薬物療法
検査・治療
薬物療法とは
着床不全が疑われる場合の薬物療法はその原因と思われる状況によって治療法が異なります。 子宮内膜の薄い方、子宮収縮による子宮血流量の悪化などが原因と考えられる場合は主にホルモン治療などを行います。 凝固異常などが原因と考えられる場合にはアスピリン療法を行います。免疫異常・自己抗体が原因と考えられる場合には免疫補助剤を用います。
主な薬物療法
子宮内膜改善薬 | 抗凝固療法 | |
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薬品名 | シルデナフィル膣座薬 | 低用量アスピリン |
効果 | 子宮収縮による子宮血流の悪化を予防し着床率を高めます。 | 微小血栓による子宮血流量の減少が原因の場合、血流量を改善し着床率を高めます。 |
投薬方 | 1日2回排卵後より2週間 | 1日1回排卵後より2週間 |
費用 | 1錠¥1,470(自費・税込) | 低用量アスピリン¥10/1錠 |
副作用 | 局所の熱感・のぼせ | 出血傾向・胃腸障害 |
どのような方に有効なのか?
3回以上良好胚盤胞を移植しても着床・妊娠しない方に有効です。着床不全外来を受診していただき必要な検査を行い、その結果に応じて治療法を選択します。
よくある質問
妊娠時や赤ちゃんへの影響はありませんか?
当院で使用している薬剤はすべて安全性が確認されており胎児への影響はありません。
薬剤療法による着床の成功率は?
多くの報告があり効果は実証されていますが、対象例の違いにより比較が困難なためデータはありません。