体外受精
不妊症の検査・治療
体外受精
体外受精とは
体外受精は、体外で受精した受精卵を直接子宮に移植する方法です。卵管性不妊(卵管の通過障害、ピックアップ障害が疑われる場合)、受精障害(卵子の問題、精子の問題)、男性不妊、自然性交や人工授精で妊娠が成立しなかった場合、その他、原因不明不妊、高齢、子宮内膜症、重症排卵障害、多のう胞性卵巣(PCO)などがこの適応にあたります。
数年前は体外受精で生まれる赤ちゃんはは97人に1人の割合でしたが、現在では18人に1人が体外受精で生まれた赤ちゃんです。この数字が体外受精の安全性を証明しています。
体外受精の流れ
排卵誘発
生理開始3日目~10日目頃まで
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妊娠できる良好卵を育てます。採卵周期初期のホルモンを採血検査することで卵巣機能が推測できますので、妊娠率が高い合理的な排卵誘発方法を提案します。はらメディカルクリニックは排卵誘発の方法が豊富であり、薬を使わない自然周期から卵子を多く獲得できる刺激周期、卵胞発育が困難な場合には成長ホルモンの使用などが可能です。
LHサージ誘発
生理開始9日目~13日目
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採卵の2日前に行う注射や点鼻薬です。成長した卵胞はLHサージにより成熟することで精子との受精が可能な状態になります。はらメディカルクリニックではLHサージの方法として、遺伝子組み換え製剤オビドレル・妊婦尿由来のhCG注射・スプレキュアの3種類を用意しその方に合ったものを提案しています。
採卵
生理開始11日目~14日目頃
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卵子を採取します。所要時間は10~15分です。はらメディカルクリニックはご希望により「静脈麻酔」か「無麻酔」かをお選びいただけます。
受精
採卵日当日
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はらメディカルクリニックは受精方法を5つをご用意しています。どの方法にするのかについては、採卵当日の採取された卵子と精子所見を確認した上で「患者+培養士+医師」と直接相談してから決められます。受精障害や反復流産がある方には特殊な培養液の使用も可能です。
オプション
5つの受精方法
コンベンショナルIVF
メリット
- より自然な状態での受精(ストレスが少ない)
デメリット
- 受精障害の場合、受精率低下
- 形態的な精子選別は不可能
- 多精子受精が起こってしまう(約5%)
ピエゾICSI
メリット
- 顕微授精より少ない負担で卵子の中に精子を注入することができる
デメリット
- ピエゾICSI誕生から日が浅いため安全性に関する報告が少ない
レスキューICSI
メリット
- コンベンショナルIVFでは受精できなかった卵を後から受精させることができる
デメリット
- 人為的な多精子受精が起こる可能性がある(約2%)
- コンベンショナルIVF後に実施するため、時間的に遅くなり発育が少し遅れる可能性がある
スプリットICSI
メリット
- ICSIで受精を確保しつつコンベンショナルIVF も試せる
デメリット
- 採卵数が多くないと、両方試せない場合もある
培養
採卵後1日後~6日後
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受精卵を育てることを培養といいます。受精卵の発育状況に応じて培養液を調整し1つでも多くの受精卵が最後まで育つ環境を目指します。培養状況はメールでお知らせできます。
オプション
胚移植 もっと詳しく
培養が完了した受精卵をいよいよ子宮に戻すことを胚移植といいます。はらメディカルクリニックには胚移植のための方法として、自然周期・低刺激周期・ホルモン補充周期の3種類があります。その時の状態に合わせて最適な方法をご提案いたします。
オプション
妊娠判定 もっと詳しく
着床、妊娠すると分泌するhCGホルモンを採血検査することで判定します。hCGの数値によって妊娠の可能性が予想できます。
よくあるご質問
- 体外受精のモデルシミュレーション
- 特定不妊治療費助成制度
- 胚と精子の凍結保存
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よくあるご質問
体外受精に際し、よくあるご質問をまとめました。