出会う確率を高めてくれる

②洗浄・濃縮してから子宮に入れる 精子を子宮内へ直接注入し、卵子と精子が出会う確率を高めます。 排卵前日~当日に行います。方法としては
  • 精子を容器に採取します。
  • 精子の雑菌などを取り除くために洗浄しさらに濃縮してから子宮内に注入します。 医師が行うのは子宮内に精子を注入するところまでです。実際に注入された精子が卵子と出会い、受精し、着床し、妊娠に至るまでの過程は自然妊娠と全く同じです。 人工授精で妊娠される方の約90%は4~6回目までに成功するため、その回数を目安に体外受精へステップアップすることが有効です。
人工授精が向いているケース
  • 精子減少症や精子無力症で、精子に障害がある場合
  • 性交障害
  • 精子の進入障害
  • 精子に問題はないがタイミング療法を6周期以上行っても妊娠が成立せず、体外受精を行うことには抵抗が強い方
人工授精は向いていないケース
  • 精子に問題はない場合(人工授精は精子の子宮内進入をサポートすることが有効目的であるため、精子が正常な場合には人工授精自体の有効性は低い)
  • 女性の年齢が高い場合

人工授精のメリット

・自然な方法で受精させることができる。
・治療における痛みはほとんどないため、身体への負担が少ない。
・比較的安価

人工授精が向いているケースと向いていないケース

人工授精の向き不向きは「精子の状態」で判断します。人工授精の良い点は「精子を直接子宮に注入すること」なので、精子所見がやや不良で、精子の力だけでは子宮や卵子まで到達できない場合に向いている方法です。
一方で、精子所見が良い場合はもともと自力でできることをわざわざ人工授精で補助している可能性がありますので、向いているとは言えません。そして、精子所見が著しく悪い場合や女性側に不妊原因がある場合にも有効ではありません。人工授精が向いているケースとそうでないケースを具体的に見てみましょう。

人工授精が向いているケース

・精子減少症や精子無力症で、精子にやや問題がある場合
・勃起ができず挿入できない勃起障害(ED)があるの場合
・勃起はするが射精がうまくいかない射精障害がある場合
・精子が膣から子宮に入ることができない進入障害がある場合
・精子に問題はないがタイミング療法を6周期以上行っても妊娠が成立せず、体外受精を行うことには抵抗が強い場合

人工授精が向いていないケース

・精子所見が良好な場合
・精子所見(精液量、精子数、運動率、奇形率、DNA損傷率)が著しく悪く顕微授精が必要な場合
・卵管が狭いもしくは閉じてしまっている場合
・女性の年齢が高い場合

人工授精のスケジュール

大まかな流れは、月経が来たら医師とその周期の方針を決め、そして適切な時期に超音波検査を行い排卵日を特定、そして排卵日の前日~当日に精子を注入します。

排卵誘発の使用を検討(月経1日目~5日目)

男性医師と夫婦が話し合う画像 今周期は人工授精を行うのか、排卵誘発剤を使用するのか完全自然排卵にするのかなどをこの時期に検討します。 詳細は排卵誘発(低刺激~高刺激)参照。 完全自然排卵周期の場合はこの時期の通院は不要です。次の超音波検査時期にご来院ください。

超音波検査(月経10日目~12日目)

  • 超音波検査の画像
  • 子宮内膜厚を計測した画像

排卵日を正確に特定するために超音波で卵胞の大きさ、子宮内膜厚を計測します。さらに血液検査でエストロゲン(E2)を測定し正確性を高める場合もあります。排卵日の特定後は、人工授精の実施時間や精子の用意方法などを相談して決めます。

人工授精当日(月経12日目~14日目(排卵日前日~当日))

精子が準備されるまでの流れ

1精子は自宅で採取し持参 or 院内で採精する

院内の画像

2精子は洗浄・濃縮されます

培養師が良好運動精子を数えている画像 精液の取り違いがないよう必ず培養師2名1組で指さし確認。その後、顕微鏡で良好運動精子の数をカウントし、 遠心分離器にかけて洗浄・濃縮を行います。所要時間は1時間前後。

奥様側の人工授精までの流れ

1超音波検査

超音波検査の画像 人工授精当日にもう一度超音波で状態を確認してから人工授精をすることもできますし、お急ぎの場合は省略することもできます。

2人工授精実施

人工授精専用処置室の画像 人工授精専用処置室にて行います。実施後15分間休憩することが出来ます。最後に、看護師より人工授精後の注意事項を説明して終了です。

黄体補充療法(月経14日目以降(排卵後))

人工授精後は、排卵と黄体機能の確認を行います。黄体機能の低下が認められる場合は黄体補充療法を行い着床率を高めます。

妊娠判定(月経28日目以降(月経予定開始日以降))

予定開始日を過ぎても生理が来ない場合は妊娠判定を行います。血液検査でhCGホルモンを測定し妊娠を判定します。

人工授精の妊娠確率と費用について

工授精の妊娠確率

平均すると1回5%~10%の確率です。人工授精で妊娠される方の約90%は4~6回目までに成功するため、その回数を目安に体外受精へステップアップすることが有効です。
ただし、女性側の年齢や状況で大きく異なりますので詳細は当院の妊娠実績をご覧ください。

以下もご参照ください

費用

【月経10日目~12日目】
・排卵日と人工授精実施日を特定するための診察の料金
→再診料¥1,250(自費)、超音波検査料¥2,200(自費)

【月経13日目~15日目】
・人工授精当日にかかる料金
→人工授精¥22,000(自費)、hCG注射¥970(自費)、ルティナス1箱¥9,295 (自費)

・1周期の治療費は約35000円
⇒詳しい費用についてはこちらといった形で、以下のページへ導線設置をお願い致します。

人工授精に副作用はあるのか?

ほとんどありません。
精子を注入する際に痛みを感じる方もいらっしゃいますが、人工授精に使用するカテーテルは樹脂製で非常に柔らかく、 精子を注入する時間は数秒ですので、強い痛みが長時間続くことはございません。

人工授精は精子が直接子宮に入ること以外は自然妊娠と同じです。名称から想像されるイメージよりはナチュラルに感じられたのではないでしょうか。
人工授精を検討されている方や疑問点がある方は、はらメディカルクリニックまでお気軽にご相談くださいませ。

はらメディカルクリニックについて

はらメディカルクリニックでは、採卵、受精、培養、胚移植における最先端医療を提供することにより、最短妊娠をサポートします。

人工授精関連ページ

ご不明な点がありましたらお問い合わせください