不妊症・男性不妊・人工授精・体外受精・胚移植・AID・精子バンク等の不妊治療・不妊専門クリニック。

ERA(子宮内膜着床能検査) EMMA ALICE

検査・治療

胚移植不成功の原因は、あなたの着床受容期がずれているから・・かもしれません

胚移植不成功の原因は複数(IVF FILEP35参照)あり、その中で最も大きな原因は胚(受精卵)の異常です。しかし、胚(受精卵)に異常がないにも関わらず着床しない場合もあり、その原因の1つとして着床受容期のずれがあります。

着床受容期とは、胚(受精卵)側と、子宮内膜側の両方から「多様な機構が作用」し、接着できる時期です。この標準的な時期は、排卵から5~6日目/ホルモン補充周期の場合は月経19~21日目ですが、もしあなたの受容期がずれている場合、接着は起こりません。

ERAはあなた独自の着床受容期を調べる検査

検査のポイント

「ホルモン補充周期」にて子宮環境を作り、標準着床時期に子宮内膜の組織を採取します。

検査のための来院回数:2回

1回目:月経3日目まで
2回目:月経19~21日目のうち1日

方法

1

本検査をしたい周期の月経3日目までに「診察」にて予約し来院。WEB予約が満員の場合は電話にて「ERA検査を希望のため月経3日目までの予約を取りたい」とお伝えください。

2

診察時、医師に“今周期、ERA検査を希望”と伝えてください。胚移植周期のプロゲステロンレベルにするために「ホルモン補充周期」の投薬と検査日を説明をします。

本検査は【検査周期初回の坐薬使用開始時間】が重要です。初回の坐薬のみ午前6時 ~7時の間に使用し、さらに使用時間が何時何分だったか記録しておいてください。

3

上記の❷で指示された検査日の12:00までに来院

12:00

プロゲステロン採血  結果待ち

13:30前後

内診室にて検査実施。内膜を軽くこする程度のため痛みはほとんどなく2~3分で終わり

4

採取した組織を当院からスペインの検査機関に提出します。

分析

スペインの検査機関である、アイジェノミクス社にて検査実施。次世代シークエンサーを用い、子宮内膜の着床能に関連する248個の遺伝子の発現レベルの分析を行います。

結果

スペインに検体を輸送するため、結果がでるまで平均3週間かかります。3週間以上かかる場合もあるため、結果確認のための来院をされる前には、お電話にて結果到着の有無をお問合せください。

追加検査

ERA子宮内膜着床能検査をするために採取する細胞で次の検査も一緒に行えます。

EMMA子宮内膜の細菌の種類と量を調べます。子宮内の乳酸菌の割合は着床・妊娠に関係します。結果によって治療の提案があります。
ALICE不妊症、不育症の原因となる「慢性子宮内膜炎」を起こす細菌を調べます。
検出された病原菌に対する治療に必要な抗生物質などをご提案します。

検査費用

ERA子宮内膜着床能検査+EMMA+ALICE180,000円(税別)
ERA子宮内膜着床能検査130,000円(税別)
EMMA+ALICE65,000円(税別)

※EMMAとALICEは単独では行えません。上記のいずれかからお選びください。

検査対象

あなた独自の着床受容期を調べたい方で、かつ、検査以降の移植方法を「ホルモン補充のみ」にて行います。

着床受容期はプロゲステロン分泌開始時期とそのレベルにより変動する可能性がある ため、検査とその後の胚移植方法を同一にする必要があります。

検査結果と今後の移植時期について

検査結果今後の胚移植時期
受容期あなたの着床受容期は標準通り正常です。しかし、この正常という適用範囲は、本検査実施時間から前後3時間以内での胚移植を行った場合に限定されています。
非受容期あなたの着床受容期は標準からずれていました。どのくらい早いのか、遅いのかという診断に合わせて今後の胚移植の日時を決定します。そのうちの10%の方が再検査になる可能性があります。

検査結果の統計報告

2017年までに世界60か国で45,000例の検査を実施し、そのうち37%にあたる16,650名が標準的な着床時期からずれているという結果が報告されています。

非受容期と診断された37%の患者のうち、117名に対し、それぞれの患者の正しい受容期にて胚移植をした場合の着床率は24%増加したと報告されている。

留意すべき点

  1. 検査結果まで平均3週間もしくは、それ以上かかる場合もあります。
  2. 本検査を行うためだけに「ホルモン補充周期」を作る必要があります。また、今後の胚移植も「ホルモン補充周期」に限定されます。
  3. 検査結果が「非受容期(=標準からずれている)」と診断された場合は、ずれ幅を調整するために、「初回坐薬使用時間」と「胚移植時間」を当院から指示します。患者さまの希望時間の実施はできなくなります。
  4. 検査結果が「非受容期(=標準からずれている)」と診断された場合、そのうちの約10%の方が再検査になる可能性があります。再検査の費用は115,700円(税別)です。
  5. 本検査において、検査に必要な十分な量と質の細胞を採取できないことがあります。
  6. 検査結果が「受容期(=標準通り)」と診断された場合、この適用範囲は、本検査実施時間から前後3時間以内での胚移植を行った場合に限定されています。
  7. 本検査を行う周期に、タイミング・人工授精・体外受精、胚移植を併用することはできません。検査のみの周期になります。